あるBOX(改)

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追悼:元日本ミニマム級王者・小熊坂諭氏

2014年06月04日 | ボクシング
遅れた訃報です。

先日の高山勝成vs小野心戦で、前半は長身で癖のあるサウスポー小野に
てこずったが、終盤の追い上げで勝った高山を見て
「国内で小熊坂などのトップ選手と戦った経験も生きてるんじゃないかな?」と
思ったものですが
※小野と小熊坂は、長身で懐深いってところに共通点あったし

・・・で
「どういう対戦だっけ?王者の高山に小熊坂が挑んだんだっけ?」と思い
ネットで色々調べたら、日本王者の小熊坂に元世界王者の高山が挑んだ試合だったんですね。

国内でトップ選手に連勝して世界に進んだ印象あった高山より、
小熊坂の方が日本王者として長期防衛し、日本の上位選手と対戦してたんだなぁ
・・・なんて思って、小熊坂の項を読み続けてたら

「2013年に自死。享年36才」の文字が。

え!?
自死って・・・。

知らなかった。

イーグル京和の世界王座にも挑んだ選手が・・・。

新人時代から長身痩躯で変則技巧派として鳴らした小熊坂。
変わり者で「宇宙人」なんてアダ名もあったなんて懐かしい思い出も甦る。

新人時代から確認すると、戦った相手もミニマム~Jフライのトップになる選手多し。
松本博志、阿部弘幸、ソンクラム・ポー・パオイン、鈴木誠、金田淳一郎、
三澤照夫、飯田大介・・・。

立派な戦績です。

高山に敗れたあとは、日本王者を賭けて三澤照夫と対戦し、1敗1分け。
敗北をもって引退。

少しムラっ気があり、ここという時の粘りがもっと欲しかったなぁ
・・・とか
恵まれた体躯を必ずしも活かし切ったとは言えなかったなぁ
・・・なんて
色々と思い起こされたモノです。

・・・なんかね。
ミュージシャンやアーティストの訃報も辛いけど、
輝かしい経歴や作品を挙げて「ありがとうございました」で終われるトコロが
あるんですよね。

ただ、ボクサーの訃報はちょっと違うというか。
引退した後はどうだったんだろうとか、キャリアの中でこの人はこうだったな・・・とか
色々と考えてしまう事が多いんです。

これはボクシング関係者に対しても言える事ですが、こちらの感情も複雑なのです。
大物関係者の訃報もありましたが、簡単に書けず日にちが経ってしまいました・・・。

小熊坂さんの事も、少し前に知ってはいたのですが、
なかなか書けずにいました・・・。

小熊坂諭さんの御冥福を心よりお祈りいたします。