「銀星食堂」が閉店してしまったんですよ。
美味しくて安くてお腹いっぱいになる、心のオアシスとも言うべき古き良き大衆食堂だったのですが…1月20日をもって長い歴史に幕が。
本当に突然の事でしたが、聞くところによると、45年間営んで来た「節目」としての閉店とのこと。
閉店2日前に行った時も、席はお腹を空かせたお客さんで埋まっていて、皆、温かなご飯を口一杯に頬張ってました。
愛すべきお店がまた一つ無くなってしまい、悲しい限り。
改めて、銀星食堂のご主人、女将さん、ありがとうございました。頂いたお料理の全てが美味しかったです。お疲れさまでした。
そして。
以前からよくマスターが話していた「お店は行かないと閉まる」と言う言葉を、今回噛み締めることに。
いつまでもあると思うな、行きつけの店。
…と、申しますか、どんなに美味しくても居心地が良くても、どんなに真面目で誠実な店主であっても、足繁く通わないと無くなる時はあっさりとお店は無くなる。
そんな話をマスターとよくしていました。
いつか行けば良い、足が遠のいてるけどそのうち行こう…じゃダメだと。
だから、ちゃんと定期的に来てね、と。
特に平日の早めの時間帯に来てね、と。
そんな切実な訴えに客としても身が引き締まる、札幌ススキノ「本気食聡咲」であります。
本当に。
もう、あの銀星食堂の珠玉の日替わり定食や、カツカレー大盛りや、オムライス大盛りが食べられないかと思うと悲しくて悲しくて。
同じ悲しみを味わうことの無いよう、聡咲に通っております。
で、その聡咲では。
カツサンドが復活してました。
諸事情により、しばらくメニューに載ってなかったんですね。やはり、何事もバランスが大事だなと改めて感じるカツサンドでした。口にすると道民には懐かしい風味が…するかも。
こちらは海鮮がこれでもかと載った…
揚げ出し豆腐。
さらには、一時、大泉洋さんもしきりにテレビでアピールしていた、札幌名産にしてレアな食材の…
「札幌黄」という玉ねぎを使ったスープ。
昭和世代には懐かしい味です。
ホッケのみりん干し。脂ものってます。
ノンドレ、と書いてあったので、ノンオイルドレッシングかと思ったらそうではなく。
ドレッシング無しのサラダ。じゃこなどで味付けしてるんですね。
で、こちらは丸ごとのトマトを使ったシーザーサラダ。
トマトはしっかり湯剥きされてます。細やかな調理。
酒肴としてはこの上ない。
三升漬け冷奴。何故かタコ刺し付きでした。
ザックリしたおつまみも良いもので。
オニオンフライ。ケチャップをこれでもかと付けて食べると素敵。
温野菜。
函館のアスパラ、トマト、チンゲンサイ、白菜、椎茸、長芋、人参、タケノコ。それぞれ調理法も違うというこだわりの一皿。
マスター自ら「居酒屋で出るような料理じゃない」と。
タンシチュー。確かに、老舗洋食屋さんでようやくお目にかかれるようなメニュー。その肉はホロホロです。
昨晩頂いたのが…
マグロ刺し。脳天などの希少部位を含む4種類が盛られてます。それを山わさびで。
で、節分でしたんで。
特別なお通しで、豆が。中にはカリカリに焼き上げたチーズが入っていたり、ニンニクの香りもしたりして工夫の煌めく豆でした。
銀星食堂の事もあり、昨夜は「引き際」だったり「継続」だったり、そんな感じの話にもなったりしたわけですが…
「色々気になる」と言う時は、会いに行くのが一番ですよね。やはり。
そんな訳で。
最近の聡咲は「平日の早めの時間」がおススメです。