じゃ、僕の話をします。

『本気食聡咲』の記事は「居酒屋・和食」カテゴリーよりご覧下さい。/※各掲載店の閉店情報等は基本的に追記しておりません。

惜別のカツカレー、札幌駅前「印度」。

2024-03-30 | カレー
創業から51年。

老舗のカレー屋さん、札幌駅前、センチュリーロイヤルホテル地下の「印度」が今年(2024年)3月末で閉店となる。

…と、言うのは、何となく覚悟してましたが、いざそれを告げるお店の張り紙を見ると、やはり寂しくなりました。

ビルの老朽化で、ホテルが閉館となると言うニュースが流れた時、それはつまり、こちらのお店も閉店となるのだなと察した訳です。

なので、せめて移転してくれないかなと思っていたのですが、それは叶わず。


札幌駅前にある、ルーカレーのお店のひとつ。気軽にお腹いっぱい食べられる雰囲気は多くの人を惹きつけ、昔から庶民のパワーの源となってくれていたであろうカレー。

自分が初めて食べたのは30年ほど前。職場の上司に連れて行かれたのが最初。

今のお店は、隣の居酒屋と中で繋がっていて、バーの様な内装なのですが、昔は繋がっていなくて、曲線を描く長いカウンターがドンと一本ある、いかにもカレー専門店と言う感じでした。



昔も今も変わらないのは、BGMがジャズだと言う事。

壁にはジャズ界を代表するようなアーティストの、アナログレコードのジャケットがズラリ。名盤揃いです。

恐らく、ご主人がジャズのファンなんでしょうね。お店の壁の棚には、アナログレコードがぎっしり。




英文のメッセージが添えられたサインも壁に飾られているのですが、恐らく、実際にジャズのアーティストがお店を訪れて、カレーを食べて、その感想をお店宛てにしたためたものではないかと。

国際的にも愛されたお店、と言う事ですね。

自分もジャズは好きなので、ジャズの名曲を聴きつつ食べるカレーは最高でした。

ところで…



しばらく前までは、厨房はお母さんが仕切ってたのですが、そのお母さんとホールのお父さんが、オーダーの通し方とかでしょっちゅうケンカしてたのも(笑)、今では良い思い出です。

オーダーが通ってるかどうかでお互い若干、混乱してる時があって、それで言い争いを(笑)。それだけお昼時は混んでる、って事です。

普段はカツカレーばかりでしたが、これはたまに別なメニューも食べようとオーダーした、ハンバーグとエビフライのカレー。ハンバーグと言いつつ、実際はメンチカツ(笑)。

メニューは数種類ありますが、茹で上げたパスタにカレーをかけたものや、チャーハンもあったりします。
お得な日替わりカレーもあって、そちらも人気。

これが「カレースパゲティ」。
最初にこのお店を教えてくれた、当時の職場の上司がよく頼んでました。

キャベツと共に炒めたパスタに、ドカッとカレーが。このざっくりした感じが素敵なのです。



カツカレーだと、キャベツが付くのもありがたいんですよ。チョンと載ったマヨネーズも絶妙。

…たまに盛り付けがアグレッシブな時もありました(笑)。


しばらく糖質制限のダイエットをしていた時は、ここのカレーの中で泳ぐ夢を見たもんです(笑)。


お水はジョッキで出ます(笑)。居酒屋のを流用してるんでしょうけど、このサイズがむしろちょうど良い。

なお、実はこちらの「印度」とは別に、大通に近いビルの地下にも「印度」がもう一つあるのですが、こちらは営業を継続する模様。同じ看板ながら、若干、味わいが違う…ような気がします。

自分は圧倒的に、センチュリーロイヤルホテル地下の「印度」ばかりなのですが、辛さや味わいはこちらの方が好みでした。



こちらのカレーは、いつもなんて事なく迎えてくれて、しっかりお腹も心も満たしてくれました。



やはり、長年慣れ親しんだお店の味が食べられなくなるのは寂しいですね。

お店の皆様、長い間、ありがとうございました。お疲れ様でした。

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復活の札幌西14丁目「やきとり料理店marco」。

2024-03-16 | 焼き鳥
元々は、札幌大通のテレビ塔近くにあった焼き鳥のお店、「マルコ本店」。

遡れば、二条市場の「のれん横丁」にあった頃から通っていたお店なのですが、昨年、大通のお店が閉店となり、しばらく「焼き鳥難民」と化していた訳です。

お店のご主人(愛称「BOSS」)からは、移転の予定だと伺っていたのですが、なかなか移転先の情報が入らない(笑)。

ヤキモキしてたら、ある日、たまたま大通でスタッフさんと遭遇。

まもなく移転先でオープン予定との、待望のニュースを聞き、その日を待っていたら…

昨年秋ごろに、大通公園の西端からしばらく西に行った辺りの、西14丁目に「やきとり料理店marco」として、移転オープン。




小粋な外観に一瞬、怯みましたが(笑)、札幌のオシャレなものが集まる「円山」に近くなったら、やはりこうなる訳かと、妙に納得しつつ店内へ。






内装もやたらとオシャレで、また怯みました(笑)。

今回のお店も、ご主人自ら手がけた内装。「棟梁」と呼ばれてるくらいですから、何ともお見事。

移転後、しばらくはランチ営業のみでしたが、その後、夜営業も開始。そのタイミングで伺うと…

瓶ビールにお通し。お料理も更に洗練されてるのが、お通しからも馴染んでおりました。

豚串。

鶏精。

炭火で炙られた焼き鳥の味わいも、更に洗練。焼き加減は絶妙。

大きめで食べ応えがあって、丁寧な仕込みを串から感じるのは変わりません。

長年、信頼し続けているご主人の逸品。


このメニューが復活したのは嬉しかったですね。
鶏レバーのパテ。二条市場時代からの名物。前のお店では、一時期、メニューから消えて居ましたが、グランドメニューとして復活。

濃厚な旨みがたまりません。

手羽先も、食べやすいように下拵えされてます。ここまで食べやすい手羽先は他には無いのでは。

蓮根の挟み焼き。一品料理はどれもこれも、酒呑みのツボを突きます。

白カビのサラミ。
おつまみもオシャレにアップデート。

チーズつくねも抜群の食べ応え。

さらには、まさかのソフトクリームまで初登場。かなりクオリティの高いソフトクリームですが、このサイズ感が良いですね。ランチや飲んだ後の締めに欲しくなります。

後日、再訪。

創作串もあります。
鰻とキュウリを交互に刺して炙った、ウナキュー串。鰻の白焼の旨みと、火が通ったキュウリの歯応えが癖になります。

芋もちベーコンも、香ばしさがたまりません。

ササミの梅。これも昔からいつも頼んでました。

他にも色々いただきつつ…




締めにはコレを。
「鶏粥」のセット。これも新メニューで、ランチでも提供されてるのですが、濃厚な鶏の旨みが溢れるお粥でした。

焼き鳥や小鉢も付くので、これは昼呑みにもこの上ない。


さらに後日、と言うか最近も伺いまして。
彩り鮮やかな、金柑とルッコラとわさび菜のサラダ。塩とレモンの酸味だけで食べる、シンプルさが嬉しい。

鶏レバーのパテはブルスケッタで。何枚でも食べたくなります。

手羽先は更に食べやすくなってました。パリパリで肉汁が溢れます。

焼きニシンとウドの酢味噌。こう言う、酒呑みが泣いて喜ぶアテがメニューに並ぶのは、昔と変わりません。ありがたい。

ひな皮にはゴボウが一緒に刺されています。もちろん、パリパリ。

ゴボウとの食感の違いも楽しい。

カマンベールチーズ入りつくねのベーコン巻き。

噛むとチーズと肉汁が渾然一体となって溢れます。

今回の締めは親子丼。

鶏は炭火で芳ばしく炙られ、卵でとじて、さらに温玉も。素晴らしい。

ソフトクリームもアップデートされてました。
追加でリキュールやシロップを頼める様に。今回は抹茶のリキュールをオーダー。

至福。

ちょっと札幌中心部からは離れましたが、変わらぬおもてなしにホッとします。







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