先日、父が喜寿を迎えまして。
まあ、本人は「お祝いなんていいよ」と言っていたんですが、そう言われるとやらない訳にもいかず(笑)
元々父は、レストランでフルコースを食べるのが大好きでして。
まだ「フルコース」なんて言葉も一般的になっていなかったであろう、五十年ぐらい前には、町の公民館でテーブルマナーの講習とかも受けてたみたいです。
その名残か、父はいまだにフォークの背にナイフでライスを器用に乗せて食べますね。
(^_^;)
で、フレンチは何度となく母親と三人で食べに行ってるので、今回は父が食べたことの無いイタリアンにしようかなと。
イタリアンと言えばここしかないです。
札幌二条市場のれん横丁の「オステリアヨシエ」。
お店には札幌にいる姪にも来てもらって、三人で入店。
半個室的な席がありまして、そこに通してくださいました。落ち着いてゆったり食事が楽しめます。
まるで隠れ家のような店の雰囲気に、父は早くも興奮気味。
あらかじめシェフに「とにかく、父親が口にしたこと無いようなものを食べさせたいのですが」とお願いをしたら、快く引き受けてくださいました。
通常のコースは四千円ほどなんです。でも、一生に一度のお祝いですから、奮発して多少料金を上乗せさせていただいたのですが…
その金額から想定していた以上の、何だか凄い料理が次々と。
一枚目の写真は、枝幸産クチグロマスのマリナード。
何ともしっとりとした食感。軽くスモークされていたのかもしれませんが、魚の旨味が舌を包み込み、心地よい薫りが鼻に抜けます。
いきなり父も姪も「美味しい」を連発。
一皿目で二人ともガッチリ心を鷲掴みにされてましたね。
さすがは吉江シェフ。
さらには…
フォアグラのテリーヌ。煮詰めたイチジクとハチミツが添えてあります。
フォアグラの濃厚な旨味が、先ほど以上に舌に絡み付きます。
イチジクやハチミツを一緒にして食べると、その旨味はさらに優しい味わいに。シェフは料理にフルーツなどを合わせる、こうした組み合わせがお得意。その創造力にはいつも感動。
父も「凄いな、こりゃ…」と言いつつ口に運び続けてましたね。
次は…
アワビとウニのグリル。筍が添えられ、肝のソースでいただきます。
まあ、何せアワビとウニですから(笑)。ウニも軽く炙られていて甘味が増してました。
程よいアワビの歯応えにウニと肝ソースの磯の風味。そこに、筍のシャキッとした食感と瑞々しさが加わります。潔い味わい。筍の存在が良いですね。食材の組み合わせが絶妙です。
程無くして、スタッフさんがテーブルの端にスペースを作り始めました。
何が来るのかなと思ったら…
白トリュフが。
初めて現物を見ました。横にはスライスするための器具。
次に料理が運ばれ、その皿の上で白トリュフがスライスされていき、テーブルの上で料理が完成。
合鴨とジャガイモのガレット白トリュフ添え。
和えた細切りの合鴨とジャガイモが、カリッと香ばしく焼かれています。そこに漂う白トリュフの薫り。
五感に訴えかけてくる料理ですね。姪もさすがに珍しそうに食べていました(笑)
そしてイタリアンならではの味が続きます。
毛蟹とゴボウのリゾット。
リゾットには毛蟹の旨さが溢れ、所々でゴボウのほっこりした歯応えが。
そしてもちろんパスタも。
生ハムと黒胡椒のパスタ。
以前、僕がここで食べていた時に写真をFacebookに載せたら、姪がいつか食べたいと言っていたので、これもお願いしていたんです。
生ハムの塩気に黒胡椒のピリッとした辛味。パスタの茹で加減も最高。
リゾットもパスタも、大満足の味。一気に食べてしまいました。食欲を暴走させる料理(笑)
父は僕以外が作るパスタは初めて食べた訳ですが、イタリアンレストランのパスタには唸るしか無かったようです。
メインは…
鹿肉のロースト。カリッとしたカボチャの焼きニョッキが添えられてます。
初めて食べる鹿肉の、その柔らかさと美味しさに父もびっくり。
「今日は本当に初めて食べる料理ばかりだ」と、すっかりご満悦でした。
デザートには…
いつもの吉江シェフ流のティラミスを。滑らかなチーズクリームにサクサクのビスケット。
父のデザートは特別版。
カタラーナも付けてくださって、皿にはお祝いの言葉が。
シェフのお心遣いに感謝です。
三時間ほどかけて、ゆっくり食事を楽しみました。
途中では、姪が父にプレゼントを渡したり、パソコンで本州にいる姉や甥のビデオレターを見せてくれたり。
いい時間を過ごすことができましたね。お店のおもてなしのお陰です。
「長生きはするものだ。米寿のお祝いもしてもらえるように頑張ろう。」
吉江シェフの料理に、父も生きる活力が湧いたようです。
お店で父が最後に言ったこの言葉は、次にここに行ったときにシェフにも伝えたいと思います。
まあ、本人は「お祝いなんていいよ」と言っていたんですが、そう言われるとやらない訳にもいかず(笑)
元々父は、レストランでフルコースを食べるのが大好きでして。
まだ「フルコース」なんて言葉も一般的になっていなかったであろう、五十年ぐらい前には、町の公民館でテーブルマナーの講習とかも受けてたみたいです。
その名残か、父はいまだにフォークの背にナイフでライスを器用に乗せて食べますね。
(^_^;)
で、フレンチは何度となく母親と三人で食べに行ってるので、今回は父が食べたことの無いイタリアンにしようかなと。
イタリアンと言えばここしかないです。
札幌二条市場のれん横丁の「オステリアヨシエ」。
お店には札幌にいる姪にも来てもらって、三人で入店。
半個室的な席がありまして、そこに通してくださいました。落ち着いてゆったり食事が楽しめます。
まるで隠れ家のような店の雰囲気に、父は早くも興奮気味。
あらかじめシェフに「とにかく、父親が口にしたこと無いようなものを食べさせたいのですが」とお願いをしたら、快く引き受けてくださいました。
通常のコースは四千円ほどなんです。でも、一生に一度のお祝いですから、奮発して多少料金を上乗せさせていただいたのですが…
その金額から想定していた以上の、何だか凄い料理が次々と。
一枚目の写真は、枝幸産クチグロマスのマリナード。
何ともしっとりとした食感。軽くスモークされていたのかもしれませんが、魚の旨味が舌を包み込み、心地よい薫りが鼻に抜けます。
いきなり父も姪も「美味しい」を連発。
一皿目で二人ともガッチリ心を鷲掴みにされてましたね。
さすがは吉江シェフ。
さらには…
フォアグラのテリーヌ。煮詰めたイチジクとハチミツが添えてあります。
フォアグラの濃厚な旨味が、先ほど以上に舌に絡み付きます。
イチジクやハチミツを一緒にして食べると、その旨味はさらに優しい味わいに。シェフは料理にフルーツなどを合わせる、こうした組み合わせがお得意。その創造力にはいつも感動。
父も「凄いな、こりゃ…」と言いつつ口に運び続けてましたね。
次は…
アワビとウニのグリル。筍が添えられ、肝のソースでいただきます。
まあ、何せアワビとウニですから(笑)。ウニも軽く炙られていて甘味が増してました。
程よいアワビの歯応えにウニと肝ソースの磯の風味。そこに、筍のシャキッとした食感と瑞々しさが加わります。潔い味わい。筍の存在が良いですね。食材の組み合わせが絶妙です。
程無くして、スタッフさんがテーブルの端にスペースを作り始めました。
何が来るのかなと思ったら…
白トリュフが。
初めて現物を見ました。横にはスライスするための器具。
次に料理が運ばれ、その皿の上で白トリュフがスライスされていき、テーブルの上で料理が完成。
合鴨とジャガイモのガレット白トリュフ添え。
和えた細切りの合鴨とジャガイモが、カリッと香ばしく焼かれています。そこに漂う白トリュフの薫り。
五感に訴えかけてくる料理ですね。姪もさすがに珍しそうに食べていました(笑)
そしてイタリアンならではの味が続きます。
毛蟹とゴボウのリゾット。
リゾットには毛蟹の旨さが溢れ、所々でゴボウのほっこりした歯応えが。
そしてもちろんパスタも。
生ハムと黒胡椒のパスタ。
以前、僕がここで食べていた時に写真をFacebookに載せたら、姪がいつか食べたいと言っていたので、これもお願いしていたんです。
生ハムの塩気に黒胡椒のピリッとした辛味。パスタの茹で加減も最高。
リゾットもパスタも、大満足の味。一気に食べてしまいました。食欲を暴走させる料理(笑)
父は僕以外が作るパスタは初めて食べた訳ですが、イタリアンレストランのパスタには唸るしか無かったようです。
メインは…
鹿肉のロースト。カリッとしたカボチャの焼きニョッキが添えられてます。
初めて食べる鹿肉の、その柔らかさと美味しさに父もびっくり。
「今日は本当に初めて食べる料理ばかりだ」と、すっかりご満悦でした。
デザートには…
いつもの吉江シェフ流のティラミスを。滑らかなチーズクリームにサクサクのビスケット。
父のデザートは特別版。
カタラーナも付けてくださって、皿にはお祝いの言葉が。
シェフのお心遣いに感謝です。
三時間ほどかけて、ゆっくり食事を楽しみました。
途中では、姪が父にプレゼントを渡したり、パソコンで本州にいる姉や甥のビデオレターを見せてくれたり。
いい時間を過ごすことができましたね。お店のおもてなしのお陰です。
「長生きはするものだ。米寿のお祝いもしてもらえるように頑張ろう。」
吉江シェフの料理に、父も生きる活力が湧いたようです。
お店で父が最後に言ったこの言葉は、次にここに行ったときにシェフにも伝えたいと思います。