じゃ、僕の話をします。

『本気食聡咲』の記事は「居酒屋・和食」カテゴリーよりご覧下さい。/※各掲載店の閉店情報等は基本的に追記しておりません。

「オステリアヨシエ」で喜寿のお祝い

2012-01-22 | イタリアン・フレンチ
先日、父が喜寿を迎えまして。

まあ、本人は「お祝いなんていいよ」と言っていたんですが、そう言われるとやらない訳にもいかず(笑)

元々父は、レストランでフルコースを食べるのが大好きでして。

まだ「フルコース」なんて言葉も一般的になっていなかったであろう、五十年ぐらい前には、町の公民館でテーブルマナーの講習とかも受けてたみたいです。

その名残か、父はいまだにフォークの背にナイフでライスを器用に乗せて食べますね。
(^_^;)

で、フレンチは何度となく母親と三人で食べに行ってるので、今回は父が食べたことの無いイタリアンにしようかなと。

イタリアンと言えばここしかないです。

札幌二条市場のれん横丁の「オステリアヨシエ」。

お店には札幌にいる姪にも来てもらって、三人で入店。

半個室的な席がありまして、そこに通してくださいました。落ち着いてゆったり食事が楽しめます。

まるで隠れ家のような店の雰囲気に、父は早くも興奮気味。

あらかじめシェフに「とにかく、父親が口にしたこと無いようなものを食べさせたいのですが」とお願いをしたら、快く引き受けてくださいました。

通常のコースは四千円ほどなんです。でも、一生に一度のお祝いですから、奮発して多少料金を上乗せさせていただいたのですが…

その金額から想定していた以上の、何だか凄い料理が次々と。

一枚目の写真は、枝幸産クチグロマスのマリナード。

何ともしっとりとした食感。軽くスモークされていたのかもしれませんが、魚の旨味が舌を包み込み、心地よい薫りが鼻に抜けます。

いきなり父も姪も「美味しい」を連発。

一皿目で二人ともガッチリ心を鷲掴みにされてましたね。

さすがは吉江シェフ。

さらには…

フォアグラのテリーヌ。煮詰めたイチジクとハチミツが添えてあります。

フォアグラの濃厚な旨味が、先ほど以上に舌に絡み付きます。

イチジクやハチミツを一緒にして食べると、その旨味はさらに優しい味わいに。シェフは料理にフルーツなどを合わせる、こうした組み合わせがお得意。その創造力にはいつも感動。

父も「凄いな、こりゃ…」と言いつつ口に運び続けてましたね。

次は…

アワビとウニのグリル。筍が添えられ、肝のソースでいただきます。

まあ、何せアワビとウニですから(笑)。ウニも軽く炙られていて甘味が増してました。

程よいアワビの歯応えにウニと肝ソースの磯の風味。そこに、筍のシャキッとした食感と瑞々しさが加わります。潔い味わい。筍の存在が良いですね。食材の組み合わせが絶妙です。

程無くして、スタッフさんがテーブルの端にスペースを作り始めました。

何が来るのかなと思ったら…

白トリュフが。

初めて現物を見ました。横にはスライスするための器具。

次に料理が運ばれ、その皿の上で白トリュフがスライスされていき、テーブルの上で料理が完成。

合鴨とジャガイモのガレット白トリュフ添え。

和えた細切りの合鴨とジャガイモが、カリッと香ばしく焼かれています。そこに漂う白トリュフの薫り。

五感に訴えかけてくる料理ですね。姪もさすがに珍しそうに食べていました(笑)

そしてイタリアンならではの味が続きます。

毛蟹とゴボウのリゾット。
リゾットには毛蟹の旨さが溢れ、所々でゴボウのほっこりした歯応えが。

そしてもちろんパスタも。

生ハムと黒胡椒のパスタ。

以前、僕がここで食べていた時に写真をFacebookに載せたら、姪がいつか食べたいと言っていたので、これもお願いしていたんです。

生ハムの塩気に黒胡椒のピリッとした辛味。パスタの茹で加減も最高。

リゾットもパスタも、大満足の味。一気に食べてしまいました。食欲を暴走させる料理(笑)

父は僕以外が作るパスタは初めて食べた訳ですが、イタリアンレストランのパスタには唸るしか無かったようです。

メインは…

鹿肉のロースト。カリッとしたカボチャの焼きニョッキが添えられてます。

初めて食べる鹿肉の、その柔らかさと美味しさに父もびっくり。

「今日は本当に初めて食べる料理ばかりだ」と、すっかりご満悦でした。

デザートには…

いつもの吉江シェフ流のティラミスを。滑らかなチーズクリームにサクサクのビスケット。

父のデザートは特別版。

カタラーナも付けてくださって、皿にはお祝いの言葉が。

シェフのお心遣いに感謝です。

三時間ほどかけて、ゆっくり食事を楽しみました。

途中では、姪が父にプレゼントを渡したり、パソコンで本州にいる姉や甥のビデオレターを見せてくれたり。

いい時間を過ごすことができましたね。お店のおもてなしのお陰です。

「長生きはするものだ。米寿のお祝いもしてもらえるように頑張ろう。」

吉江シェフの料理に、父も生きる活力が湧いたようです。

お店で父が最後に言ったこの言葉は、次にここに行ったときにシェフにも伝えたいと思います。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

札幌大通公園では…

2012-01-18 | 日記
雪まつりの雪像を作っておりました。

あの重機の位置に、毎回驚きます(笑)
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最近の「聡咲」~2012・初春~

2012-01-09 | 居酒屋・和食
最近はマスターのみならず、知り合いや他の飲食店のスタッフの方からも「行きすぎです」と言われてしまってますが(笑)、相変わらず札幌・ススキノの居酒屋「聡咲」に通っております。

クリスマスも正月も、ここのカウンターに座ってましたね。

とある方からは「昔は、新しい店をバシバシ開拓してたのに」なんてことも言われまして。
(^_^;)

でも、今は新しい店に行くことより、この店のその日のメニューの方が気になるんですよ。

「聡咲」のメニューは完全に日替わり。そのメニューはまさに一期一会。通っても飽きることはありません。

一枚目の写真がいきなり凄い。

5A佐賀産黒毛和牛特上ロースのステーキです。

え~と………

100gで1,850円。

安いにも程があると言うか…

恐らくススキノのステーキ屋などでは、一万円以上のコースでやっと食べられるような牛肉ではないかと。

場合によっては、ステーキハウスで食べる海外産のサーロインなんかより安いですよね。
(^_^;)

年末と言うことで勢いで(?)仕入れたらしく…

赤煉瓦みたいですが、ラベルにはしっかり「5A」の文字が。

ススキノでこんな牛肉が食べられるチャンスはしばらく無いなと思いまして、まず二人前を食べて(笑)、二日後にはちょっと違う部位を一人前食べました。

ソースや薬味が三種類ほどついていて、味の変化も楽しめました。

メニューには何故か潔く仕入値まで書いてましたね。原価率が凄いことになってましたよ。

まあ、僕が他の店で佐賀牛なんて頼むことはまず一生無いです。そんな金自体無いですし、高くて旨いのは当たり前。面白くないです。

マスターの揺るぎ無い信念を、この一皿から感じました。

興奮のメニューは続きます。

知床鶏のグラタンガーリック風味。

鶏肉の旨味が溶け込んだ、ベシャメルの優しい味わい。ニンニクの風味に、食欲が力強く湧き上がります。

網走豚の串焼き。

カリッと焼き上がった脂身の甘さがたまりません。

苫小牧産ホッキのバター醤油焼き。

ホッキの一番の食べ方ではないかと。バター醤油の香ばしさをまとった、滋味溢れるホッキ。当然ながら酒がすすみます。

知床鶏生春巻き。

野菜のシャキシャキした食感と、鶏の旨味をダイレクトに味わえます。

久々に再会したのが…

オムライス。変わらない美しさ。芸術的です。自分の部屋にオブジェとして飾りたいです(笑)

僕が頼んだら横にいた女性も頼んで、出てきたオムライスを夢中で黙々と食べてましたね。

網走豚の串カツ。

噛み締めると豚の肉汁が口一杯に。脂身の甘味が舌に絡み付いて、そこへ冷たいビールを流し込む幸せったら無いですね。

挟まれた玉ねぎが、これまた豚の旨味をしっかり吸い込んでて嬉しい。

網走豚のロースBBQソテーの野菜たっぷりサンドイッチ。

豚攻め(笑)。マスターによれば、サンドイッチは野菜をこれでもかと入れるのが良いと。確かに、食べ応え抜群の納得の味でした。

ローストした豚肉に沢山の野菜で、あっさりと食べられます。ソースがまた素敵な風味。

そして、この店でも比較的レアなメニューと思われる…

カレーライス。

今回は椎茸や茄子など、バラエティに富んだ具材がたっぷり。しかも、一枚目の写真の佐賀牛が入っているとのこと。ステーキにできない部分を入れてるんですね。

オーダーすると、途端に専門店のような、カレーの魅惑的な香りが店内に漂います。食欲が猛然と奮い立ちます。

食べると、笑ってしまいました。人間、本当に旨いものを食べると笑うんです。

野菜の甘味、肉の旨味、スパイスの程よい辛さと、鼻に抜ける心地よい香り。

食べながら、うっとり。

今、思い出してもうっとり。

次に、この店でカレーに出会えるのはいつだろう…

なんて、食べ終わる頃には寂しさすら感じましたね(笑)

メニューにカレーライスがあったら、必ず頼んでください。

いやはや。

もはや、癒しすら感じる料理の数々。

美味しい料理を食べてもらいたいと言う、単純にして明解な、マスターの心意気を料理から感じます。

ここに来るお客さんは、その心意気を感じるからこそ通うんでしょう。

皆さん、この店がいつしか居心地の良い、自分の居場所になってしまってる方が多いように思えます。

たぶん、美味しい料理を出すだけではこうはならないわけで、マスターの心遣いがあってこそだと思いますね。

先日も、確か三日連続で来てるなんて方が居ましたよ。

僕もこの店を知ることができたのは、本当に幸運だと思います。

で、お店の場所はですね…







内緒です(笑)



ごめんなさい(^人^)



この店をご自分で探し当てたときの喜びを、是非。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「AVANTI 1923」

2012-01-07 | バー
札幌のススキノ交差点からも程近い、駅前通り沿い。モスバーガーの南側にあるバー。

スタッフは女性のバーテンダーさんのみ。でも、決していわゆる「ガールズバー」ではありませんので、お間違えのなきように。
(^_^;)

ウイスキーやカクテル、ワインなどが楽しめる、気楽な雰囲気ながらも本格派のバーです。

何だか敷居が高くて…と思って、普段バーに行かない方にも入門編には最適かと。

店名を見てピンと来た方は、かなりのラジオ好き。

1992年からJFN系(北海道ではAIR-G')にて、毎週土曜の五時から流れている人気番組「Saturday Waiting Bar AVANTI」に出てくるバー(現在はバールですが)と同じ店名。

以下、ウィキペディアからの引用ですが…

『東京のとあるイタリアンレストラン「"AVANTI"(アヴァンティ)」のウェイティングバーで繰り広げられる客同士の会話を、常連客(番組の進行役)の紳士と一緒に聞き耳を立てる…というものであり、キャッチコピーにも「東京一の日常会話」と銘打たれ…』

つまりは、オシャレなバーで小粋な会話に聞き耳を立てつつお酒を楽しむ、と言う設定のラジオ番組なわけです。

自分もそうですが、古くからのファンも多い番組なんですよね。

で、ラジオの設定上は東京の元麻布に実在する店となってますが、当然架空の店。

…なんですが。

ラジオのファンの間では、札幌のススキノにAVANTIと言う名前のバーがあると言うことは、かなり有名だったりします。

店内の雰囲気も、AVANTIが実在するならこんな感じだろうなと、ラジオのファンなら誰もが思うようなものですし、使われているお店のマークも同じ。

これです。


なので、本州などから来たラジオのファンの方はかなりびっくりして、感動して店のマークがプリントされているコースターや箸袋を持ち帰る方も多いとか。

ススキノのさらに中心部には「1923」のつかない「AVANTI」も実はありまして。

同じ会社で経営してるんですが、そちらも含め長年のリスナーがこの店に来店して、感激してウットリしてる光景が時々見られるようです。

えーと。

前フリ長くてすみません。
(^_^;)

実はですね。

最近この「AVANTI1923」で、毎週土曜の五時からラジオの「AVANTI」をリアルタイムで店内で流し始めたんですよ。

元々開店は五時なんですが、それなら土曜にラジオを流したら良いのにね~、なんてスタッフの方と何気なく話してたりしてたら、本当に始めてしまった(笑)

まあ、かなり以前から店長さんはこのプランを考えていたようではありますが。

でもこれで、リスナーの長年の夢だった「ラジオのAVANTIを聴きながらバーでお酒を飲む」と言うシチュエーションが実現したわけです。

しかも「AVANTI」と言う名前のバーで。

まさにバーチャルAVANTIでして、先日の土曜に私も体験しましたが本当に感激しました。20年近くの夢が実現したわけですから。

一枚目の写真にあるのは「ジン・アンド・イット」のロックスタイル。ラジオのAVANTIで進行役の「紳士」がいつも頼むお酒と言われてまして、これを飲みながらラジオに耳を傾けると、自分が実際にラジオの世界に飛び込んだような気分に。

素晴らしい。

鳥肌モノの感激。

…えーと。

ラジオを聴かない方には、かなり伝わりづらいですね。すみません。
f(^_^;

論より証拠。

ラジオの「AVANTI」のファンの方はもちろん、どういうものか興味がある方は、一度土曜の五時にこの店を訪れてみてください。

まあ、当然ながら…

それ以外の時間でも楽しく過ごせるバーには変わりありません。

居酒屋などでワイワイ飲むのも良いですが、バーテンダーさんがシェーカーを振る音、グラスの氷の音などが響きわたる中、バーのカウンターでゆっくりお酒を飲むのも素敵ですよ。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

あけましておめでとうございます( *^▽^)/★* ☆♪

2012-01-01 | 日記
皆さま、あけましておめでとうございます。

昨年同様、穏やかな正月を迎えております。

昨夜は、午前二時過ぎには起きまして。

父親を乗せて、初詣へドライブ。

そのために、大晦日はやむを得ず休肝日だったわけですが…

その分、帰ってきたら朝から全開で飲んでます。
(^_^;)

初日の出が差し込む中…

シャンパンを飲むのはすっかり恒例。

父も、一杯目は一気飲み(笑)

案外、おせちとシャンパンは合うんですよ。

特に黒豆とは意外な合いっぷり。

その後は、熱燗だビールだワインだ焼酎だ…

正月らしい酔っぱらいができあがりました。

まあ、父とも話しましたが…

変わらない正月を迎え、朝から酔っぱらえるのは幸せだな、と。

ありがたいですね。

お雑煮も昨年以上の気合いの入り具合でして…

今年は厚削りの鰹節を使い、食べる直前にはたっぷりの追い鰹も。

塩と醤油は、本当に微量。出汁の旨味だけで食べる雑煮。

我ながら、凄い出来(笑)

これや、おせちをつつきつつ、三時間以上父親と飲んでおりました。

幸せな元旦の食卓でした。

この後は、幸せな昼寝です。

で、明日の夜は…

たぶん、ススキノに居るのではないかと。
(^_^;)

何せありがたくも幸せな正月であります。

改めまして…

皆さま、今年も拙いブログではありますが、お付き合いいただければ幸いであります。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする