じゃ、僕の話をします。

『本気食聡咲』の記事は「居酒屋・和食」カテゴリーよりご覧下さい。/※各掲載店の閉店情報等は基本的に追記しておりません。

『ピッツェリア・ダ・マッシモ』

2015-08-27 | イタリアン・フレンチ
そもそも。

自分が「ピザ」なるモノを初めて知ったのは、多分小学生の頃。

最初に口にした「ピザ」は、某乳製品メーカーの冷凍ピザだったと思います。チーズにサラミにピーマンが載っていて、焼くと何かチーズが溶けてる。

その未知なる食べ物に、子供の自分は心が躍りました。すぐにその味の虜になり、それ以来しばらく、誕生日などに母親から食べたいものを聞かれたら「ピザ」と答えるように。

今の子供には想像できない「高揚感」かもしれません。

…そして、その時と同じくらいの高揚感が、このピザからも。

幼い自分がこんなピザを見たら、ぶったまげるでしょうね(笑)。

こんなんですもん。この旨味の塊のような色艶。

見事なマルゲリータであります。チーズにトマトソースにバジル。

サラミが載ってないから、子供の自分は「ピザじゃない!」なんて言うかもしれませんが(笑)。大人になったんですよ、多少。
(^_^;)

この艶々で、ジューシーさをもしっかり感じるビジュアルからして、テンションが上がります。

生地がまず素敵。噛み締める度に小麦の旨味と、石釜で焼き上げられた香ばしさが拡がる。

最近は、石釜ピザと言ってもガスの炎だったりする所もあるのですが、しっかり薪の炎で焼かれたピザはやはり香りが違います。

耳の所を噛むと、ほんのり木の香りがしてこその石釜ピザではないかと。

カウンターに座ったので、ご主人がピザを焼き上げる様子もバッチリ見ることができました。

ピザピールという、棒の先にピザの大きさと同じくらいの板がついた器具を駆使して、石釜の中にピザを入れ、回したり傾けたりしながら焼き上げていく。その時間、ものの1分。

皿に載せたら、耳の焦げをカカッ!と軽く落として、カットしたらテーブルへ。

かっこいいですね。その動きには寿司職人さんのような美しさすら感じる。やはりその美しさは、味にも反映されます。

ビールを飲みながら、一気に食べてしまいました。

さらにもう一枚。

マリナーラも。トマトソースにニンニクにオレガノ。

焙られたニンニクが食欲をさらに煽ります。

チーズが入っていないのですが、これがピザの元祖らしいですね。ピザの最も古い形で、確かに生地をしっかり味わうにはこちらの方が良いかも。

マリナーラもこれまた一気に食べてしまいました。

するとご主人が話しかけてくださいまして。

周りを見ても、二人で一枚食べるような感じのお客さんが多い中、一人で二枚を凄いスピードで食べたので気になったのでしょうか。
(^_^;)

お店を知るきっかけ(ちなみにTEAM NACSのローカル番組)など、チラリと会話させていただきました。

ピザのメニューはこのマルゲリータとマリナーラの二つ。

確かにこちらはナポリピザのお店。

あの「真のナポリピッツァ協会(Associazione Verace Pizza Napoletana)」も、ナポリピザはこの二種類のみと厳格に定めているそう。

職人さんとしての気概は、メニューにも現れている訳ですね。納得。
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「北大マルシェ2015」

2015-08-26 | 美味しいイベント
相変わらず緑の美しい、広々とした北大キャンパス。八月も終わりに近づき、空は秋の気配も漂うような気持ちのよい青空。

そんな空の下、今年も北大農学部の皆さんによる「北大マルシェ」が開催されました。

学生さんと道内の農家・酪農家の皆さんによる出店や、農業をより深く知ってもらうために趣向を凝らした催しが、今年も広大な北大キャンパスの一角で行われていました。

六月の北大祭同様、毎年楽しみなイベントであります。

まずは、農学部ならではの企画。

トウモロコシの食べ比べ。200円。

買うと「完全攻略本」もくれました。

「学生イシタニ君」(顔写真付き)による「オレの評価グラフ」(糖度・ジューシーさ・粒皮の薄さ・粒の量・粒の大きさの五項目で評価)が、それぞれのトウモロコシについて掲載されてました。

今回のトウモロコシは写真奥「しあわせコーン」、手前左「ピュアホワイト」、手前右「ランチャー」の三種。

以下、「攻略本」によれば…

しあわせコーンはグラフ的にもバランスがとれた品種。見た目も「バイカラー」タイプで人気があり、万能品種。

ピュアホワイトはグラフ的には糖度とジューシーさに特化。クリーミーでまろやかな甘さはもはや果物。

ランチャーは、北大で研究され最適な栽培方法で生産された、まさに北大産のトウモロコシ。粒の量、大きさ、柔らかさに優れ食味も良いと言うトウモロコシの「極み」。

…ふむふむ。なるほど…。

なんて、「攻略本」を眺めながら食べておりました。トウモロコシの味にも確かに違いがあるなと、すっかり勉強になりました。

今年は北大産のトウモロコシまで登場しましたが、実はこの「ランチャー」が食べ応えもあって一番気に入りました。攻略本のとおり、確かに写真でも粒の大きさが際立ってますね。

昔、国道沿いの直売所で買って食べたトウモロコシのような、独特な草の香りも程好くて美味しかったです。

ちなみにイシタニ君によれば、美味しいトウモロコシは…

・なるべく採れたて
(時間の経過で糖分がデンプンに変化してしまい、常温だと24時間で美味しさは半減するそう。)

・ヒゲの先が茶色くてしっとりしており、フサフサしたもの
(ヒゲの先が茶色いのは熟してる証拠だとか。そしてヒゲの本数=粒の数なので、フサフサしてるものは粒も詰まってるとのこと。)

を、選ぶと良いそうです。

続いて…

牛乳の飲み比べ。これも200円。そしてこれにも「攻略本」付き。

コップに番号が書いてますが、攻略本によりますと…

1:「養老牛放牧牛乳」
搾乳時以外は常に放牧している、自然の状態に近い牛の牛乳。

2:「おこっぺ牛乳」
オホーツク海に面したミネラル等の多い土壌で、牛に最適な牧草地を作り上げ、牛の「健康」にこだわった牛乳。

3:「よつ葉低脂肪牛乳」
脂肪分を抑えて飲みやすいすっきりした味わい。

4:「北大産牛乳」
牛乳にも今年は北大産が登場。学生さん自らが殺菌までの作業を行った、手作り感溢れる牛乳とのこと。

3番以外は低温殺菌、成分無調整、ノンホモジナイズ(固まってる脂肪分をそのままにしたもの)。つまりは、あまり加工しすぎてない牛乳、という感じですかね。

ちなみに、北大産牛乳は作業中に学生さんが気を抜いてしまい(笑)、殺菌の温度が高くなりすぎた時もあったとか。まさに手作り感(?)がありますが、北大産の牛乳も美味しかったですね。

特に、3番と他の牛乳の違いが面白かったです。普段飲んでるのは3番が近いはずなんですが、他の牛乳の飲み応えが強いので物足りなくなりますね。低温殺菌、というのが大きな違いを出しているのかもしれません。

さらに。

北大産のジンギスカン。盛り方の都合で玉ねぎばかりに見えますが(笑)、下には柔らかなジンギスカンがたっぷり。

学生さんがつきっきりで世話をした羊を…最終的に精肉にして、今回提供していると。さすがに精肉にするのは業者さんにお願いした模様ですが。

とは言え、やはり情は移るみたいですね。その「過程」がパネルになって掲示されてましたが…

これは漫画「銀の匙」そのままですね。(農業高校に通う主人公が、授業で子豚から育てた豚をベーコンに加工するまでを描いた話があるんです)

人間は他の命を戴くことで生きていると、改めて思い知ります。言ってしまえば、植物だって「命」ですしね。

この三つの企画は北大マルシェならでは。たくさんの方に体験してみていただきたい。

さて。

もちろん、これ以外にも沢山の出店が。

長沼町の…

レイモンドさんのパンケーキ。全粒粉のパンケーキ は、サクサクで風味も穀物感が強くて素朴。僕はこの全粒粉の食感や味わいが好きですね。

東川町のチキンピロシキ。

揚げないで作る東欧風だとか。横山アディナさんという、きれいな金髪の女性が売っていたのですが、ドラマ「マッサン」のエリーみたいでした。

もちろん、ピロシキもふんわりと焼き上げられていて美味しい。

気付けば、会場にいらっしゃった外国人の方の出店のものを食べてました。お二人とも日本語も流暢。

どんな経緯があったかまでは存じ上げないのですが、外国の島国で、さらにその中の北海道と言う土地に魅力を感じてくださって、そのまま北海道でご商売を営むことに至ったなら、道産子の自分も何だか嬉しいですね。

北大マルシェ名物の石釜ピザは今年も大人気。時間的に焼き上がりを待つにはちょっと難しそうだったので、今年は我慢しました。

でも、十分に堪能しました。楽しかったです。

学園祭の雰囲気ながらも、北海道の農業の最先端に触れることもできるのが素敵ですね。

この北大マルシェがさらに盛り上がって、北海道の農業・酪農も盛り上がってくれたら嬉しい限り。

北大農学部の皆さん、これからも応援しておりますよぉ…と、思いながら、再び北大キャンパスの青空を眺めておりました。

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『花むら』のどら焼き

2015-08-22 | カフェ・スイーツ
厚別区の隠れた名店。

…と、個人的に思っている和菓子屋さん。

特に、このどら焼きはかなり魅力的。

この厚みで…


中身はこんなんですから。ズシッと来ます。

このつぶ餡の炊き具合と粒々加減が素敵。この色艶も美しくてセクシー。

甘さも自分にはちょうどよい感じ。

ちなみに「梅どら」ってのもあります。

きっと、ドラ○もんも納得のどら焼きではないかと。
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小樽『やま安』

2015-08-18 | ラーメン・蕎麦・うどん
蕎麦屋さんのラーメン。

何故か、その言葉には妙な魅力を僕は感じます。

実際、ススキノのど真ん中にあるお蕎麦屋さん「きんすい」のラーメンは、「聡咲」のマスターに教えていただいて以来、何度も食べに行っています。

で。

今回、小樽を訪れて「Collage」でお酒をいただいていたら…近くにラーメンが素敵な「やま安」と言うお蕎麦屋さんがあると、バーテンダーのTさんに教えていただきました。

聞けば、ついさっき入った銭湯「柳川湯」のそばにあると。

確かに、銭湯に向かう道すがら、店内から漂う出汁の薫りに思わず足を止めた店が。

…あそこか…と、お酒のグラスを傾けながら、頭の中にはラーメンの絵がちらつく。

…行かないわけにはいかない。

「Collage」でゆっくりお酒をいただいたあと…足は自然とそのお店へ向かっていました(笑)。

店内は小上がりもあって、地元に愛されてる食堂、といった雰囲気。

お願いして程なく。

すぐに運ばれたラーメンは、期待通りの昭和な一杯。まず、この速さが小気味好い。

そして琥珀色のスープと、必要最小限の具材。このシンプルさこそが最高の贅沢。

一気に平らげ、スープも飲み干した後につい…

盛り蕎麦も頼んでしまいました(笑)。

蕎麦もおすすめだと。

確かに。

蕎麦屋さんですから。
(^_^;)

しかも。

メニューを見たらこの盛り蕎麦、四百円でお釣りが来る。

けれども、その安さと味わいは反比例。通りかかった時に漂っていた薫りから、ふいに感じた「予感」は的中だった訳ですね。

呑んだ後の喉を、「いい子、いい子」と優しく撫でてくれるような蕎麦。

小樽に来た際の「〆の一杯」は、しばらくここになりそうです。
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『麻生バルUNO』

2015-08-17 | バール(バル)
「…いやぁ…ご無沙汰してすみません…」

と、言い訳しながらの入店。

札幌の地下鉄南北線・麻生駅から北側にちょいと歩くと、何とも街の雰囲気に馴染んだバルが。

元は、別のお店で働いてらっしゃった顔馴染みのスタッフさんが、こちらに。

そのお一人、こちらのシェフのお誕生日にようやくお伺いした訳でして。

毎年、少なくともこの日だけは行かなくては、と。

札幌にお住まいの方なら、何となくお分かりかと思うんですが…

麻生から、私の住む新札幌は妙に遠い。
(^_^;)

それで、本当はもっとお伺いしたいんですがどうにも(以下、言い訳につき省略)

でも。

Facebookなどで拝見する情報は、お料理はもちろん、趣向をこらしたイベントやライブなど、お客さんに楽しんでもらうべく常に攻めの姿勢が。

「あ…これ、食べたいなぁ…」なんて思いながら、Facebookを眺めるのが常。

やっと食べられた、計り売りのローストビーフ。一枚目の写真です。

300グラムだったんですが…

この厚み(笑)。肉を食べたい欲望を満たすための一皿。ガシガシ喰らいました。

そんなハイテンションな皿の後には…

豆のサラダ。こういうのが嬉しいんです。四十路も過ぎると(笑)。

実際、ワインやカヴァにも合います。

今回は完全に肉狙いでしたんで、お料理はここまで。後はひたすらお酒をいただいてました。

本当は他にも色々食べたかったんですが。
(^_^;)

カウンターにいると、次々と地元のお客さんがシェフへの祝福のために訪れていました。

何ともいい雰囲気。地元への密着感が素敵。

また、間を空けずに伺いたいものです。
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