じゃ、僕の話をします。

『本気食聡咲』の記事は「居酒屋・和食」カテゴリーよりご覧下さい。/※各掲載店の閉店情報等は基本的に追記しておりません。

最近の『聡咲』~2014・初冬~

2014-11-30 | 居酒屋・和食
今日は、あの鈴井貴之さんの『OOPARTS』プロジェクト第2弾公演『SHIP IN A BOTTLE』の札幌公演千秋楽。

いわゆる大千秋楽ですね。各地で行われた二十数回に亘る公演も、ついに大団円。鈴井さん、藤村さんを始めとするキャストの皆さん、スタッフの皆さん、お疲れ様でした。

実は、昨日の公演を観に行きまして。

その後はそのまま、ススキノのいつものアノ店へ。

マスターも自分とは別の回の公演を観に行かれていたようで、お互いに感想を語り合っていたら…

「あ、ミスターだ。」

と、マスターが携帯を手に。

まさに、僕が観た舞台明けで「ミスターどうでしょう」鈴井貴之さんから連絡が来たわけです。

つまりは、これからお店に行きたいんだけど、と言う話だったようなんですが…

激しい舞台で消耗した体力を、この店の料理を食べて回復させたいとミスターも思われたんだと推察できたんですが、マスターは…

「満席だからダメです。」

…あっさり(笑)。

その辺りは聡咲のブログにも書かれてますんで、良ければご覧ください。
(^_^;)

どんなお客も特別扱いせず、全てのお客に素敵なおもてなし。

そんな札幌ススキノ「本気食聡咲(まじしょく・そうさく)」であります。

今回も、こちらで鈴井さんや藤村さん、嬉野さんも召し上がったかもしれないお料理の数々をご紹介。

一枚目の写真は…「闇串揚げ」。

新機軸のメニューですね。そもそも「闇」とかついた料理名、ススキノでもなかなかお目にかかれません。
(^_^;)

しかも、いつもの手書きのメニューの隅に、何か血が滴ってるようなホラー的な文字で書いてありました。

「闇」ですから、何が出るかはわからない。お値段も頼みやすいフレンドリーな価格で、それが逆に恐怖を煽ります(笑)。

一体何の串揚げだったかは…

ご想像にお任せします。

まぁ、周りのお客さんも頼んでいて、満足げな表情で召し上がってましたよ(笑)。

柳葉魚の刺身。

今シーズンラストの柳葉魚でした。骨はいつもどおり唐揚げで。

今年も、多くのお客さんがその繊細な味わいを体験したことでしょう。来シーズンが楽しみです。

鯖味噌。

甘すぎず辛すぎず。その絶妙な塩梅は、お酒泥棒にしてにご飯泥棒。身はとろけるような滑らかさすら感じます。

それを崩して、味噌ダレにたっぷり絡ませれば…お酒もご飯もガンガン進むことはご想像の通り。

銀聖スモークサーモン。

以前、生春巻きで使っていた「銀聖」のスモークサーモンをそのままで。

しっとりした食感と、上品な脂。それを包み込む薫り。白ワインなんて合いますね。僕は相変わらずビールでしたが(笑)。

野付産ホタテ刺。

包丁を使わず、手でちぎった刺身。新鮮だからこその手法かと。まるで漁師(笑)。歯応えがプリプリで、確かにその食感と旨味をあまさず体験できます。

高知県産茄子とハンバーグ。

最近は茄子と合わせる料理が多いかも。ハンバーグの旨味を吸い込んだ素敵な茄子でした。付け合わせのナポリタンが泣かせます。

牛肉コロッケ。

これまた凄いコロッケでして。まず、ジャガイモはレッドムーンなど、京極町岡部ファーム産の三種のジャガイモを合わせ、牛肉は十勝牛を荒みじん以上の角切りにしてふんだんに。

…断面によってはメンチカツでしたね。驚きましたよ。
(^_^;)

こうしたコロッケや肉じゃがなど、親しみのある「平凡な」メニューがさりげなくあったら、何かしらの仕掛けがあることが多いのですよ。見逃さないでください(笑)。

ささげ入りカマボコ。

マスター行きつけの、とある蒲鉾店の逸品。僕もそのお店で揚げ立てをいただいたことがあるんですが、まぁ何ともビールに合います。どこにお店があるか気になる方は、マスターに聞けばこっそり教えてくださるかと。

そして、昨夜久しぶりにメニューに降臨した…

カツサンド。

常連の多くが愛するメニューです。ただ、なかなかメニューに載らない(笑)。

揚げ立てのカツは肉汁が滴ります。相方はたっぷりのシャキシャキ野菜。薫り高くしっとりした食パンをトーストし、バターもしっかり塗られています。そしてソースも程よく絡み合う。

これらが渾然一体となって味覚に襲いかかってきます。

聡咲を語る上では外せない逸品。

野菜がたくさんなので見た目ほどは重たくなく、ペロリといけるはず。メニューで見かけた時は是非お試しいただきたい。

たぶん…ミスターや藤村さんも食べたかったんじゃないかと。
(^_^;)

ちなみに。

ミスターを始め、様々なジャンルの有名人、著名人が足を運ぶこのお店。

以前からお伝えしている通り「店内で例え有名人と遭遇しても、サインや写真を撮るのを求めたり、騒いだりしない」と言う、暗黙の了解があったりします。

僕も、ミスターはもちろん、様々な有名人をお店で何度となくお見かけしていますが、慌てず騒がず、そのまま黙って飲んでいます。

この「暗黙の了解」があるから、有名人の皆さんもゆっくり飲めるわけで、だからこそ足繁くここに通うわけですね。

なので、そんな機会に恵まれた時はどうか、同じ空間で飲める喜びをジッと噛み締めてください。

運が良ければ「どうでしょう班」の、いわば「生水曜どうでしょう」とも言えるやり取りが、所々微かに耳に入る状況で飲める、なんて事も。

普段、テレビなどには映らない、周りを気にせず素のままでお酒を楽しむ姿ですから、その場に居られることは逆に贅沢な話ではないかと、僕は思うんです。
(^-^)

そしてそれは、どんなお客さんでも平等にして特別、と言うマスターの姿勢があるからこそではないかと思うんですが…

マスターは「そんなん、当たり前ですよ」と、素っ気なく仰ると思います(笑)。
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盤渓そば

2014-11-28 | ラーメン・蕎麦・うどん
札幌駅北口から西に徒歩数分。

元は札幌の西側、藻岩山の辺りのまさに「盤渓」にあったそうなんですが、今はここにお店を構えているそうです。

以前から気になりつつもタイミングが悪く、いつも満席。ようやく入ることができました。

蕎麦は二種類。

機械打ちの「平打ち」と、「手打ち」。

平打ちはいわゆる一般的な感じの蕎麦ですが、手打ちはいわゆる「田舎蕎麦」。

太く黒く、ゴツゴツしていて歯応え十分。

冷たい盛り蕎麦でいただいたので、なおさらその歯応えは強く感じました。

噛む度に蕎麦の風味が拡がります。

これを「コシ」と捉えるか「固さ」と捉えるかは好み次第。

でも、手打ち蕎麦は温かい蕎麦でいただくのも良いですね。あのコシなら、温かいつゆでも簡単にはのびることもないでしょうし、ゴツゴツした麺はつゆともよく絡むでしょう。

実際、以前のお店では場所柄もあってか温かい「山菜蕎麦」が人気だったようです。

次はそちらをいただいてみたいのですが…

お店にいた間、一番注文されていたのは「日替わり定食」のしょうが焼き。

しょうが焼きにご飯と小さめの蕎麦、小鉢がついたもの。

確かに、他のお客さんのをチラ見したら、サラリーマンがお昼時にいかにも食べたくなるような素敵なビジュアル。

日替わりには魚もあるんですけど、ほとんどがこれでした。

ちなみにお店はあの「銀星食堂」の近く。

働く男たちの食欲に、力強く応えるエリアだったんですね。
(^_^;)

次はやはり地域の習わしに従い(?)、「日替わり」のしょうが焼きを頼むことにします。
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五十回。

2014-11-18 | 日記
私事ですが。

献血五十回達成。

毎回思うんですが…

自分くらいの体型なら、600mlぐらい抜いても平気なんじゃないかと。

実際。

血圧を測る際に、お医者さんから「400じゃ、物足りないでしょ?」と冗談半分に言われたことも(笑)。

まぁ、それだけ健康優良児に見えたんでしょう。

五十回記念に、ガラスのお猪口(盃?)を日赤さんからいただいたんですが…

たまたま、この五十回目の献血の後に「聡咲」へ飲みに行きまして。

何となくマスターに「お店で使うにはどうっすか?」とお見せしたところ、「良いですね」と即答だったので…

マスターに譲り受けていただきました(笑)。

「聡咲」で熱燗を頼んだら出てくるかもしれません。

僕の血と引き換えた盃で(笑)、是非一杯。
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最近の『聡咲』~2014・立冬の特大号その4~

2014-11-12 | 居酒屋・和食
立冬の特大号、その4であります。

一枚目の写真は、「札幌醤油ラーメン」。

聡咲名物の"ぼったくり"インスタントラーメンではありません。

麺もスープも具材もこだわり抜いた、インスタントではないラーメン。

この日のメニューには、このラーメンとインスタントラーメンが両方載ってまして(笑)、その差は百円。

でも、その味わいたるや。

インスタントラーメンの味をあそこまで高めるマスターですから、そりゃとんでもないことに。

聡咲の近くには、醤油ラーメンが有名な老舗のラーメン屋さんがあるんですが、そこと雰囲気が近い一杯ですね。懐かしさを感じる味。

いつかまた食べたい所ですが…たぶん、しばらくはメニューに載ることはないのではないかと。
(^_^;)

高知産なす素あげ。

斜めに切り目を入れた茄子を素揚げして、鰹節に大根おろしをたっぷりと。

揚げ出し豆腐のように、旨味がしっかり染み込んだ茄子。酒呑みがニンマリするような一品。

青椒肉絲。

シャキシャキにして、噛むとギュギュッと音がするくらいに素敵な歯応えのピーマンに、タケノコの軽快な食感。牛肉が太目の細切りなのも嬉しい。

横にいたお客さんが「この店、中華も出るのか」と驚いてましたね(笑)。

ジャーマンポテトチーズ焼き。

ジャーマンポテトをさらにグラタン風に。これもリクエストしたら作ってくださいました。何となくチーズが食べたい気分だったんですよね。客の気まぐれにも、食材さえあれば可能な範囲で応えてくださいます。

ナンカレー。

聡咲のカレーはメニューにあったら是非と、このブログでも何度も申し上げてますが、そのカレーをバターの風味豊かなナンで。おつまみとしても楽しめますね。

解りづらいですが、奥には揚げクリームパンもあったりします。あ、もちろんデザートとしてついてた訳で、カレーには付けずに食べましたよ。
(^_^;)

茄子カレー。

そしてガッツリと普通のカレーも。素揚げの茄子はカレーによく合います。

豚スペアリブ。

この迫力。豚好きな自分は皿の前でうっとりしてしまいますね。外側はカリッと。中はしっとり柔らか。脂身はトロリと甘い。

でも、見た目ほど脂っこくはないです。骨の周りの肉がこれまた素敵な味わい。一気に食べてしまいました。

和風ロールキャベツ。

寒い季節に嬉しい。和風出汁でコトコト煮込んだ優しい一皿。ロールキャベツも、メニューで見かけたらお試しいただきたい料理のひとつ。

ウズラ卵フライ。

ソースをたっぷりつけて食べると、熱々の黄身が飛び出して、そこへ冷たいビールを流し込む。酒肴の素敵な方程式が成立。

胡麻油お握り。

見た目的にはあまり違いが解らないかも知れませんが、塩むすびの表面に胡麻油をつけてあります。

その素朴な風味が、しみじみ嬉しい。

アコースティックギターの超絶技巧で有名な、とあるアーティストが、テレビで大阪のとある創作料理店の胡麻油お握りを紹介してまして。

その放送後に、色々あって(?)何故かメニューに載ってましたね。
(^_^;)



さてさて。

立冬の特大号、いかがでしたでしょうか。

こちらのお店は、毎日日替わりメニューですから、同じ料理に出会えるかは解りませんが、だからこそ通ってしまいます。

今日はどんな料理があるだろうと、いつも楽しみなんですよね。逆にマスターも、今日はどんな料理で客を喜ばそうかと試行錯誤をしながら、あの手書きのメニューを書いてるのではないかと。

料理を待ってる間はぜひ、あの手書きメニューを隅々まで見てみてください。色んな面白い発見があると思いますよ。

暗く、怪しげで、とても入りづらい階段を登った先には、食のワンダーランドが。夢の国の扉を開けるには、勇気が必要なのが常。

まだ聡咲に行かれた事がない方は、どうか怖がらず(笑)その一歩を踏み出してみてくださいね。
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最近の『聡咲』~2014・立冬の特大号その3~

2014-11-10 | 居酒屋・和食
札幌ススキノ「本気食聡咲(まじしょく・そうさく)」にていただいたお料理の数々。

立冬の特大号、その3です。ようやく(?)折り返し地点です。

一枚目の写真は豚汁。

「具沢山でなければ豚汁ではない」が、マスターのポリシー。

実際、豚肉にジャガイモ、さつま揚げ、ゴボウ、豆腐、白滝、人参、ネギと盛り沢山。特に「豚汁にはゴボウが入らないとダメ」とマスターは力説しておりました。もちろん、全面的に賛成であります。お客に提供する直前に味噌を溶くのも流石です。

で。豚汁にはやはりコレ。

ごま塩お握り。そりゃもう、完璧な組み合わせ。

豚汁とお握りを交互に頬張る、幸せな鬼ごっこが繰り広げられます。

ちなみに、僕がメニューで豚汁を見かけたのはこれが初めて。次にいつ再登場するのかは…気紛れなマスター次第。
(^_^;)

十勝牛カルビをレタスと共に。

甘辛な味付けがされたカルビを、たっぷりの野菜と共に。上質なカルビですが、その脂っこさが苦手な方もいらっしゃるかと。これなら、あっさりさっぱり、モリモリ食べられます。

中標津産生椎茸肉詰め。

上にしたまま焼き上げていますから、肉汁を一滴も残さずに椎茸が受け止めてます。

その椎茸も、まるで絹のような滑らかさとでもいいましょうか、舌を優しく擽る魅惑の食感。

口にしたら、つまりは小籠包状態。その瞬間、肉汁が口の中で素敵に爆発。思わず、隣の席にいらっしゃった常連のご夫婦にも勧めてしまった逸品。

野付産生ホタテたらこ和え。

上等なゼリーのような気持ちの良い歯応えと瑞々しさのホタテを、タラコで和えた酒肴。柚子胡椒の風味が爽やか。さらには、切り昆布は梅酢で和えてあります。見た目同様、マスターの工夫がキラリと光ります。

鴨ネギつくね。

そりゃこの上ない組み合わせな訳で。ネギダクなのも嬉しい。これで熱燗なんて飲んだら、うっとりしてしまいますね。

ジャーマンポテト。

これも、メニューにジャガイモ料理があったのでリクエストしたら作ってくださった一皿。さりげなく白ソーセージ使ってます。本当にさりげないですが、贅沢な話です(笑)。

カルボナーラ。

「質の良い国産パンチェッタが手に入ったから」と、言うわけでメニューに登場。確かに、ヨーロッパ産のパンチェッタには、日本人には苦手な部類の酸味があったりしますが、これはとても食べやすかったです。

生クリームを使わないからさらに日本人好みのあっさりした味わいに。濃厚だけどしつこくない。そんな旨味がパスタにしっかり絡んでました。

銀聖スモークサーモンとサラミの生春巻き。

「銀聖」とは、北海道をひし形に見立てたら、下の角辺りに位置する「日高地方」で獲れる鮭。

「銀毛鮭の王様」とも言われる最高級秋鮭のブランドな訳ですが、そのスモークサーモンとサラミを沢山の野菜と共に生春巻きに。

思わず「『銀聖』のスモークサーモンっすか?!」と、マスターに聞いてしまいましたが(笑)、それをサラミと一緒に巻くという、贅沢にして絶妙な組み合わせ。聞いて納得、食べてまた納得。素晴らしい。

ししゃも焼き。

実はお店に伺った日の直前に、仕事でこの柳葉魚の産地に近い街に行ってまして。現地でも食べたんですが…

とりあえず注文の際に「リベンジでししゃも焼きをお願いします!!」と、マスターに言ったことだけ申し上げます。
(^_^;)

いや、まぁ…

僕も、海産物で有名なとある街で育ちましたから、その辺りの事情はやむを得ない事だと解ってるつもりですが、改めて北海道のハイレベルな海産物の多くは札幌(若しくは東京)に集まる、と言うことを実感しました。
(^_^;)



さて。

まだ続きます。

その4もお楽しみいただければ幸いです。
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