BS-TBSで、「町中華でやろうぜ」と言う番組が放送されてまして。
中華料理店ではなく、「町中華」。
赤や黄色の看板に、使い込まれた暖簾。入り口に無造作に置かれた、出前用の自転車と岡持ち。
店内は真っ赤な内装。茶色くなった手書きの短冊メニュー。油で燻されたテレビと、ラップで包まれたリモコン。
丸い椅子に座り、ザーサイと瓶ビールで呑みつつ、棚の漫画を読みふけり、餃子やレバニラで飲み進めて、ラーメンやチャーハンで締める。
そんな「町中華」で飲る事の魅力を、玉袋筋太郎さんや、高田秋さん、坂ノ上茜さんが実際に街に出向いて、地元の町中華で呑みながら伝えてくれる、そんな番組でして。
毎週見てますが、つまみになるテレビですね(笑)。
これを札幌でやろうとしたら…
まずは「香州」しかないぁ、と。
狸小路沿いの、札幌の中心部に堂々と店を構える老舗。いつも混んでます。
町中華と言えば、やはり瓶ビールですね。
そして、おつまみはチャーシュー。結構なボリュームです。
この日は、そのまま豚肉あんかけラーメンで締め。
で、後日は夜に伺いまして。ほぼ満席。二階の小上がりのテーブルに、辛うじて座れました。
基本に立ち返り、ザーサイと瓶ビール。
四川風、と銘打たれてる方の麻婆豆腐。かなり山椒が利いてて痺れます。ノーマルの方はこれ程ではなかったような。
寒かったんで、日本酒の熱燗。玉袋筋太郎さん曰く、町中華で日本酒を呑む人は「黒帯」だと。
町中華に通う上級者の嗜み、という事らしく、すぐに感化されて(笑)頼んでしまいましたが、確かに日本酒と中華も合うんですね。
さらに基本に立ち返り、餃子を。皮のもっちりした食感が素敵。
こうなれば、最後まで基本に立ち返り続けようという事で、締めは醤油ラーメン。
ビジュアルからして、これぞラーメン、と言う佇まいです。
一人でテレビの競馬中継を見ながらチャーハンを掻っ込む人や、家族連れ、会社の飲み会、料理をシェアしながら楽しむ女性のグループなど、実に様々なお客さんでいつも賑わうこちらのお店。
この身近さが町中華の魅力ですよね。
いつか、「町中華でやろうぜ」のロケが来てくれないかなと期待しております。
そう言えば。
なかなか一人では頼みづらい、裏メニューの大学芋。久しぶりに食べてみたいもんです。まだあるかどうかは分かりませんが。