「メニューがバージョンアップ」
「挑戦的な内容」
…と、マスターがお店のブログに書いておりましたが。
確かに。
カラーになりました。
バージョンアップ且つ挑戦的。
…「そっちかーい!」的なツッコミを一瞬入れつつも、よく見ると…
本当に色々と今までとは一味違うメニューが。
「公式ブログ書いてる、とある人物も驚くようなメニューにしてみた」
…との事。
それはそうとして、ただでさえ手間のかかる手書きメニューをさらに手間をかけてカラーにするとか、どんどん自分を追い込みますよね…
…なんて話で始まった、先週末の聡咲でのひと時でした。
さらなる飛躍を目指し進化を続ける、札幌ススキノ「三代目本気食聡咲(まじしょく・そうさく)」であります。
今回もこちらでいただいたメニューをご紹介。
いきなりコレです。
マスターとの、とあるやり取りで半ば自棄っぱちで(?)でた「カツ」サンド。
これが、逸品。
お隣のお客様にも味見していただいたら、その方も同じ意見。
でも、それを言うとマスターは複雑な表情。
( ̄▽ ̄;)
皿の上に何かの袋がありますが…
誰もが一度は口にしたであろう、とある「カツ」。これが挟まれてます。十円玉数枚で買える、ビッグな「アレ」。
ちなみに、この時は広島カープ優勝バージョンの袋なんで若干赤い袋になってます。
最近はメニューの端っこに「にせものカツサンド」なる名前で載ってることも。序盤のおつまみにもぴったりです。
ニセモノと言いつつも…手間がかかってます。食べると分かります。お試しあれ。
釧路産秋刀魚の竜田揚げエスカベッシュ仕立て。
エスカベッシュとは、いわゆる南蛮漬けに近いとのこと。竜田揚げにしてからマリネした秋刀魚は、爽やかさと旨味がいい塩梅。酸味がきいてるので、あっさりといただけます。
ほうれん草ベーコンソテー載せイタリアンチーズサラダ。
味付けは恐らく、ほとんどベーコンとチーズの塩気のみ。ほうれん草もシャキッとした食感を残してますが、これが良いんです。
マスターベーコン。
…本当にこうメニューに書いてましてね。マスターとおぼしき人物が「何か」をしている怪しげなイラストと共に。
(^_^;)
で、しっかりと「マスターベーコンをください」と言わないとオーダーが通らない(笑)。
メニューをよく見ると「マスター(が焼いた)ベーコン」と、括弧書きが小さく書いてたりしますが。
厚切りベーコンをカリッと焼いて、そこに温玉を。黄身と絡めていただく、この組み合わせも素敵。名前はともかく(笑)、ビールなどにもぴったりです。
寿都産鯖の味噌煮。
久しぶり。レンコンなども添えられて、こちらもバージョンアップ。定食にしていただくのもオツです。
牡蠣の揚げ出し。
仙鳳趾産の大きな牡蠣を衣を付けて揚げてから、出汁の利いた銀餡を。メニューには無かったのですが、牡蠣のある時はお願いすることの多いお料理。日本酒に合います。
牡蠣グラタン。
さらに牡蠣。ベシャメルで包まれて、蒸し焼き状態になった牡蠣はふんわり。そしてその旨味がベシャメルに移りこみます。
麻婆豆腐。
おつまみになる事を前提とした麻婆豆腐。なので、豆腐の歯応えもしっかり。香りも一般的な麻婆豆腐とは若干の違いを感じます。
生椎茸とベーコンのソテー。
ハロウィンが近かったせいか、独特なビジュアル。軸の部分もちゃんと添えられてます。これがまた噛むほどに旨味が出てくるんですよね。
卵焼きの串焼き。
甘めの卵焼きを串に刺して炙るという、新機軸のおつまみ。刻んだガリが載ってまして、大根おろしの辛味と共に味わいに深みを与えます。とある焼鳥チェーンのメニューを意識してるような気が何となくしますが…気のせいでしょう。
久しぶりに登場。
「ホンコンやきそば」。そう、あのインスタントの袋入り焼きそば。
それをここまでの高みに引き上げる「ぼったくりシリーズ」の真骨頂。様々なトッピングと共に啜るアルデンテのインスタント焼きそばを、是非一度体験して見てください。
…毎回思いますが、ここまで手をかけたインスタント焼きそばは中々出会えないと思いますよ(笑)。
特上ポークローススタミナ焼き。
豚の脂身がカリカリな時点で素晴らしい。身はしっとりと肉汁を含んでいて、絹のような艶やかさ。ニンニクなどのスタミナ素材を加えて焼き上げた逸品。
牛肉五目巾着。
たまに、「こんなに手間がかかるメニューは二度と作らん!!」…と、オーダーした客にマスターが逆ギレしながら出すお料理があるんですが(笑)、久しぶりにそれが。
これ、揚げの中ですき焼きを完成させたようなお料理なんですね。中にはふっくら炊き上がった柔らかな牛肉を始め、椎茸やしらたき、ネギなどのすき焼きの食材が。
それらの旨味を受け止めるべく、ジャガイモも入ってます。それをすき焼きの割り下のような、甘辛いタレで炊き上げる。
これは確かに手間がかかります。逆ギレするのも分かります(笑)。
でも、手間のかかり具合と美味しさは正確に比例するのがお料理。マスターのボヤキを聞き(流し)ながら、ありがたくいただきましょう。
出汁うま肉そば。
濃い。
ひたすら濃い。マスターが蕎麦を出す時は、かなりの自信が漲る時。
本当は残った汁にご飯を投入して掻っ込みたかったんですが…歳のせいでしょうか。最近、追い込みが効かなくて(笑)。汁だけ飲み干しました。
親子稲荷。
これは道外のお客様にも食べていただきたいですね。鮭のほぐし身を混ぜた酢飯に筋子を載せて。しみじみ噛み締めたくなるお稲荷さん。
和牛ヒレのタタキサラダ。
…歳のせいでしょうか(笑)。ヒレ肉が美味しく感じるお年頃です。そんな僕に優しいメニュー。野菜もたっぷり。
で、これですよ。これまた新機軸。
いきなりの温泉旅館の夕食感が漂います。徐にナルさんが着火すると、徐々に煮え立ちまして…
蓋を開けたら湯気が立ち上り、現れたのは…
牛スジ入り五目味噌煮。
何でしょう。この定山渓感は(笑)。今までにありません。公式ブログを書いてる人間もビックリです(笑)。
この日は、このアイテムを駆使したおでんもありまして。今後も、さらなる新たな展開を期待せずにはいられませんね。
( ̄▽ ̄)
カニクリームコロッケ。
定山渓の後はこれすら普通に見えますが(笑)、これも蟹がやたらめったら入ってまして、とんでもないカニクリームコロッケだったりします。
重ね紅鮭昆布巻き。
まぁ、とにかく落ち着く酒肴です。しみじみ。
そして、中々メニューに登場しない、これ。
豚の生姜焼きです。とあるハンバーグチェーンのごとく、ワンプレートに。こうなると、豚肉の裏あたりのご飯が素敵な状態になるのはご想像いただけるかと。
でも、この生姜焼き。
本当にメニューにはなかなか載らない。
豚肉のメニューがある時に、いつものように「メニューに無いですけど生姜焼きできますか?」とマスターにお願いするのですが、毎回、「生姜焼きの定義が俺はわからん」と言いつつ作って下さるんですね。
なので、今回いきなり最初からメニューにあってビックリしたのですが、これは即ち「生姜焼きの定義」がマスターの頭の中で確立したのかと。
でも。
オーダーしたらやっぱり「よく分からん」と(笑)。
…分からない割にはしっかりと生姜焼きでしたが。
(^_^;)
さて。
ご覧頂いた通り三代目のお店になって、お伺いする度に攻めの姿勢を強めるマスター。
今後の展開に乞うご期待!
…です。
( ̄▽ ̄)