札幌の手稲山にも雪が積もり、もはや初冬に近い北海道。
今年は秋が短いです。
でも、秋の北海道は、美味しいものが沢山実る秋なのは変わりなく。
そんな魅力溢れる素材が、このお店のメニューにも満載でした。
と、言うわけでススキノの「聡咲」であります。
京極町に岡部ファームと言う、有名な農場がありまして。様々な種類の、こだわりのオーガニック野菜を作っているのですが…
マスターが休日にその岡部ファームに行って、自ら収穫してきた野菜の料理がメニューに並んでいました。
まずは、ジャガイモの料理。
一枚目の写真はポテトサラダ。粗く潰したジャガイモが素敵です。食べると土の香りと言うか、大地から栄養素をたっぷり吸い込んだような豊かな香りが。最近は、こんなジャガイモには中々出会えません。
洋食屋さんが作るような感じのポテトサラダは、ビールにもぴったり。
ポトフ風の肉じゃが。
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骨付き肉が入っていました。味付けはあっさり。ですが、肉と野菜の旨味が溶け込んだ優しい味わい。
カプレーゼ。
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トマトとモッツアレラチーズをイタリア風に。トマトの味が昔のトマトの風味でした。本来の味ですね。
食べやすいトマトが最近は主流ですが、昔の味を知ってる自分としては、多少青臭さがないと物足りないんですよね。
ピーマンの肉詰め。
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こちらのピーマンも鮮烈な香り。やっぱりピーマンはこうでなくては。爽やかな苦味なので、ピーマン嫌いな人は逆にこのピーマンなら食べられるんじゃないだろうか…と、思いました。
カボチャの天ぷら。
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これまた何とも懐かしい味わいのカボチャ。甘さは今時のカボチャのように強くはなく、ホクホクした食感。
最近のカボチャは、妙に甘いような気がしてまして。
この素朴な甘さと、水分も比較的少な目な感じの方が僕は好きですね。酒のアテにも嬉しい一品。
ズッキーニとベーコンのソテー。
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厚切りにされたズッキーニは、噛むと水気がまるでおでんの大根のようにジュワッと溢れます。焼くことで旨味も凝縮。ズッキーニはこうやって食べるのが一番かも。
キャベツの炒めもの。
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シャキシャキ感がたまりません。甘味ももちろん。越冬キャベツのような感じですが、冬を越さずともこんな味わいってのがすごい。
ポテトフライ。
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生のまま低温であげて、最後に高温でカリッとさせるのが、ポテトフライの揚げ方の極意だとか。
確かに表面、特に角はポテトチップのようにカリッとしていて香ばしい。
中は茹でたてのジャガイモのようにホクホク。
噛みしめるていると、自然な甘味がじんわりと口の中に広がります。子供の頃に食べたような、懐かしいジャガイモの甘味です。
実は、とあるミュージシャンの方がこれを食べて感激していました。塩だけで食べてこんな味わいなんて信じられない、と。つまり、ケチャップが要らないと言うことが、東京じゃ考えられないらしいのです。
「北海道の人は意識してないと思うけど、これがいつでも食べられるのは贅沢な話です」とも。
札幌でのライブのMCで話すほどですからね。よほど感激したみたいです。
岡部ファームの野菜の料理は他にも数種類あったのですが、さすがにお腹いっぱいに。
野菜の凄さと、マスターの腕の光る品々でありました。
秋ならではの料理は他にも。
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ししゃもの刺身。
今の時期だけの楽しみ。脂がのっていて、それでいて上品な味わい。白身の刺身では平目を超える味ではないかと。
僕も含め、このししゃもを一年間、首を長くして待ってる常連さんも多いのです。
アラは唐揚げにしてくれるのも嬉しい。
一般的な居酒屋にある焼いた「シシャモ」とは別物。あれは「カペリン」と言う魚なのは、最近少しずつ知られるようになってはきましたが…
やはり普通はカペリンがししゃもだと思われているようで、初めてここでこれを食べた人は、ししゃもの概念が根底から変わってしまいます。
これが楽しめる時期はあっという間。自然からのご褒美のような味です。
おでん。
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ウニ、牛スジ、ホッキ、練り物、大根、玉子。これも聡咲流。色んな素材の味が溶け込んだ出汁がすごい。そのままご飯にかけたい味。
温かなおでんが嬉しい季節…と言いたいところですが、これを食べたのはまだ残暑の厳しい頃だったりします。
(^_^;)
でも、これを汗だくで食べてビールを流し込んだらスッキリしました。
これから冬にかけて、さらに素敵なメニューが聡咲のテーブルを賑わすことでしょう。
楽しみです。
(^-^)