新鹿山荘控帳

山荘管理人が季節の移ろいを、書きとめました
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「E・S・ガードナー伝」

2008-04-26 18:07:47 | 読書
裁判員制度が来年から実施されるそうです。
アメリカの陪審員制度とはまったく異なる制度で、誰のための制度か疑問が残りますし、実際に自分が裁判員になったらと皆さん考えたことがありますか。

みなさんが、まったく知識も勉強もしていない皆さんが、被告を死刑にするか決めるわけですよ。その逆もあるわけです。

私が裁判員になったら、多分もめるだろうなと思っています。アメリカの陪審員制度を知るきっかけになったのが、「ペリー・メイスン」シリーズを読むようになったからです。その作家が、「E・S・ガードナー」です。

ハヤカワミステリーで、「ペリー・メイスン」を読み始め、入手できるものは全て購入、全部で120から130冊くらいシリーズが続きましたが、結局早川の本社まで探しに行った記憶があります。

弁護士「ペリー・メイスン」は、その全てがミリオンベストセラーになり映画化、TV化されましたので、ご存知の方も多いと思います。

その弁護手法は奇策や強引なこともありますが、最後は無実の人が必ず助かることになっています。この中で陪審制度が良く登場し、日本の裁判官だけのある意味閉鎖された裁判との違いに驚いたものです。



本書は、「E・S・ガードナー伝」ドロシイ・B・ヒューズ著 早川書房1983年4月25日発行  2800円です。

25年前に2800円です。高価でしたが、ガードナーの関係書籍を探していた私としては、思い切って購入したのでした。

テープレコーダーの前身である口述録音機で小説工場と言われるほどのベストセラー多作家でありましたが、アメリカ社会を日本にいて知るにはいい小説でした。

日本にはその後、和久俊三というやはり弁護士で推理小説家が居りますが、当然ガードナーの死後、こちらに私も移ってきたのです。

その後読書のジャンルの中に、法廷小説、裁判小説が入ってきたのでした。また映画「怒れる12人の男」も陪審員制度そのものを描いた映画として有名です。

裁判員制度が実施される時期が近づくにつれ、この映画がTVで再放送されるのではないでしょうか。そして、日本の裁判員制度との違いを解説されるといいのですが。
コメント
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