新鹿山荘控帳

山荘管理人が季節の移ろいを、書きとめました
写真の無断使用はお断りします

DVD鑑賞「告発のとき」

2009-01-09 17:16:28 | 芸術鑑賞
1月7日にレンタル開始になっていた「告発のとき」、やっと借りてきました。
トミー・リー・ジョーンズで借りたようなものです。昨年から7日をずっと待っていました。

感想を言いますと、アメリカは少しも変わっていないという事です。

≪物語≫
イラクに派遣されていた息子が、帰還後すぐに基地から行方不明になった。軍人一家に育った息子が無許可離隊をするはずはないと、軍警察に所属していた父親は調査に向かいます。
すぐに、無残に殺され焼かれた息子は発見されます。麻薬がらみでメキシコマフィアに殺されたとする軍関係者。道路1本で管轄外とされた地元警察。経験から何か変だと捜査を始める父親。そのベテランの経験を認め始めた地元警察の女性刑事。二人がたどり着いた、アメリカの軍隊が抱える、真実の世界が徐々に表にされていきます。

◇◇◇
さてこの映画ですが。ベトナム戦争後、「ランボー」を初めとして戦場帰還兵の問題を取り上げた映画が多数作られています。帰還兵側から、あるいはそれを迎える市民側からと製作されていますが、この「告発のとき」も同じテーマです。また事件の軍と地元警察との処理方法も、よく使われる方法で処理されています。

何事もなく過ごしている大多数の一般市民と、一方極限の戦場で意義も見つけられず精神を病んでいく若者達。それを隠そうとする軍隊。
ベトナム戦争の後とまったく変わっていません。そして、またガザ地区の無差別な攻撃を支持しているアメリカ。オバマさんはいったいどうするつもりなのでしょうか。

ストーリーは判りやすく難しくもありません。女性刑事のシャーリーズ・セロンも肉感的でないところがいいです。
ショーン・コネリーではありませんが、トミー・リー・ジョーンズも旨く年をとったなという感想です。

マイコレクションには認定されました。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする