新鹿山荘控帳

山荘管理人が季節の移ろいを、書きとめました
写真の無断使用はお断りします

これが「ガビチョウ」か!

2009-04-07 17:50:59 | 山の鳥
その日も何時ものように、林道の入り口のゲートの隙間から林道に入りました。クマの出没警告の看板を右に見て林道を歩き始めました。

5分も経たないうちに左手の小さな沢の流れているところの、藪の中からガサゴソ音がします。キジバトが枯葉を跳ね飛ばすような音です。姿が見えませんので、キジバトかと思ってそのままそこを離れました。

林道を終点まで歩き、遅い昼食をとって歩き出すと、先日知り合った老人とばったり。老人もこの偶然に驚いていました。この話はまた別に機会に。

4時間ほど林道をウロウロし、入り口に戻ってきますと、朝の場所でまだガサゴソ音がします。
思い切って藪に入ってみますと、「アカハラ」くらいの鳥が3羽、盛んに枯葉を跳ね飛ばして餌を探していました。「アカハラ」かと思ってみていると、その顔がまったく違います。大きな目の周りを太く隈取しており、隈取というよりエジプトの壁画の女性のような目になっていました。

藪の中で光量が足らず、さらに激しく頭を振りながら餌を探します。静止を殆んどしないので、写真はかなりの枚数がブレてしまいました。

さて帰宅して名前を調べましたが、図鑑にありません。山渓の分厚い図鑑にありません。大変特徴のある顔ですから見落とすことは無いはずです。

私が貴重な鳥を見つけられるわけはありません。
その内「ワカケホンセイインコ」のことを思い出しました。で、外来種で調べてやっと見つけました。「ガビチョウ」(画眉鳥)です。

中国から輸入した鳥で、逃げたか放鳥したかといわれています。関東地方を中心に生息しているそうです。中国では鳴き合わせをして楽しんでいるそうですが、その鳴き声が大変大きく近所迷惑になり、またすり餌も日本人に嫌われル事になったようです。

特定外来生物に指定され、侵略的外来種ワースト100種にも指定されています。住む場所(地上採食性)から、「ツグミ」や「シロハラ」、「アカハラ」などに影響がでるのではと心配されているそうです。

当然日本の野鳥図鑑には掲載されていないわけです。
白枠のサングラスをかけたようで、一度見たら忘れられません。



ブレの写真を改めて撮り直そうかと思いました、以上の理由で止めました。
コメント
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