新鹿山荘控帳

山荘管理人が季節の移ろいを、書きとめました
写真の無断使用はお断りします

「ホオノキ」勉強させていただきました。

2012-09-26 17:55:30 | ウオーキング
何時も出かけるダムサイトの下流の左側は、自然公園になっています。急峻な渓谷ではありますが上部は適当な遊歩道もあり、さらに一つの頂は整地され草地になっています。

気候の良いときは子供連れ、あるいは夫婦がシートを広げてお弁当を食べています。200メートルを超えるダムサイトと同じ高さのあるため対岸の山並みも一望でき、とても気持ちがよろしいです。

その草の頂をめぐるように遊歩道ができており、その最先端に出城のように突き出た休憩地があってベンチが一つ置かれています。
私はいつも下流のダムの放水地から堰堤内のエレベータで天端まで220メーターを一気に上がり、天端の端の遊歩道からこの草地へ歩いてきます。

さて先日もそのベンチでコンビニのおにぎりを食べている時に、目の前の景色の中にこの赤い実が飛び込んできたのです。
緑の中にそうですね十数個、赤と言うよりくれない色、大きさも木の実と言うより果物に近い大きさです。例えるなら掌に縦に乗るくらいです。そして太い突起が無数に生えています。日本の木の実の感じではなく、宮崎の熟したマンゴーにドリアの棘を付けたようなものです。
写真をご覧ください。日本の樹木とはとても思えない印象です。

早速写真を撮り、草地から200メーターほど一気に下りたところにこの公園の事務所があります。昼休みでしたが在席した職員に聞いてみましたが、分らないというのです。でもこんなに大きくて、この派手な色です。園内を巡回していれば必ず目につく木です。
言い忘れましたが、草地から事務所までの斜面はつづら折りの遊歩道の周辺、一面に多種のつつじが植えられており、開花時の写真付きのプレートで管理されています。そんな公園ですから、事務所の職員ならわかると思ったのですが。


帰宅後調べてみました。「木の実の辞典」では木の実の言葉の解説でした。「木の実の図鑑」で木の実が紹介されていますが、食用になるような木の実ばかりで、該当するものがありません。

結局たどり着いたのが「北信州の道草図鑑」でした。とりあえず赤い実で探して見つけました。
なんと、皆さんもよく知っている「ホオノキ」でした。周囲の大きな葉に気が付けば、早かったかもしれません。
でも都会ではなかなかホオノキには出会いません。飛騨高山で食べた「朴葉味噌」くらいでしょうか。
その図鑑によりますと、「高い木の上に大きな白い花が咲いています。中華料理に使う散蓮華ちりれんげのような花びらが全部開くと、大きなものは30cmくらいに広がります。昔の子どもは朴の葉で風車を作って遊びました。」とあります。
そしてとてもきれいな白い大きな花の画像も紹介されています。来年はぜひ出かけてみてみたいものです。

勉強させていただきました。
コメント
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