新鹿山荘控帳

山荘管理人が季節の移ろいを、書きとめました
写真の無断使用はお断りします

DVD「戦艦シュペー号の最後」

2014-02-06 18:02:22 | 芸術鑑賞
あまりの寒さに、閉じこもって「戦艦シュペー号の最後」観てしまいました。
やはりリマスター版です、まず画面のきれいなことにびっくりです。

第一に実物の軍艦を使用しての画像は、本物感がたっぷりです。洋上を高速での航行や、大砲や機銃、測距儀などの兵装だけでなく艦橋の様子までリアルな感じがします。勿論艦橋に上がった経験はありませんが。波を立てての高速航行は迫力があります。
イギリスの軍艦は当事者の軍艦ですから、60年以上前の艦です。現在の軍艦の電子機器まみれに比べると、あっさりしすぎてさびしさえ感じます。

戦艦シュペー号の艦長はナチス式の敬礼をせず、古いタイプの船乗りの軍人を表現しており、捕虜になった撃沈された商戦の船長とのお互いを認め合った関係も展開します。自沈した戦艦シュペー号の艦長が艦と一緒に沈んだと思っていたのは、私の記憶違いでした。
何故自沈したのか長い間謎だったそうですが、その後戦艦シュペー号に搭載された新式の燃料装置関係を連合国に渡さないためだったという話があります。

巡洋艦三隻で小型だと言え戦艦に多大な被害を与えたと言う事で、イギリス側は司令官以下艦長たちが叙勲されます。戦艦シュペー号の艦長はドイツに帰国後どのような人生を送ったのか気になります。(*)

修理のため入港された中立国のウルグアイは、イギリス、フランス、そしてドイツから猛烈な圧力を受けます。どちらにも加担しないように対応していく様子は同情を覚えます。
1957年日本公開だそうです。印象に残ったシーンいくつかありますが、改めて今日見ると全く違った状況だったと事がいくつかあります。戦争映画が好きですので、他に映画とごっちゃになっています。

たとえば、被弾のため被害甚大で戦線離脱するため巡洋艦が煙幕を張ったと思っていたのが、被害は大きく煙が出ていますが、艦がたまたま大きく回頭しただけであったとかです。
戦場のリアルさだけで言えば、CGが使える現代の映画の方がリアルに見せる技術はあるかもしれません。でも実機の迫力は格別です。
海軍の援助無くては、軍艦同士の海戦の映画は撮影できません。特に燃料費が高騰していますので、戦争映画自体が減っているのではないでしょうか。

「ビスマルク号を撃沈せよ」と並んで楽しめる映画が身近に手に入りました。



(*)本稿作成後ウィキペディアによると艦長は、軍艦旗を身にまといピストル自殺をしたそうです。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする