新鹿山荘控帳

山荘管理人が季節の移ろいを、書きとめました
写真の無断使用はお断りします

新緑噺①スギタニルリシジミ

2015-04-16 18:02:22 | アウトドア
久しぶりの快晴です。早起きしておなじみのダムに出かけてみました。
何時もの林道から分岐して、別の林道に入りました。途中で知り合ったCMから、いろいろ有意義な情報を入手しました。
普段ですとこの枝林道の奥、伐採された材木の集積広場までですが、彼の情報でその奥へもう少し入れるようで、足を延ばしました。

お山は新緑の一歩手前でしょうか。芽吹きは始まっていますが葉は広がってはいません。そんな様子を。


常緑樹ではないところは、こんな風にパステル調です。

この枝林道でも、谷底までは約20メートルあって、降りるなんととんでもありません。彼に教えてもらった林道奥ではその差が5メートルくらいになっていて、何とか谷底まで行けました。



奥入瀬渓谷風に撮影してみました。水は冷たそうで手を付けるのはやめました。昨日までの雨で水量は豊富でした。

季節の入れ替え時期で鳥撮は成果ありません。ただ彼の話によると、もう「オオルリ」も来ているのですが来たばかりでまだ落ち着かず、近くには降りてこないようです。鳴き声は聞こえますがとのことでした。

『スギタニルリシジミ』
枝林道の奥から集積広場まで戻ってきて、靴に入った小石を取っていますと、(しかしなんですね、しっかり紐を縛っているハイアングルのトレッキングシューズにどうして石が入るのでしょう。それも両足です。紐をほどいて靴を脱ぐのは厄介です)

捕虫網を持った年配の男女三人が広場に入ってきました。一番年かさの男性が他の二人の女性のリーダーのようです。
私に気が付き、たいして獲物を探さず道を戻ろうとして、何かに気が付きました。女性の一人がビデオカメラで地面を撮影しています。蝶のようです。
靴の石も取れたので、履き直し彼らに近づきました。

どうもお目当ての蝶を見つけたらしく、リーダーが何か説明しています。
『○○先生が違いを見つけた』『トチノキが食樹』とか聞こえます。
私が『蝶チョですか?』と声をかけると、そうだといって何か長い名前を言います。珍しい蝶かと尋ねますと、分布はしているが生息地が狭いということです。本日この辺にいるのではと目星をつけてきたそうです。お三人とも地味で目立たない衣装で、蝶を長年追いかけている年期がうかがわれました。

人の名前の付いたシジミチョウで、食樹がトチノキと覚えて帰宅しました。
私も蝶の図鑑は3冊持っています。「原色蝶類検索図鑑」で、シジミチョウの種類は多いのですが最初から検索、最後の方で出てきました。「スギタニルリシジミ」です。
旧三高の数学の杉谷教授が大正7年に京都で発見したそうで、ですから杉谷教授の名がついているのです。

どうもシジミチョウの中ではアイドル的存在で、スギタニルリシジミを見たとか見たいとか、ギフチョウに劣らず人気のようでブログがたくさんありますから、興味ある方はご覧ください。
私はビデを撮影の邪魔になるので撮影しませんでした。数日雨でしっかり歩いていなかったので、今日の14キロはいささかくたびれました。
まだまだ土産話はあります。乞うご期待。
コメント
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