2017年に新江戸川公園から改称した肥後細川庭園。
周辺は、江戸中期以降は旗本の邸地となり、
幕末には熊本54万石の細川家の抱屋敷に、
明治15年に買い戻され、細川家の本邸となりました。
現在は、文京区に移管されており、
江戸時代の大名屋敷の庭園の雰囲気を楽しめます。
目白台台地が神田川に落ち込む斜面地の起伏を活かし、
変化に富んだ景観をつくり出している
自然景観を活かした池泉回遊式庭園です。
湧水を利用した流れは「鑓り水」の手法をとり入れ、
岩場から芝生への細い流れとなり、
その周辺に野草をあしらっています。
池はこの庭園の中心に位置し、
背後の台地を山並みに見立てた広がりのある景観。
池に覆いかぶさるようにヤマモミジやハゼノキの一群が、
秋には真っ赤に紅葉した姿を水面に映し出し見事です。
山に続く園路は深山の中の自然の尾根道のようです。
草花も私たちの目を楽しませてくれます。
神田川沿いの遊歩道には、立ち寄りたくなる
見どころが多い私の好きな道です。
東京都文京区目白台1-1-22
2019.4.21
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