クリント・イーストウッド監督が贈る、
アトランタ爆破テロ事件の真実を描いたサスペンスドラマ。
1996年、五輪開催中のアトランタでのコンサート中、
警備員のリチャード・ジュエルが、不審物を発見。
多くの人々の命を救い一時は英雄視されるものの
第一容疑者として捜査が開始され、メデイアも実名報道、
リチャードを取り巻く状況は一転してしまいます。
FBIは徹底的な捜査を行い、メディアによる連日の加熱報道、
彼の経歴が明らかになるにつれ、貶められていく中、
旧知の弁護士ブライアントが立ち上がり、
苦闘する主人公と弁護士の姿が綴られていきます。
真実味を加えるキャスティングがこの映画の醍醐味。
特に母親を演じるキャシー・ベイツの演技力が素晴らしく、
スピーチは涙を誘うものでした。
オスカー女優ですが、この作品では助演女優賞を狙います。
先入観や情報が真実を見難くしてしまうものですが、
日本でこのようなテロ事件が起きたらと思うと不安です。
オリンピックは楽しみですが、
懸念することも多いのだと改めて思います。
監督:クリント・イーストウッド
脚本:ビリー・レイ
出演:ポール・ウォルター・ハウザー/
サム・ロックウェル/キャッシー・ベイツ
2019年/131分/アメリカ
ヒューマントラストシネマ渋谷
2020.1.20
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