薪ストーブには、日本にホンマ製作所というメーカーがあり、このメーカーは欧米の高級ストーブの販売方法と違い、ご自身がストーブについて勉強し、設置もご自身で行う「セルフビルド」を主体とした方法で、ストーブの価格を大幅に安くしています。
そのため、初めから「セルフビルド」でストーブの設置を考えられている方には、お薦めのメーカーであると考えることも出来ると私は思います。
もちろん、セルフビルドを行えるまでは、それなりに勉強は必要です。
しかし、そのことにより、すべてお任せでストーブ屋さんにストーブの設置をお願いした時と比べ、価格的に70万円前後節約できるとなると、その努力も十分見合う物だと思います。
ただ、セルフビルドするとなると、完全に設置マニュアルを理解し、手を抜くことなく設置を進めてください。
そうしないと、薪ストーブにとって一番怖い「低温炭化火災」(長時間の過熱により、木材が炭化して火災を起こす)になってしまいますから、くれぐれも注意してください。
「ストーブだけ購入して、設置はストーブ屋さんにお願いしよう」。中にはそう考えられる方がいるかもしれませんが、これはまず「無理」です。
ストーブ屋さんの仕事は責任ある仕事です。
だから、性能を知らない他社のストーブの設置を引き受けることは、まずあり得ないと思ってください。
また、ストーブ屋さんがダメなら、ストーブの設置工事を工務店さんにお願いしようとする方がおられると思います。
しかし、これも結構難しいとわたしは思います。
なぜならば、本当に薪ストーブを知っている工務店さんでなければ、まず怖くて仕事を引き受けてくれないと思います。
何かあった時、工務店さんも責任がとりきれないのです。
つまり、ホンマ製作所の薪ストーブを購入した場合、その薪ストーブを専門で設置してくれる業者がお近くにない場合は、まずセルフビルドは避けられないとお考えください。
ただ、今回私はバーモントキャスティングの薪ストーブをセルフビルドで設置しましたが、上手く工務店さんに手伝っていただき、工務店さんの負担にならない方法で作業を進めることができました。
次回はその方法をご紹介いたします。