尻尾の部分の縫製に入りますが、まず、その前にやらなければならないのは、外皮と本体が縫製時ズレないように(ズレるとシワが発生する)仮縫いを数箇所に施しておきます。
その後に本縫いに入っていくわけです。
このとき、ずいぶん前にご紹介したハーネス本体の余計なフォーム材を切り取っておいた作業がようやく日の目を見ることになり、縫製する生地の厚みがずいぶん薄くなっているため、作業性がよく、正確に縫製作業を進めやすくなっています。
この手法はどうやらEXEだけのようで、世界的に見ても他社の製品には同じような手法はとっていないようで、他社では半ば力技でこの作業を進めているようです。
こんなところも、もともと師匠というものを持たない私の、独特のアイデアだと思います。
ただ今の納期情報。 バックオーダー2着。納期は一ヶ月ほどです。
外皮が縫いあがったハーネスは、いよいよハーネスとしての形が作り上げられる行程に入ります。
まず、テールプロテクターを取り付けるためのベルクロを縫いこみます。
その後、ファスナーのスライダーを通して、いよいよ鯵の開き状態だったハーネスが、左右がつながれ、ハーネスとしての形が作られていきます。
スライダーを通した後は、このスライダーが抜けないように、そして、補強の意味も含めベルト地を縫製します。
EXEのハーネスは、後にスライダーが磨耗してファスナーがしまらなくなっても、スライダーを簡単に交換できるように、このベルト補強の部分は、ファスナー部をわざと縫製していません。
フライト中等、一度閉めたファスナーが開いてしまう現象は、古いハーネスではよく見られますが、実は、ほとんどはファスナーには問題なく、ファスナーを閉めているスライダーが磨耗していることが原因で起こっています。
ですから、スライダーだけを交換すれば直ってしまうケースが多く、EXEのハーネスはこのスライダーの交換が簡単にできるように作っているのです。
ただ今の納期情報。 バックオーダー2着ですが、もうすぐ新婚旅行に行くため、納期は一ヶ月ほど見てください。一生に一度のことですのでおおめに見てやってください。すいません。
また、ただ今新婚で毎晩大変?なため、ブログの更新が滞りがちなので、あわせてお詫び申し上げます。
あらかじめつけておいた合わせマークがズレないように注意しながら縫製していきます。
ハーネスの尻尾が面白い形になっていますね。この後に、プロテクターをつけるベルクロをつけて、ファスナーを入れた後、この尻尾の部分を縫製していきます。
しかし、この作業の中で、せっかく綺麗につけたハーネス外皮も、尻尾の縫製作業の際、本体とズレてしまうため、この段階でズレが起こらないように部分部分で仮縫いを施しています。面倒なようですが、ズレて作業をやり直すよりも早いので、そうしています。
EXEのハーネスをよく見ると、意味不明な縫い目がところどころに見られますが、それは製造過程でズレが生じるのを防止するためです。
他社さんのハーネスも分解してよく見ると、やはり、ズレ防止のための仮縫いの後が見られます。
考えることは、みんなおんなじですね。
ただ今の納期情報。 バックオーダー4着につき、納期は一ヶ月ほどです。
合わせマークをつけた後は、それがズレないように注意しながら、縫製作業を進めていきます。
EXEハーネスは、バックルが外にも二つありますが、この部分は縫製しません。
前にも述べましたが、この二つのバックルには重要な意味があり、下のバックルはファスナーがフライト中開いてこないようにするため、そして、上のプラスティックバックルは、ファスナーの破壊を防ぐためのものです。
昔のような、バックルが外にあるタイプのハーネスは、それ自体がファスナーが開くのを防止する目的がありましたが、現在のようにメインのバックルが内部にあるタイプのハーネスは、ファスナーの処理の方法が難しくなり、今でも各社いろいろな手法がとられており、まだ、その方法が統一されていないようです。
ただいまの納期情報。 バックオーダー4着につき、納期は一ヶ月ほどです。