ウチで愛用している薪ストーブは、米国バーモントキャスティングス社のアクレイムという機種ですが、なぜこれにしたかというと、女房の一言「薪ストーブ料理がしたい!」からでした。
他のメーカーでも料理は出来るのですが、バーモントの薪ストーブは料理ももちろんですが、とにかく使い勝手がとてもよく、天板ですぐにお湯は沸かせるし、薪の投入も上蓋から出来る(実はこれが火の粉も飛ばず、煙も部屋に入らず、とても使いやすい)ので、大変重宝しています。
これがヨーロッパ系の薪ストーブになると、燃焼方式の違い等により、機種によってはお湯を沸かすのも、なかなか手間取ったりする物もあるのです。
ただ、炎の美しさは、やはりヨーロッパ系のものがよく、特にノルウェーのヨツールというメーカーは高く評価されています。
更に、少ない薪で効率よく、そして、温かさも望むのであれば、米国のダッチウエストというメーカーのものが優れているといわれています。
上記の3社は、日本では高級ストーブといわれているものの代表で、他にも、ドブレ、モルソー、ネスターマーティン等、数社のメーカーが輸入されています。
そして、最近では薪ストーブの概念を変えた優れたデザインのものも登場し、フランスの「アンビクタ」などはとても美しい薪ストーブだと思います。
これですが、ちょっと、薪ストーブのイメージが変わってしまいそうですね。
さて、ここであえて一般の薪ストーブ屋さんが避けてしまうメーカーが、実は存在するのです。
それは、日本の「ホンマ製作所」というメーカーの薪ストーブです。
はっきり言って、欧米の高級ストーブを扱うお店などでは、ホンマのストーブはあまり良く言われていません。
しかし、ホンマは本当にそれだけ性能が劣るメーカーなのでしょうか?
実は、昨年建てられたお隣さんのお宅では、この「ホンマ製作所」の薪ストーブが使われており、お隣さんとお話しするのですが、そんなに性能が劣るとは、私には思えないのです。
しかも、ホンマは大変低価格で、ウチの薪ストーブ「アクレイム」は、本体のみの価格は¥420000ですが、同性能と思われるホンマ製作所の「HTC-60TX」は¥158000と4割以下の値段なのです。
デザイン的にも、最近ではこのようなオシャレな製品も販売しています。
この疑問を持った私は、私なりにホンマというメーカーを調べてみたのですが、そこには、薪ストーブという特殊な商品ゆえに持たなければならない、複雑な事情が見えてきたのです。
今、薪ストーブを考えられている方は、大なり小なり日本の「ホンマ」の薪ストーブについては知りたいと思いますので、数回に分けてこの「ホンマ」について、少しご紹介したいと思います。