女房のブログ、「車中パグ」で時たま載せていますが、我が家は最近太陽光発電を始めました。
少し前までは、私も太陽光発電は絶対に元が取れないと思い込んでいたのですが、なんだかここ近年、ずいぶん太陽光パネルの性能が上がり、そして、値段は下がり‥。と、いうことを繰り返しており、気が付けば「アレ!」ということになっていました。
現在、様々の条件が、ある程度そろった家ならば、太陽光発電は10年以内に元が取れるといわれています。
そして、太陽光発電機器の保証期間は、メーカーにもよりますが最低でも10年保障‥。
つまり、10年以内に故障が生じても、保障で修理してもらえ、それでいて10年以内に元が取れるということは確実に「得をする!」ということになってしまいます。
加えて、電力会社の電気買い取り価格が、現在1KW/hあたり42円で、来年3月末日までに連系(電力会社が電気買い取りを認めるための一連の行為)が終わっていれば、この先10年間その買い取り価格は保障されています。
早い話が、それなりに条件が良い家(良い屋根)ならば、10年以内に確実に元が取れ、その後発電される電気はまる儲け!‥という、太陽光発電はそんなおいしい話なのです。
ただし、「それなりに条件が良い家」でなければ、逆に損をしてしまいます。
売電価格42円10年間保証の期限が迫っている今、どのような家が太陽光発電に向いているのか、ちょっとご説明してみます。
屋根が南向きであること
太陽光発電は、当然太陽の光が良く当たるほど効率的に発電できます。
つまり、屋根が出来るだけ真南に近い方角に面している方が有利になります。
屋根の角度が適正であること
太陽光パネルは、出来るだけ太陽の角度に直交するほうが効率的に発電できます。
日本の場合、6寸屋根のこう配が一番効率よく発電できるといわれています。
日当たりが良いこと
一日を通して、太陽の光がさえぎられることなく、長時間光が当たることが、当然ですが効率的な太陽光発電が実現出来ます。
切り妻屋根であること
切り妻屋根とは、二面だけで構成された、いわゆる「山小屋」の形の屋根です。
単純に太陽光パネルがたくさん載せられるというメリットの他にも、実は、形が単純なため、太陽光パネルおよびその支持枠の形もすっきりし、工事費が安くつくメリットも見逃せません。
天気の良い日が多いこと
日本の国土は、実は場所によってずいぶん日照時間が違います。
日本海側などは冬はほとんど日照がないため、残念ながら太陽光発電は向かないようです。
逆に、周りが山に囲まれて湿った空気は入りにくい場所、たとえば長野の諏訪や松本、そして瀬戸内海に面した場所などは、太陽光発電には向いているといわれています。
瓦屋根であること
意外と見逃している人が多いのですが、瓦屋根でないと、後々の屋根の補修の時にどうしようもないことになってしまいます。
最悪なのがコロニアル屋根。もって20年といわれていますが、屋根の吹き替えの時、当然太陽光パネルも外さないといけないため、工事費が割り増しになってしまい、採算が取れづらくなってしまいます。
だいたいこのような条件がそろうと、太陽光発電は有効になってきます。
ちなみにウチは、ほぼこれらすべての条件が整っていました!
また、太陽光発電を導入するに当たり、その業者選びは慎重に進めた方が良いです。
まず、安さを売りにしているようなところは、申し訳ないのですが避けた方が無難です。
太陽光発電は、30年付き合うつもりで業者を選ぶべきです。
安くするあまり、屋根工事や設置工事がおろそかになってしまうと、30年ももつわけがありません。
途中で補修の工事などが入ってしまうと、結局「割高」になってしまいます。
また、そんな安さを売りにしている業者の決まり文句が、「太陽光発電はメンテナンスフリーですから‥」なんて言いますが、はっきり言ってこれも嘘です。
太陽光発電は、ちゃんと定期的に設置業者にその状態をチェックしてもらうべきだと私は思います。
枯葉一枚で「ホットスポット現象」という厄介なトラブルが起こり、太陽光パネルがダメになる可能性も十分ありますが、このようなトラブルも、まめに発電量がチェックされていれば防ぐことが出来ます。
また、半永久に思われている太陽光発電ですが、電気を管理している「パワーコンディショナー」は10年余りで寿命といわれている、正直「消耗品」といえるものです。
パワーコンディショナーが寿命を迎えた時、すぐにそれを交換できなければ、太陽光発電は無用の長物になってしまうのです!
最後に‥。
これは私の個人的な未来予測ですが、ついこの間電気料金は1KW/hあたり標準で29円に値上げされました。しかし、この先さらに電気料金は値上げされていくと思っています。
理由は、3.11以降原発の立場が危うくなり、コストの安い電気が作りにくくなっている現状があるからです。
更に、3.11の被害についての電力会社の保障問題などにより、電力会社はお金を集めておきたいというのが本音‥。いろいろと理由をつけて、そのお金を私たちから徴収していく(つまり、結局はもろもろの尻拭いを私たちがさせられる)のではないかという不安がありました。
そんなことも考え、私は太陽光発電に踏み切った次第です。
女房の車中パグの中ではご紹介しなかった「本音」をちょっと書いてみました!
ちなみに‥。
現在、薪ストーブと太陽光発電という、未来と過去が交差する、一見相反するように見えるものを導入している我が家ですが、冬でも室温は25度から30度。空気もきれいで指先までポカポカ! それでいて、家の光熱費は月あたりすべてを合わせても¥5000程‥。
その上、3.11のような災害になっても、井戸のポンプを動かせるため水は確保でき、さらにお風呂までしっかり入れます!
この「安心感」は大きいと思います!