足利駅を出ると、すでに空が暗くなり始めていました。
冬の午後4時は、危険な時間帯。
たいていの城や寺院は、閉門してしまう時刻なのです!
足利に着いたのはいいのですが、門前払いを食うだろう・・・。
空と時刻からみて半ばあきらめつつも、足利氏館跡のある
駅から歩いて10分ほどで、到着・・・
三門&太鼓橋【栃木県指定文化財】はまだ開いていました!
12世紀の半ば、足利氏の祖・源義康が居館をこの地に構えました。
建久7年(1196年)義康の子である足利義兼が伽藍を整備し、足利氏の氏寺となりました。
その後居館は消滅しましたが、氏寺は「鑁阿寺」となって現在に至ります。
寺号の「鑁阿」は、寺の開祖である足利義兼の法名からとったものです。
時刻が時刻だけに、まず優先すべきは100名城スタンプをもらうことでしょう。
100名城の本によるとスタンプは本堂にあるということで、正面に鎮座する本堂へ急ぎます。
本堂【国指定重要文化財】には50人近くの人が集まっていました。
そういえばこの日は成人の日の前日、新成人の心に期するものがあったのでしょうか。
本堂を詣でた後にスタンプのありかを探しますが、見当たりません。
本堂の脇で、お札やお守りを売っているお坊さんがいらっしゃいますが・・・この方々に申請しなければならないのでしょうか?
小心者の私は「スタンプのみよこせ」とは言えず、一番安いおみくじ(100円)購入のついでに「スタンプください」と申し出ました。
15番、足利氏館!
間に合った・・・ちなみにおみくじは中吉でした。
あとは、時間の許す限り境内を巡りました。
鐘楼【国指定重要文化財】は、三門から本堂に向かって右側に建っています。
経堂【国指定重要文化財】は、本堂から少し奥まったところに建っています。
鐘楼の対面には、多宝塔【栃木県指定文化財】。
この多宝塔のあたりに、足利家の居館が建っていたといいます。
日が没してきて、デジカメさんがうまく働かなくなってきました。
むむむ・・・こたびの城めぐりは、これにて終了。