鬼ヅモ同好会第3支部・改「竹に雀」

鬼ヅモ同好会会員「めい」が気ままに旅して気ままにボヤきます。

北のウォール街・第1章~日銀通り

2017-09-06 | 街並み


2 0 1 6 年 9 月 2 1 日 ( 水 )

午 後 1 2 時 3 9 分

小 樽 運 河 ・ 浅 草 橋



レトロな倉庫が並び立つ小樽運河を散策しました。
運河の終点にある浅草橋から、そのままゆるやかな坂を上っていくと、



またもや、レトロな建物が並ぶ大通り。
運河から上って最初の交差点には、その四隅にレトロな建物があります。



交差点の東は、旧三菱銀行小樽支店【小樽市指定歴史的建造物・第18号】。

大正11年(1922年)建築、鉄筋コンクリート造り。
かつて北のウォール街といわれた地区の中心に位置しています。
建築当初は、外壁に煉瓦色のタイルが張られていましたが、昭和12年(1937年)に現在の色調に変更されました。
1階正面には、ギリシア・ローマ建築様式を表すように6本の半円柱が並んでおり、この建築を特徴づけています。
(小樽市の案内看板より)


現在は北海道中央バス第2ビルとなり、「小樽運河ターミナル」の名称でバス乗り場と商業施設を兼ね備えた複合施設となっています。



南は、旧第一銀行小樽支店【小樽市指定歴史的建造物・第24号】。

大正13年(1924年)建築、鉄筋コンクリート造り。
外壁デザインは飾り気のない壁面に改変されていますが、当初は道路側2面に3階通しの大オーダーが立てられていました。
現在は洋服工場として活用されていますが、内部の2階吹き抜けの営業室は、もとのまま残されています。
(小樽市の案内看板より)


案内看板のとおり、現在はトップジェント・ファション・コアという会社が入っていて、ここでオーダーメイドのスーツを製作しているようです。

西は小樽郵便局、見てくれはレトロですが、平成になって新築したものなので歴史的建物ではありません(^_^;)



北は、旧北海道拓殖銀行小樽支店【小樽市指定歴史的建造物・第31号】。

大正12年(1923年)建築、鉄筋コンクリート造り。
小樽経済の絶頂期に建設され、三菱、第一の各銀行と共に「北のウォール街」の交差点を飾っています。
銀行に貸事務所を併設する当時の道内を代表する大ビル建設で、銀行ホールは2階までの吹抜けで、6本の古典的円柱がカウンターに沿って立っています。
(小樽市の案内看板より)



大正末期には、銀行が札幌に10箇所、函館に16箇所、小樽は道内最大で20箇所ほどあったそうです。
銀行建築に加え、大手商社、大手運輸会社の支店などが軒を連ね、小樽は北海道一の経済繁栄を誇っていました。
銀行の支店が建ち並んでいたこの色内地区は、世界の金融地区ニューヨークのウォール街になぞらえ、いつしか「北のウォール街」と呼ばれるようになったそうです。

その後、青函連絡船の台頭、札幌への一極集中政策、石炭産業の縮小、苫小牧港の開港、戦後の樺太間や大陸間の貿易ルート喪失といった要因で、小樽経済は急速に衰えていきました。
かつての栄華を偲ばせる会社建築は歴史的建造物となり、転用し保存されています。


「北のウォール街」の中心となる交差点を直進し、日銀通りの坂道を歩きます。



小樽郵便局のすぐ隣に、旧北海道銀行本店【小樽市指定歴史的建造物・第6号】。

明治45年(1912年)建築、石造り。
設計は長野宇平治で、請け負ったのは地元の加藤忠五郎です。
銀行建築の重厚さをもち、玄関や窓回りの石組みデザイン、コーナー部分や窓の間隔の変化などに特徴があります。
(小樽市の案内看板より)


現在は北海道中央バスの本社ビルと、「小樽バイン」というワインバーとして使用されています。
さらにその坂上には、



旧三井物産小樽支店【小樽市指定歴史的建造物・第30号】です。
これまでの建造物とは一線を画す、きわめて単純な造形です。

昭和12年(1937年)建築、鉄筋コンクリート造り。
戦前の道内事務所建築の代表作で、当時の建築思想を示す国際建築様式の単純明快な意匠です。
黒御影石の貼られた玄関や1階は、2階以上の白色タイル壁と鮮やかなコントラストを見せ、新鮮な印象を与えます。
(小樽市の案内看板より)


現在も松田ビルと名称を変えて、事務所ビルとして活用されています。
その対面には、

 

日本銀行旧小樽支店【小樽市指定文化財】です。

明治45年(1912年)建築、レンガ造り。
設計者は日銀本店や東京駅を手がけた辰野金吾やその弟子の長野宇平治ら。
レンガ造りですが、外装を石造風の装いにまとめています。
ドームの曲線と重厚な外観が融和してひときわ荘重な姿を誇り、小樽を代表する建造物であります。
(小樽市の案内看板より)


そして現在も日銀が保有し、日銀旧小樽支店金融資料館となっています。





日銀から坂を下り、「北のウォール街」の中心ともいうべき交差点に戻ります。
今度は日銀通りと交差する色内通りを歩きます・・・が、こちらは次話へ。





【画廊】ハイソフト「日本の世界遺産」コンプリート

2017-09-06 | 日記


ハイソフト「世界遺産 第5弾・日本編」ギャラリーへようこそ。








「日本の名城」コンプリートの勢いを駆って、以前にコンプリートした「世界遺産 第5弾・日本編」カードも展示することにしました。
当サイトの管理人が自ら連日ハイソフトを購入、賞味したうえで、収集したカードであることは、「日本の名城」シリーズと同様です。

どうぞ、ごゆっくりご観賞くださいませ。



No.1 知床 (北海道斜里郡斜里町・目梨郡羅臼町)



カードの絵柄は、オホーツク海上空から俯瞰した知床岬です。



No.2 白神山地 (秋田県・青森県)



カードの絵柄は・・・・・・・・・白神山地です(^_^;)
このカードのみ、場所の特定ができませんでした。



No.3 平泉 「平泉―仏国土(浄土)を表す建築・庭園及び考古学的遺跡群」(岩手県西磐井郡平泉町)



カードの絵柄は、中尊寺【国指定特別史跡】にある中尊寺経蔵【国指定重要文化財】です。



No.4 日光 「日光の社寺」(栃木県日光市)



カードの絵柄は、東照宮(日光東照宮)【別格官幣社・国指定史跡】の東照宮陽明門【国宝】です。



No.5 富岡製糸場 「富岡製糸場と絹産業遺産群」



カードの絵柄は、旧富岡製糸場の製糸場【国宝】です。



No.6 小笠原諸島 (東京都小笠原村)



カードの絵柄は、母島の南端にある小富士から眺めた南崎南崎海岸です。
南崎の沖には向島が浮かんでいます。



No.7 富士山 「富士山―信仰の対象と芸術の源泉」(山梨県・静岡県)



カードの絵柄は、山中湖北岸にある長池親水公園(山梨県南都留郡山中湖村)からの逆さ富士です。



No.8 白川郷 「白川郷・五箇山の合掌造り集落」(岐阜県・富山県)



カードの絵柄は、荻町集落(岐阜県大野郡白川村)にある長瀬家住宅です。



No.9 京都 「古都京都の文化財」(京都市)



カードの絵柄は、東寺(教王護国寺)五重塔【国宝】です。



No.10 姫路城 (兵庫県姫路市)



カードの絵柄は、姫路城天守群で、右から大天守・ニの渡櫓・西小天守・ハの渡櫓【国宝】です。



No.11 法隆寺 「法隆寺地域の仏教建造物」(奈良県生駒郡斑鳩(いかるが)町)



カードの絵柄は西院伽藍で、右に金堂【国宝】、左に五重塔【国宝】、これらを回廊【国宝】が囲みます。
回廊には南側に入口の中門【国宝】が開き、北西に経蔵【国宝】、北東に鐘楼【国宝】が属し、北の大講堂【国宝】を結んでいます。



No.12 高野山 「紀伊山地の霊場と参詣道」(和歌山県・奈良県・三重県)



カードの絵柄は、高野山金剛峰寺【国指定史跡】(和歌山県伊都郡高野町)の檀上伽藍です。
手前から准胝(じゅんてい)御影堂根本大塔が建ち、御影堂の前に三鈷の松が立っています。



No.13 厳島神社 (広島県廿日市市)



カードの絵柄は、厳島神社大鳥居【国指定重要文化財】です。



No.14 原爆ドーム (広島市中区)



カードの絵柄は、平和記念公園から見た原爆ドーム【国指定史跡】です。



No.15 石見銀山 「石見銀山遺跡とその文化的景観」(島根県大田市)



カードの絵柄は、石見銀山遺跡【国指定史跡】の坑道のひとつである龍源寺間歩(まぶ)です。



No.16 琉球 「琉球王国のグスク及び関連遺産群」(沖縄県)



カードの絵柄は、今帰仁城(なきじんグスク)【国指定史跡】(沖縄県国頭郡今帰仁村)の御内原(うーちばる)と呼ばれていた曲輪です。