小樽の地に下り立ち、そろそろ6時間が経とうとしています。
時は夕刻、風情ある街並みはそれぞれに明かりを灯し、宵闇に煌かんとしている頃・・・。
私はこの日、東京に戻らねばなりません。
後ろ髪を引かれる思いを抱きつつ、小樽の玄関口・JR小樽駅に戻りました。
コインロッカーに預けていた手荷物に、
新たに購入したお土産を加え、小樽駅本屋【国登録有形文化財】に入ります。
今回乗車する電車は、17時00分発 快速エアポート174号 札幌方面 新千歳空港行きです。
当時はこの駅舎が文化財であることを気にしていなかったので、あっさりホームに入ってしまいました。
快速エアポート174号は、すでに5番線に入線していました。
その向かいの4番線、なんだか表示が特別な仕様になっているようですね??
4番線はかつて、昭和の俳優・石原裕次郎がテレビ番組かなにかで4番線に下り立つシーンがあり、のちに「裕次郎ホーム」と呼ばれるようになったそうです。
よくよくみると「4」の数字は、裕次郎が趣味にしていたヨットをかたどったものになっています。
ほかに4番線には石原裕次郎のパネルなどがあるそうですが、私はすべてスルーしてしまいました。
JR北海道731系電車に乗って、札幌方面へ戻ります。
小樽駅から2駅目の小樽築港駅を過ぎると、電車は石狩湾ぞいを走ります。
札幌から小樽に向かった時とは違い、逆方向の電車はまさに海岸線すれすれを走っていきます。
西側を振り返ってみました。
小樽の街を見ているつもりでしたが、たぶんその先の余市方面だと思います。
東の方角。
遠くにぼんやり見えるのは札幌かな?
朝里駅を過ぎると、夕空にいささか寂しげな恵比須岩が登場。
恵比須岩の姿をもって、この旅の車窓は見納めとなります。
18時12分。
札幌を通過し、終着・新千歳空港駅に到着してしまいました。
【今回の乗車記録】
JR北海道 (S15)小樽駅 5番線 17時00分発
[S][H][AP]函館本線 ✈快速エアポート174号 千歳線直通 新千歳空港行き 6両
(AP15)新千歳空港駅 1番線 18時12分着
*所要時間 1時間12分
*移動距離 80.4km *運賃 1,780円