ビール飲みオヤジの日々雑感

ビール飲みオヤジが日々感じる雑感を徒然なるままに。

ゴジラの音楽

2006年02月12日 | 音楽

先週の水曜日に日本の代表的作曲家 伊福部昭氏が逝去しました。(合掌)


オヤジが所属していた芦屋交響楽団が、奇しくも次の定期演奏会でベトナム演奏旅行に持っていく曲として伊福部昭氏の代表作「シンフォニア・タブカーラ」を演奏する予定です。
また、オヤジが勝手に奇しくもと感じているのは、オヤジが現在伊福部氏が育った北海道におり、氏の出身である札幌西校のキャンパス内をメインの練習会場とするオケに所属していることです。


オヤジが始めて伊福部昭氏の作品と認識して接したのは、新響がサントリー音楽賞を受賞した時の受賞記念演奏会で「交響譚詩」を聴いた時だと思います。記憶が定かではありませんが今から20年以上前であることは確かです。でも、オヤジはゴジラを始めとした東宝の怪獣映画でそれまでに既に数多く接していました。


手元には昭和29年の「ゴジラ」のDVDがあります。飽きもせずに時々観てしまいます。
オヤジが生まれる6年前の作品です。冒頭のタイトルバックの不気味さ、斬新さは何度見てもゾクゾクとしてきます。
こういった音楽を日本のクラシック音楽界が全くの未熟であった昭和初期から、日本の中心ではなく当時で言えばまさに北の果てでのめり込み、独学で勉強して産み出してきたこと、そしてアマチュアから志を捨て切れずにプロへの路を歩み、戦後の日本の作曲界の錚々たる後進を育成してきた功績は、アマチュアと言えども日本のクラシック音楽界の恩恵を少なからず享受しているオヤジにとって、生意気なようですが感謝と敬意を表さずにはいられません。
そしてその想いの強さ、実践への執念に、畏怖の念すら感じるのです。


札幌西校、北大と歩んだキャリアから、きっと北海道の楽団もこれから取り上げることも多くなるでしょう。というよりも日本のそして北海道の団体であれば取り上げなければならないとオヤジは思います。



 

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