ビール飲みオヤジの日々雑感

ビール飲みオヤジが日々感じる雑感を徒然なるままに。

札フィルは演奏会で利益を稼ぐ?

2006年02月21日 | 戯言
札幌市営地下鉄がいかにサービスとは何かを履き違えているかを何日か前に吼え捲りましたが、札幌市のピント外れぶりは、どうも交通行政に止まらず文化行政にもあるようです。

先週土曜日にオケの練習で聞いた話です。指揮者も相当憤っていました。
次回の札フィルの演奏会は、拙作HPでもご案内のように札幌市の外郭団体である(財)札幌市芸術文化財団が運営している札幌コンサートホール Kitaraで行われます。

札フィルは日本アマチュアオーケストラ連盟(JAO)に加盟しており、トヨタ自動車がJAOを地域文化の振興に貢献することを目的に社会貢献事業として支援しています。
その支援策の一環が、アマチュアオーケストラの最大の悩みである財政難や指導者不足に対し、トヨタと全国のトヨタ販売会社グループが共同支援する目的で設けられたトヨタコミュニティコンサートです。

次回の札フィル演奏会もトヨタコミュニティコンサートとして一部資金支援を受けるのですが、なんとホール運営側は「営利法人その他収益事業を行っている団体や個人が利用する場合,販促行為を伴う場合,企業の冠イベントその他商業宣伝のために使用する場合」の最後の項目「商業宣伝のための企業冠イベント」に該当し、従ってこのコンサートは「営利又は営業の目的」であるとの見解から、札フィルは営利目的で無い場合の料金よりも2割から3割高い料金をホールに支払わなければならないそうです。

確かに、トヨタ自動車は資金の支援の見返りとしてプログラムに広告を載せる等の条件は設定していますが、このコンサート自体でトヨタ自動車が利益を上げるわけではありません。料金を支払うのはあくまでもアマチュアの札フィルです。増して我々札フィル団員はギャラを受けとるわけでもなく、トヨタからの支援を受けながらも足りない部分は全て手弁当で賄うのです。
ところが、札幌市の外郭団体はこれをトヨタの冠がつくのだから営利目的だと杓子定規な解釈を当て嵌め、折角の地域文化振興のための企業社会貢献支援を割増料金で自分の手元に吸い上げようというのだから、呆れた悪代官的お役所仕事です。

ホールのHPに書かれた運営方針を読んでみてください。
このホールが市民が使うホールではなく、市民に金を出させて聴きに来させるホールとしてしか発想されていないことや、それこそが地域文化を振興することだと勘違いしていることが簡単に読み取れます。

これだけの立派なホールですから、市民の利用にあたっての秩序は必要だと思いますが、こんな状況では営利目的の商業ホールと何も変わりません。また商業ホールの方が料金は高くても、余程サービス業としてシッカリしているのは言うまでもありません。
まあ、市関係のお偉方ともなると、市民に金を出させて聴きに来させるコンサートへはキチっとタダでご招待されるのでしょうけどね。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする