真実は一つ！

（西日本新聞2023年6月5日付「【速報】鹿児島の『大崎事件』再審開始を認めず　高裁宮崎支部」）
真実は一つ！
とアニメの世界では言い切りますが、現実には真相に迫っていても不確定要素が多過ぎるなんてことはざらです。

一方で裁判官は判断を下すのが仕事です。
曖昧な結論は許されません。
かくして関係者の多くが納得のいかない判決が下されたのでしょうか。
そもそもの判決が果たして正しい事実に基づいて下された判断だったのかどうか？

未来にタイムマシーンが現実化して時間を遡れたとしても、それがために過去や現在を変えることはできません。
その時に何が起きたのかの真実を知ることができるだけです。
仮に知ることによってあの判断は間違いだったとしても、そこに関わる人生はもはややり直しは効かないのです。
既に刑に服し、有罪の決め手となった自白をした関係者は故人となり、自らも９０代半ばとなったご本人の気持ちはいかばかりでしょうか。

「推定無罪」の原則。
裏を返せば、一旦有罪と判断されたものを覆すのは至難の業。
さらに裏を返せば、有罪という判断を引き出すために捜査、検察側が考えることとは。。。

・・・最近、警察小説の読み過ぎで性根がねじ曲がっているかもしれません。