小さな旅、大きな旅の写真物語(Virtual trips/travels)

京都や東京を本拠地として、自然の中や町を歩きながら、撮った写真をどんどん掲載します。いっしょに歩いているように。

京都の紅葉 2011 宇治(興聖寺)、黄檗(万福寺)、深草(石峰寺)、京阪電車に沿って その5

2011-12-19 20:06:05 | 旅行
京都の紅葉 2011 宇治(興聖寺)、黄檗(万福寺)、深草(石峰寺)、京阪電車に沿って その5

まだ、2時です。もう一つ京阪線沿線のお寺によってみましょう。深草でおりて、石嶺寺(セキホウジ)へ向かいます。一度行ったことがあるのですが、家内へのサービスです。


ペンタックスK5 ペンタックス15mm limited

ここは、伊藤若冲のデザインした石仏群があると知って、以前たずねました。 石仏を撮る時にズームより単焦点レンズが圧倒的に迫力を生み出すことを発見して、それ以来ズームレンズを放り出して、単焦点レンズ集めに走ったという、いわくあるお寺です。ところが、お寺の入口に恐ろしいことが書いてありました。石仏の撮影およびスケッチを禁止します。とあります。なんということか。お寺のお坊さんに、なんで撮影を禁止したんだとくってかかりました。若いお坊さんは、撮影する人のマナーが悪くて、柵はのりこえるやら、ろうそくをともすやら、水をかけるやら、めちゃくちゃで、危険きわまりないので禁止したといいいます。最近のカメラ愛好家のマナーの悪さはひどいもので、そういわれるとひるんでしまいますが、それでも食い下がって、具合が悪いとなんでも禁止してしまうのは決していいいことではない、なんとか知恵をしぼってくれと結構長い間議論しました。禁止しても撮影する人が絶えなくて、撮影しないでくれというと、おれは有名な写真家だ、おれを知らないのかと食ってかかる人がいるとか、お坊さんも大変です。当方は、Zeissで石仏を撮ったらどうなるかを試してみたかったのですが、あきらめました。かくれて撮ろうとおもえば撮れたのですが、以前に十分撮影しいますから、今回は撮りません。また、撮影が復活する日をまっています。


ペンタックスK7 ペンタックス77mm limited


ペンタックスK7 ペンタックス77mm limited


ペンタックスK7 ペンタックス77mm limited


ペンタックスK7 ペンタックス77mm limited


ペンタックスK7 ペンタックス77mm limited


ペンタックスK7 ペンタックス77mm limited


ペンタックスK7 ペンタックス77mm limited

この竹林の下にも石仏群がすらっと並んでいるのです。


ペンタックスK7 ペンタックス77mm limited


ペンタックスK7 ペンタックス77mm limited


ペンタックスK7 ペンタックス77mm limited

家内も気に入ったようで、いいお寺です。若冲さんのお墓に、いろいろ教えていただいてありがとうございましたとお礼をいって、帰路につきました。道々、考えました。一日数回の撮影時間を作って、お坊さんが引率して、その時間に集まった人におもいきり撮影させたらどうでしょうか。禁止すれば、それを破る人がいます。どうしても撮影したい魅力のある石仏なのですから、撮影の機会を与えるべきです。問題があると禁止するというのはお寺らしくありません。みんなに機会を与えてゆく知恵をしぼってください。それはお寺の仕事でないという考えもありますが、なぜ、若冲が晩年に石仏を作ったのでしょう。かれの自然を見つめてきた一生の集大成がこの石仏にやどっているのです。自然を見つめるのは、魂を見つめることであり、神を見つめることです。だからこの石仏は人を惹きつけるのです。若冲の心が解らない人でも、石仏を見つめれば、わけもなく魅かれるのです。それでいいじゃないですか。神に手を合わせることは、そういうことから始まるのです。写真を撮影することは、対象を理解することだとなんども書きました。写真を撮影することは手を合わせることと同じなのです。お寺の方はそれを理解していない。たとえ、石仏がこわれても、見たい方が、存分に見ることが出来るなら若冲は本望でしょう。いけません。簡単に禁止の方向に走るのは、お寺のやることではありません。

これで京阪沿線のお寺のお話はお終いです。三室戸寺もあるし、いくらでもお寺があるものですね。

最後にペンタックス77mm limitedがいい所をみせていますね。
コメント
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