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小さな旅、大きな旅の写真物語(Virtual trips/travels)

京都や東京を本拠地として、自然の中や町を歩きながら、撮った写真をどんどん掲載します。いっしょに歩いているように。

韓国、クラフトな旅  その4

2012-09-23 17:11:35 | 旅行
韓国、クラフトな旅  その4

昌徳宮の後苑に入ります。


宙合楼(チュハンヌ)

ここは国の将来を担う人材を育てるために学問を研究し、本を出版していた2階建ての楼閣です。下の階は宮中図書館の役割を果たし、上の階は読書や議論、瞑想と思索の場としても利用されました。ここはところどころ典型的な朝鮮時代の楼閣建築が施されていて、特に丸い柱と四角い柱をちょうどよく組み合わせた建築構造は、天と空の調和を成した理を象徴しているといわれています。


魚水門の装飾から。

赤は天、青は地、黄色は人の陰陽道の色彩は随所に現れます。


魚水門の装飾から。


宙合楼(チュハンヌ)の入り口、魚水門。


宙合楼(チュハンヌ)


英花堂(ヨンファダンのパターン

英花堂、宙合楼はいずれも芙蓉池の周囲に建てられています。池を見ながらお勉強というところ。


不老門(プルロムン)

この門は王の長寿を願って建てられたもので、今でもこの門をくぐった人は、長生きするといわれています。三回くらいくぐってしまいました。


舎廊棟(サランチェ)と母屋(アンチェ)は塀で隔離されているが、小さな木戸があり、ここから女性がサランチェを訪ねる。

昔はいくら結婚をしても男と女が1つの部屋で寝てはいけないということで、男女別々に部屋が準備されていました。主人が生活するところが舎廊棟(サランチェ)、そして女性が生活するところがここ、母屋(アンチェ)となります。中は、妻の部屋である内房(アンパン)と大きな板の間、嫁の部屋である向房(コンノンバン)、台所、おかずを作るところで構成されています。


母屋(アンチェ)部分。



ところが、舎廊棟(サランチェ)と母屋(アンチェ)の表は塀で隔離されているが、裏はつながっているというお話。ここは、結構受けていました。主人のところに男性の客が訪ねてくると、頃合いを見計らって、表の木戸から女性が現れるところが粋というわけか?



となりに、子供がいっぱい出来るように、子供部屋をいっぱい作ったということです。全部うまったことはないそうです。


舎廊棟(サランチェ)と母屋(アンチェ)の部屋も殺風景でしょう。どうも納得できません。

尊徳亭(ソンドクジョン)と貶愚謝(ピョムウサ)
さらに150mほど進むと、尊徳亭(ソンドクジョン)エリアに到着します。こちらは尊徳亭、貶愚謝、観覧亭、勝在亭の4つの東屋が2つの池の周りに建てられ、特に秋の紅葉時には美しい景色が楽しめるところ。中でも尊徳亭は1番古く、仁祖22年(1644年)に建てられたもの。屋根の軒が2重になっていて、天井には清竜と黄竜が描かれ、その下には正祖が書いた文書が掛かっています。


尊徳亭(ソンドクジョン)


勝在亭


翠寒亭(チハンジョン)

ここは夏でも涼しいので、涼みながら本を読む所と言っていました。



これは屋根の軒が2重だから尊徳亭(ソンドクジョン)でしょう。



わきにこれまた小さい滝があります。 日本も自然をスモールスケールにして庭をつくりますが、韓国はここまでスモールスケールにするとは。



この川を玉流川(オンニュチョン)といいます。
玉流川とは昌徳宮の後苑北部の奥深いところにあり、入口の敦化門からは一番遠い約1.250m離れています。李氏朝鮮16代王の仁祖14年(1636年)に岩を削って作られた泉。歴代の王・王妃はここで井戸の水を飲んだり、風流遊びに興じていたとか。特に岩のU字型の堀に流れる水に杯を浮かべ、その杯が自分の前に流れて来るまでに詩を詠むという曲水宴を楽しんだそう。京都の上賀茂神社でも4月に賀茂曲水宴という同じような行事が行われます。いずれにせよ中国の真似でしょう。



ガイドさんは、同じように見えるでしょうが、建物の作りはみな違うのだと言っていましたが、パターン収集といっても、皆同じパターンに見えます。さすがにどうでもよくなってきました。




ここが昌徳宮のコースの最も奥のエリア。 みなさん相当バテでいます。王様が民を思って稲作をしたところだそうです。日本の天皇陛下も稲作をされています。

十五夜のころに月灯り紀行というイベントがあるそうです。昌徳宮で月灯り(+ライトアップ)のもとに古典芸能のおどりや歌を聴いて、宮殿内を散策する、けっこういいかもしれない。 

最後に、日本の桃山時代の京都、西本願寺、唐門の写真をのせます。昌徳宮とかぶっている時代ですが、日本のパターンと韓国のパターンの違いはとても大きいと思ってしまいます。絵画、彫刻、動物パターンなど。


京都、西本願寺、唐門


京都、西本願寺、唐門


京都、西本願寺、唐門


京都、西本願寺

さて、昌徳宮はもう十分をいう声が聞こえるので、お昼にしましょう。 我々はお昼から焼き肉をドカッと食べて、ビールを飲んで元気をつけます。


リコーGRX+マウントA12+ペンタックス15mm limited

なんやかんやいっても、韓国料理は焼き肉が一番。



リコーGRX+マウントA12+ペンタックス15mm limited

焼き肉屋の隣の店。このあたりは米軍基地があって、めずらしく英語があふれています。


リコーGRX+マウントA12+ペンタックス15mm limited

酔っぱらうと焼き肉の看板もアーティスティックに見えてしまいます。


リコーGRX+マウントA12+ペンタックス15mm limited

お腹一杯になったところで、国立博物館に向かいます。
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