小さな旅、大きな旅の写真物語(Virtual trips/travels)

京都や東京を本拠地として、自然の中や町を歩きながら、撮った写真をどんどん掲載します。いっしょに歩いているように。

韓国、クラフトな旅 その5

2012-09-24 21:26:21 | 旅行
韓国、クラフトな旅 その5

国立中央博物館では、主に陶磁器を見ます。 主にといいますが、韓国の芸術において陶磁器は大きな比重を占めるように見えます。欧米の芸術とはずいぶんと違う。韓国は<日本に陶磁器を教えたのは韓国である>という自負があることは間違いありません。確かに、日本は韓国の技術を学んで、中国の陶器を手本として陶磁器を作り、韓国の陶磁器自体も日本に大きな影響を与えています。 にわか勉強で、間違っているかもしれませんが、ざっくりと韓国の陶磁器の話をしましょう。時代の流れから3つに分類できます。1)青磁:高麗時代の焼き物の中心で、9世紀後半から10世紀前半が全盛期。特に象眼青磁は韓国のおはこである。青磁の生地に模様を彫って、白や黒の土で埋めて焼く象眼技法を発達させ12世紀中ごろから流行した。青磁ベースの焼き物には辰砂彩(シンシャサイ)、白堆花(ハクツイカ)、絞胎(コウタイ)というバリエーション技法があるらしい。





2)高麗が滅んで朝鮮王朝(李朝)に代わると、青磁が衰退して粉青沙器(フンセイサキ)に代わる。日本では三島とよばれる、青磁にくらべるとずっとバリエーションが多く、この時代の焼き物をひっくるめて言うらしい。釉薬の下に白化粧する場合が多く、象眼、印花(インカ)、刷毛目(ハケメ)、粉引(コヒキ)、線刻、掻き落とし、鉄絵などがある。 日本の茶人が好んだので、よく見聞きするから、当方、素人にもなんとなくどんな焼き物かわかる気がする。 しかし、それぞれにおいて、中国でもなく、日本でもなく韓国らしい雰囲気は何かといわれると整理して見たことがないので心もとない。



3)李朝時代に白磁も始まり、次第に白磁が中心となって行く。ここからが、朝鮮の方向がユニークである。中国や日本は白磁技法を手に入れると、色彩を追求する方向に走ったのだが、朝鮮はどんどん色を制限していったのである。青花の青、鉄絵の褐色、そして辰砂の赤が時々使われる程度で、それらが同時に使われることはまれである。











たまたま最近、瀬戸の旅で伊万里焼の展覧会を見たので、双方の流れが記憶にある。呉須(ゴス)というコバルトで白地に青の絵付けをする<染付>は伊万里でも瀬戸でも流行したが、これはまさに朝鮮の青花にあたり、その技術を日本が引き継いだことになる。日本では徹底的白とその上に書く色彩を追及して、結局世界を制覇してしまうことになる。16世紀末に豊臣秀吉の朝鮮出兵により戦乱で窯場が荒廃して、本家、朝鮮の焼き物は衰退してしまう。その時連れ帰った陶工により、伊万里焼をはじめとする日本西国の諸窯が興隆したのである。


日本、伊万里、染付


日本、伊万里、柿右衛門


日本、瀬戸、染付

ソウル近郊には李朝時代から白磁を中心とする窯が多く、現代の韓国でも白磁が中心を占めている。朝鮮の焼き物は日本に移り、韓国の方で日本で焼き物を学ぶ人も多く、再び韓国に帰って焼き物を構築しているわけである。 この旅もそうした流れの中にズッポリ浸かっているわけだ。さらにご先祖の中国の話もしておかないと片手落ちになります。中国もまずは青磁が基調となります。こうなると青磁は紀元前1500年ころにすでに作られていたと話はスケールが違ってきます。今言う青磁らしい形になるのは1世紀後漢時代で、最盛期は宋時代、10~13世紀で朝鮮とそうかわりない。白磁は青磁から白磁への移行期間を経て、6世紀中頃から後期にかけて白磁らしい白磁が出来上がり、唐から宋時代、7~13世紀に絶頂期を迎える。朝鮮の白磁は14世紀からはじまり、日本では17世紀、ヨーロッパマイセンがやっと作れるようになったのが18世紀である。やはり中国がとんでもなくお父さんなのである。ですから、いくら喧嘩しても、中国はお父さん、韓国はお兄さんとして礼をつくさねばと思っているのです。

今日は時間がないので少しだけ写真をのせます。 また明日にでも載せましょう。
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韓国、クラフトな旅  その4

2012-09-23 17:11:35 | 旅行
韓国、クラフトな旅  その4

昌徳宮の後苑に入ります。


宙合楼(チュハンヌ)

ここは国の将来を担う人材を育てるために学問を研究し、本を出版していた2階建ての楼閣です。下の階は宮中図書館の役割を果たし、上の階は読書や議論、瞑想と思索の場としても利用されました。ここはところどころ典型的な朝鮮時代の楼閣建築が施されていて、特に丸い柱と四角い柱をちょうどよく組み合わせた建築構造は、天と空の調和を成した理を象徴しているといわれています。


魚水門の装飾から。

赤は天、青は地、黄色は人の陰陽道の色彩は随所に現れます。


魚水門の装飾から。


宙合楼(チュハンヌ)の入り口、魚水門。


宙合楼(チュハンヌ)


英花堂(ヨンファダンのパターン

英花堂、宙合楼はいずれも芙蓉池の周囲に建てられています。池を見ながらお勉強というところ。


不老門(プルロムン)

この門は王の長寿を願って建てられたもので、今でもこの門をくぐった人は、長生きするといわれています。三回くらいくぐってしまいました。


舎廊棟(サランチェ)と母屋(アンチェ)は塀で隔離されているが、小さな木戸があり、ここから女性がサランチェを訪ねる。

昔はいくら結婚をしても男と女が1つの部屋で寝てはいけないということで、男女別々に部屋が準備されていました。主人が生活するところが舎廊棟(サランチェ)、そして女性が生活するところがここ、母屋(アンチェ)となります。中は、妻の部屋である内房(アンパン)と大きな板の間、嫁の部屋である向房(コンノンバン)、台所、おかずを作るところで構成されています。


母屋(アンチェ)部分。



ところが、舎廊棟(サランチェ)と母屋(アンチェ)の表は塀で隔離されているが、裏はつながっているというお話。ここは、結構受けていました。主人のところに男性の客が訪ねてくると、頃合いを見計らって、表の木戸から女性が現れるところが粋というわけか?



となりに、子供がいっぱい出来るように、子供部屋をいっぱい作ったということです。全部うまったことはないそうです。


舎廊棟(サランチェ)と母屋(アンチェ)の部屋も殺風景でしょう。どうも納得できません。

尊徳亭(ソンドクジョン)と貶愚謝(ピョムウサ)
さらに150mほど進むと、尊徳亭(ソンドクジョン)エリアに到着します。こちらは尊徳亭、貶愚謝、観覧亭、勝在亭の4つの東屋が2つの池の周りに建てられ、特に秋の紅葉時には美しい景色が楽しめるところ。中でも尊徳亭は1番古く、仁祖22年(1644年)に建てられたもの。屋根の軒が2重になっていて、天井には清竜と黄竜が描かれ、その下には正祖が書いた文書が掛かっています。


尊徳亭(ソンドクジョン)


勝在亭


翠寒亭(チハンジョン)

ここは夏でも涼しいので、涼みながら本を読む所と言っていました。



これは屋根の軒が2重だから尊徳亭(ソンドクジョン)でしょう。



わきにこれまた小さい滝があります。 日本も自然をスモールスケールにして庭をつくりますが、韓国はここまでスモールスケールにするとは。



この川を玉流川(オンニュチョン)といいます。
玉流川とは昌徳宮の後苑北部の奥深いところにあり、入口の敦化門からは一番遠い約1.250m離れています。李氏朝鮮16代王の仁祖14年(1636年)に岩を削って作られた泉。歴代の王・王妃はここで井戸の水を飲んだり、風流遊びに興じていたとか。特に岩のU字型の堀に流れる水に杯を浮かべ、その杯が自分の前に流れて来るまでに詩を詠むという曲水宴を楽しんだそう。京都の上賀茂神社でも4月に賀茂曲水宴という同じような行事が行われます。いずれにせよ中国の真似でしょう。



ガイドさんは、同じように見えるでしょうが、建物の作りはみな違うのだと言っていましたが、パターン収集といっても、皆同じパターンに見えます。さすがにどうでもよくなってきました。




ここが昌徳宮のコースの最も奥のエリア。 みなさん相当バテでいます。王様が民を思って稲作をしたところだそうです。日本の天皇陛下も稲作をされています。

十五夜のころに月灯り紀行というイベントがあるそうです。昌徳宮で月灯り(+ライトアップ)のもとに古典芸能のおどりや歌を聴いて、宮殿内を散策する、けっこういいかもしれない。 

最後に、日本の桃山時代の京都、西本願寺、唐門の写真をのせます。昌徳宮とかぶっている時代ですが、日本のパターンと韓国のパターンの違いはとても大きいと思ってしまいます。絵画、彫刻、動物パターンなど。


京都、西本願寺、唐門


京都、西本願寺、唐門


京都、西本願寺、唐門


京都、西本願寺

さて、昌徳宮はもう十分をいう声が聞こえるので、お昼にしましょう。 我々はお昼から焼き肉をドカッと食べて、ビールを飲んで元気をつけます。


リコーGRX+マウントA12+ペンタックス15mm limited

なんやかんやいっても、韓国料理は焼き肉が一番。



リコーGRX+マウントA12+ペンタックス15mm limited

焼き肉屋の隣の店。このあたりは米軍基地があって、めずらしく英語があふれています。


リコーGRX+マウントA12+ペンタックス15mm limited

酔っぱらうと焼き肉の看板もアーティスティックに見えてしまいます。


リコーGRX+マウントA12+ペンタックス15mm limited

お腹一杯になったところで、国立博物館に向かいます。
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韓国、クラフトな旅 その3

2012-09-22 19:54:23 | 旅行
韓国、クラフトな旅 その3

昌徳宮(チャンドックン)の正殿、仁政殿(インジョンジョン)を後にして宣政殿(ソンジョンジョン)に向かいます。


宣政殿( ジョンジョン)一帯

王が臣下と国政を議論する場所として使っていた所で、現在韓国に残っている唯一の青い瓦の宮殿。瓦の屋根の端に見える小さな石像はお宮を守る守護神として置かれた物で、西遊記の登場人物が並んでいます。


宣政殿( ジョンジョン)一帯


宣政殿( ジョンジョン)一帯


宣政殿( ジョンジョン)一帯


宣政殿( ジョンジョン)一帯


宣政殿( ジョンジョン)一帯






大造殿(デジョジョン)

こちらは王と王妃の寝殿であり、王とその家族が生活していた中宮殿でもあります。この建物の特徴は屋根に棟瓦がないこと。韓国ではこの瓦を「龍棟」と呼び、国王は龍に例えられたので、国王の寝殿であるこの大造殿の瓦を省いたということ。内部の寝室周辺には、王と王妃を守る女官が使っていた小さな部屋があります。



王様のいすでしょうか、螺鈿(ラデン)がびっしりです。Wikipediaによると螺鈿は奈良時代に唐より日本に伝わったとされています。発祥の地は中国でしょう。しかし、おそらく作成技術は渡来人によりもたらされたのでしょう。渡来人というのは朝鮮人(これもいろいろ人種があって、当時の人種は現在の人種と違うといわれています。)また中国から韓国へ逃げてきた人々も含まれます。 現在、韓国では螺鈿を伝統工芸品として前面に出そうとしています。 韓国のお店にいっぱい並んでいます。現在、日本で売っている螺鈿工芸品は大半韓国で作られているのでしょうから、 韓国で螺鈿を買えば、現地購入割安ということになります。 韓国で、螺鈿を自国で生まれた伝統工芸品だといって売り出そうとしているのはけしからんという日本人ブログの書き込みが気になります。韓国を目の敵にする日本の方と、日本を目の敵にする韓国の方がネット上で言いあうことはいつものことですが、また後で議論しましょう。



日本の瓦とはだいぶ違いますが、瓦パターンの織りなす面白さは共通のものがあります。



これが青い瓦の屋根。写真はそうでもないですが、現物は青緑に輝いています。今回写真の枚数が多くて、まじめに修正していなくてすみません。







後でも述べますが、韓国の模様はとてもパターン化しており、元の花だの葉っぱだのつるだのの原型がなにか想像できません。 それに動物系の模様が非常に少ない。建物の間から覗く、遠景の建物、瓦の混合パターンは当方がいつも狙う絵です。日本は明らかにこの複合パターンを意図して建物が設計されています。韓国は意図しているのでしょか?




楽善斎(ナクソンジェ)

1847年に建築。その後も後宮や女官が余生を送る空間として使用されました。王朝末期の皇族たちが暮らした場所としても知られており、英王(ヨンワン)とその后である李方子女史、そして徳恵翁主(トケオンジュ)が日本から帰国した後過ごした場所でもあり。最後の皇太子である李垠(イウン)に、日本の梨本宮家から嫁いだ方子(まさこ)も晩年を過ごしました。壁は、長寿を意味するカメの甲羅模様になっています。


楽善斎(ナクソンジェ)


楽善斎(ナクソンジェ)

ここで、とても気になることを感じます。楽善斎(ナクソンジェ)は後宮や女官が余生を送る空間とうことなので、質素でもおかしくはありませんが、このまっ白さは何なのでしょう。楽善斎(ナクソンジェ)だけではありません、行く先々の宮殿の部屋で、オルドンの床がシンプルであることは当然ですが、どこにも絵や彫刻がありません。 韓流ドラマの風景とは大違いです。どちらが本当なのかいなと家内と議論しました。 解放して見せているから、絵を飾ると壊されるから飾っていないのだろうという説と、ドラマは見栄を張って後付けで絵を飾っているのだろうという説です。壊されるなら、コピーを貼ればいい、韓国の人は絵に関心が薄いのでは?それなら<ソンヨ>が書いていた絵は何だ? どうも韓国では絵画が芸術品として育たなかったと思えるのです。現在見られるアーティスティックな品物は、みな実用品から育った民芸品であり、芸術品としてのステータスが昔からあったのではないと思われるのです。これも後で議論しましょう。 



側室の館と尼さんの組み合わせが面白いので撮ったというと怒られるかな? むしろ、楽善斎(ナクソンジェ)は日本の尼寺に近いのかなという気もします。


楽善斎(ナクソンジェ)

疲れて井戸に座っている陶芸仲間。韓国に到着した昨日の晩はみなさん夜2時過ぎまで飲んで騒いでいたようです。当方は病人だったので早く寝ました。病人というのは、韓国旅行の出発当日、突然右目の視野のなかにヒョロヒョロした黒線が何本も泳ぎだし、だんだん視野全体に広がって行き、さらにバックに小さなツブツブが泳いでいるという状態になったのです。兆候は昨日の晩からあったのですが、朝にメチャクチャになりました。もう旅行はドタキャンかと思ったのですが、眼科に行くと、硝子体剥離という病名をいただきました。網膜本体は傷ついていないので旅行に行ってもよろしい、治療はただ収まるのを待つだけということでした。写真の撮りすぎですかといったら、関係ありません。それなら何が原因ですかときいたら、年取るとそうなるのですというつれない答え。結局、一週間たったいまでも変わらずに、視野をゴミが泳いでいる状態が続いています。飛蚊症というらしく、当分蚊とお付き合いです。


後苑に向かう道

秘苑(ピウォン)として人々に広く親しまれているこのお庭は、もともと後苑(フウォン)といい、朝鮮第3代王、太宗5年(1405年)昌徳宮の創建時に宮殿の庭園として造られました。ここで王や王妃が余暇を楽しんだり、勉強をしたりしていました。1592年、文禄・慶長の役で大半の庭亭が焼失しましたが、1623年に改修増築され、今の姿を維持しています。この庭園は、韓国伝統の造園技術による自然をそのまま生かした造りになっていて、ソウルにいるとは思えないような美しい豊かな自然に魅せられ、一年中たくさんの観光客が訪れます。
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特別編 おもわず書いてしまったミラーレスパンドラの箱

2012-09-21 22:12:37 | 日記
特別編 おもわず書いてしまったミラーレスパンドラの箱

おもわず飛び込みコメント
最近、新しいカメラの発売がいっぱい予告されて、楽しいやら、迷うやら忙しい。最近の週刊ダイアモンドにカメラ激変という特集が組まれて、当方がこれまで書いてきたことと同じことが書かれています。ミラーレスがパンドラの箱を開けてしまった。キャノン、ニコンVS アップル、サムスンの対立になるだろうという話です。 ミラーレスが激変の中心にあること、こういう対立が生まれることは当方と同意見ですが、記事の内容はなにかズレているきがします。当方が主張しているのは、ミラーレスになって、デジタルの電子機器部分とアナログのレンズ部分の在り方が大きく変わるということです。記事はスマホのカメラ部分が発達して、スマホがカメラにとって代わるという筋立てですが、そんなことはどうでもいいのです。コミュニケーションツールとして画像が発達し行くでしょうが、ユーザーは必要に応じての性能が必要なだけで、現在のカメラの全機能を必要とすることは無いのです。 写真はコミュニケーションツールの為だけにあるのではないのですから、違った2つのニーズを併せ持たせるか、別々にするかだけの話で、そんなことはどうでもいいのです。スマホにミラーレスのレンズを付けた合成写真をのせて、今後カメラはこうなると言っていますが、誰がそんなでかくて重たいスマホを買いますか。サムスンが容易にスマホカメラを作れるようになったといいたいのでしょう、ごちゃごちゃいわなくてもだれでもそんなことはわかってますよ。 ニコンもキャノンもコミュニケーション能力を付加したカメラを相次いで発表しています。かれらはちゃんと先をみています。一方で、ソニーさんがカメラの次世代をしっかりと見据えています。 α99でミラーレスのメリットをEVFと位相差AFに振り分けたといっています、そして軽量化した。OVFよりEVFの方がいいと言い切っている。うれしいですね。 当方はさらにレンズの互換性向上、ひいてはレンズの統一規格化がその次にあるのですが、彼らは戦略上わざわざそれを主張しません。ニコン、キャノンともにフルサイズレデュース版を出してきました。軽くなったことはありがたいことですが、機能を落として小さくすることは、ただフルサイズがほしいというユーザーを取り込むことがだけが目的で、なにやらいかがわしい。ソニーのα99はミラーレスのメリットとして、機能を向上させて重量を下げている、これが本筋でしょう。ソニーのフルサイズコンデジ、サイバーショットDSC-RX1は最初その意味がわかりませんでしたが、徹底的に重量を落として、高性能を追及していることはミラーレス(とはいわないのか?)の将来を見据えています。 25万円と価格は冗談みたいですが、とんでもないステータスになるでしょう。 アメリカでの予約数はα99をしのいでいるそうです。 当方はサイバーショットDSC-RX1がレンズ交換式になることを待ちます。これが当方の理想的カメラです。 富士フィルもミラーレスのレデュース版 X-E1を出してきました。半分賛成で、半分反対です。 OVFでコストと重量が上がるくらいならそれを省いて軽量なEVFオンリーの機種を出したらいいのにと思っていたので、すぐにでも買いたいくらいです。しかし、いつのまにかソニーNEXと変わりないカメラになってしまいました。持つ者の心をくすぐる部分が無くなってしまったのです。フルサイズのサイバーショットDSC-RX1の方が魅力的です。いつこのレンズ交換式が出るのでしょうか。 フジフィルムと画質の勝負はどうなるのでしょうか。気がもめます。 それにしてもカメラが軽くなるベクトルがはっきりしてきてうれしいな。 もうレンズもデジタルにしてしまえ。 考えてみればコンデジにはデジタルズームというのがついていたきがします。 画素数を上げて、解像力をもっと上げれば、デジタルズームでフォトコンクラスの写真が撮れるようになるかもしれません。ボケもデジタルで自由に付ける。こうなると今でもLPレコードで真空管アンプがいいといっているオーディオファンのように、アナログレンズを何本も持って歩く人と、一本のレンズでデジタルズームで行く人と二手に分かれるかもしれません。なんとカメラは今の高級コンデジが主流になるのです。ソニー・サイバーショットDSC-RX1がその先駆けです。 うむ、ソニーさんはサイバーショットDSC-RX1でデジタルズームを進化させるのかな??ここまで書いてくると、結局<デジタルの電子機器部分とアナログのレンズ部分の在り方>の問題提起がされたというのがミラーレスのパンドラの箱ということです。 画像とコミュニケーションツールの問題は、昔からある方向で、何もミラーレスがあってもなくても大差はないのです。いまは、ほとんどの日本カメラメーカーはアジアの下請け会社で製造されているわけで、サムスンに限らずこれらが成長してデジタルカメラを出してくることは目に見えているのですから。   そうすると、これからはやっぱりソニーかな。αマウントにどんどん魅かれます。どの問題もソニーさんの十八番(オハコ)の分野ですから。 秋になっても645Dミラーレス版発売のハの字も言えないペンタックスさんは早いところソニーさんと何らかの提携関係を結ぶべきです。つまり、はやく発表しなさいとしびれを切らしているということです。
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韓国、クラフトな旅 その2

2012-09-21 13:57:52 | 旅行
韓国、クラフトな旅 その2


敦化門(トンファムン)

昌徳宮(チャンドックン)の入口です。



屋根に西遊記の登場人物が並んでいると書いてあります。中国の屋根にも似たような飾りがありますが、特に西遊記と関係があるとは聞いたことがありません。何種類もの神獣がお守りとして飾られていると記憶しています。古い建物を壊したときに出てくるこのこの置物が道端で売られていたので、とても安い値段で買って、家まで持って帰りました。北京の空港で、これはいくらするのだとか税関にからまれて苦労してもってかえったのですが、子供たちに嫌われて玄関の片隅にころがっています。




錦川橋(クムチョンギョ)

約600年前に造られた橋。


仁政殿(インジョンジョン)

昌徳宮の正殿。こちらで王の即位式、臣下の朝礼式、韓国使臣の接見など、国の重要行事が行われました。朝鮮末期の建築様式。


仁政門(インジョンムン)


リコーGRX+マウントA12+ペンタックス15mm limited
仁政殿(インジョンジョン)


仁政殿(インジョンジョン)

写真の説明に気を取られないように。あくまで韓国パターンの収集ですので、そのように見てください。


仁政殿(インジョンジョン)

キムさんとサブーリ先生。互いに話す言葉は日本語。インターナショナルですね。


仁政殿(インジョンジョン)


仁政殿(インジョンジョン)


仁政殿(インジョンジョン)


仁政殿(インジョンジョン)


仁政殿(インジョンジョン)


仁政殿(インジョンジョン)


仁政殿(インジョンジョン)


仁政殿(インジョンジョン)


仁政殿(インジョンジョン)


リコーGRX+マウントA12+ペンタックス15mm limited
仁政殿(インジョンジョン)

リコーの色調が違うのは、CTEモードで撮っているからです。Color temperature expansion 記憶色の強調モードです。
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