俳句の風景

写真と自作の俳句を掲載しています。

桜紅葉

2019-10-24 | 俳句・秋・植物




川の上(へ)の桜紅葉や結びの地




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桜の紅葉は他の木に比べて早く、秋風とともに赤らみ、

また虫食いになったり黒い染みができたりして、早い葉は

落ちてしまう。







今年は残暑が厳しかったせいか、桜の紅葉が遅れ、

晩秋になっても青い葉が多かった。




松尾芭蕉



芭蕉は、『奥の細道』の結びの地である大垣の船町港から、

九月六日に谷木因らに見送られて、伊勢神宮の遷宮参拝の

ため、桑名へと舟で下った。




谷木因



谷木因は大垣の回船問屋の主人で、芭蕉とは北村季吟の

同門の友人。

『野ざらし紀行』で、芭蕉は木因を訪問している。

岐阜蕉門が早く隆盛をみたのも、木因の影響力があずか

って大きかったからという。




蛤塚〈蛤のふたみに別行秋ぞ 芭蕉〉



芭蕉の『奥の細道』結びの地には船町港跡がある。

その水門川には桜の枝が突き出していて、葉が紅葉して

いた。






舟に乗る翁も桜紅葉かな




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