俳句の風景

写真と自作の俳句を掲載しています。

胡瓜

2016-07-26 | 俳句・夏・植物




山畑の曲がる胡瓜も佳かりけり



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ウリ科の蔓性一年草。

インド原産。

若枝が変化した巻きひげでからみつく。

初夏、黄色の単性花を開く。

果実は円柱形の液果で、胡瓜もみ、サラダ、漬物などにさ

れる。

夏の盛りにはなくてはならない野菜である。






冷麺の具にと刻みし胡瓜かな



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トマト

2016-07-25 | 俳句・夏・植物




山畑にトマト熟れ初めゐたりけり



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ナス科の一年生作物。

六月頃、黄色の合弁花を開き、七月頃に実が真っ赤に熟

れる。







山畑にトマトが生っていたが、まだ青いものが多かった。







そんな中に色づき始めているトマトもあった。






畑売りの媼より買ふトマトかな



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梅雨茸(つゆだけ)

2016-07-24 | 俳句・夏・植物




青木ヶ原樹海の道や梅雨きのこ



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梅雨時に生える茸の総称。

中には食用となるものもあるが、ほとんど食べられないよう

である。







青木ヶ原樹海の中を歩いた。







この樹海は富士山麓に広がる面積約25K㎡余りの原生林

である。







樹海の中には道があり、安全に歩くことができた。

溶岩流の上には苔がびっしりと生え、また樅、栂、橅などが

生い茂っていた。

静かな樹海には大瑠璃と思われる鳥がよい声を響かせてい

た。







樹海の中の道の脇には、何種類かの梅雨茸が生えていた。






梅雨茸や樹海を渡る風の音



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涼し

2016-07-23 | 俳句・夏・時候


富岳風穴


風穴の入口すでに涼しかり



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夏の暑さの中にあってこそ感じられる涼気をいう。







富士山裾の樹海の中にある富岳風穴に入った。

その入口に来たとき、既に風穴からくる涼気で火照った身体

が冷やされるように涼しく感じた。







この風穴は貞観6年(864年)、富士山の側火山の爆発の際、

古い寄生火山の間を溶岩流が流れてできたものという。

風穴の中の温度は一年を通して3度前後を保っているそう

である。







冬には2メートル以上になる氷柱が夏場にもまだ残っていた。






涼しさや風穴奥の光り苔



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雪解富士

2016-07-22 | 俳句・夏・地理




雲晴れし束の間ありぬ雪解富士



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夏、富士山の山麓一帯が新緑に包まれる頃、霊峰富士の

雪解けが始まる。







富士山の五合目にバスで上った。

バスを降りると観光客が大勢いたが、皆中国語で、日本人

は少ない方であった。







五合目には富士山を登山した人が下山用に乗る馬が十数

頭ほどいた。







それまでは雲で見えなかった富士山頂が一瞬晴れて見えて

きた。

雪はわずかに残っているだけだった。






山頂を垣間見しのみ雪解富士



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