俳句の風景

写真と自作の俳句を掲載しています。

桑の実

2019-05-26 | 俳句・夏・植物




桑の実を食(たう)べし数を忘れけり




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クワ科の落葉低木。







桑の実は、自生する山桑の実のことをいう。







五月頃赤く生った実は、六~八月頃紫黒色に熟れ、甘味を

増す。







養蚕用に栽培される木は、枝が刈られるため実はほとんど

つかない。







桑の実が生っているのを見つけた。

黒い実は甘くて美味しいので次々と食べたが、幾つ食べたか

は忘れた。






桑の実のまだ紅多き畑道




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忍冬の花

2019-05-25 | 俳句・夏・植物




法要を終へし安堵やすひかづら




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スイカズラ科の蔓性常緑低木。







山野や道端、藪などに自生する。







五~六月頃、葉腋に芳香のある花を二個ずつつける。

初めは白色の花で、数日後には黄色に変わる。

そこから金銀花の名がある。







花の蜜を吸うと甘いので「吸葛(すいかずら)」と呼ばれ、

枝葉が冬も萎れないので「忍冬(にんどう)」と名づけられた。







恩師の七回忌を修した。

無事に終わった帰り道に、忍冬の花が美しく咲いていた。






忍冬の花海風に髪乱し




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甘藍

2019-05-24 | 俳句・夏・植物




甘藍の玉巻く畑の先は海




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アブラナ科の一、二年生葉菜。

ヨーロッパ原産。







現在の栽培品種は、明治になってから渡来した。







葉は広く滑らかで玉を巻き、大きな球状を呈する。







外部は緑色でゆるく、内部に至るほど白色で密になっている。







玉を巻きつつある甘藍畑が広がっていた。

その畑の先には青い海が見えた。






残されて甘藍畑の猫車




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柿若葉

2019-05-23 | 俳句・夏・植物




柿若葉水平線のくつきりと




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柿の若葉は初夏らしく明るい萌黄色で、艶があって柔らか

い。







初めは小さく丸く、やがてつやつやとした萌黄色となり人目を

引く。







いかにも若々しく明るくて力強い感じである。







柿若葉が日を浴びて輝いていた。

海を見ると、遠くの水平線がくっきりとしていた。






阿弥陀仏拝してきたり柿若葉




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庭石菖

2019-05-22 | 俳句・夏・植物




庭石菖海の日差しのやや強く




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アヤメ科の多年草。

北アメリカ原産。

明治中期に日本に渡来し、観賞用に栽培された。

現在は野生化し、日当りのよい芝生や道端などで見られる。







五~六月、茎の先に細い花柄を出し、小さな六弁花をつけ

る。

花の色は、白紫色に紫色の線があるか、または赤紫色。







セキショウに似ていて庭園に植えられたため、この名がつい

た。







三浦三崎の高台に庭石菖が咲いていた。

五月の海の日差しがやや強く降り注いでいた。






固まつて庭石菖や句碑の前




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