俳句の風景

写真と自作の俳句を掲載しています。

木守(きまもり)

2020-11-20 | 俳句・冬・植物




群雀一斉に立ち木守柿




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翌年の実りを願って、木に一つ二つ取り残しておく

柿や蜜柑などの果実をいう。







小鳥のために取ってあるという説もある。







高い梢に、まるで柿の木を守護するかのように

残る姿は、孤高で侘しい。







「木守柿(こもりがき)」ともいう。







柿の木に何羽もの雀が止まっていたが、一斉に

飛び立った。

木守柿のみがあとに残った。






木守や無人売場に野菜なく




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蜜柑

2020-11-19 | 俳句・冬・植物




蜜柑山潮の香風に乗りきたり




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ミカン科の常緑低木。







鹿児島県原産の温州蜜柑の類、あるいは柑橘類の

総称。







産地は愛媛、静岡、佐賀、長崎、和歌山、熊本など。







日当たりがよくて風の当たらない、排水のよい土壌

によく育つ。

出荷は一般に十~十二月に行われる。







蜜柑山には日がよく当たり、沢山の蜜柑が生っている。

そこには潮の香が風に乗って漂ってきた。






蜜柑剥く昼餉のあとの無為にして




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朴落葉

2020-11-18 | 俳句・冬・植物




用水に沿ふ細道や朴落葉




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モクレン科の落葉高木。







葉の長さが30センチ以上あって芳香がある。







からからに乾いた朴の落葉は人が履く沓ほどの

大きさがある。







初冬の山道に大きな朴の葉がパサッと音を立てて

落ちると、山中の静けさが一層深く感じられる。







用水沿いの細道を散策する人が多い。

その道に大きな朴落葉が沢山見られた。






前を行く犬にも降りぬ朴落葉




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冬菊

2020-11-17 | 俳句・冬・植物




冬菊に夕日散策始めたる




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キク科の多年草。







アブラギクを園芸化したものの花。







普通種の遅咲きのものを冬菊という。







古歌に「秋無草(あきなぐさ)」「霜見草」などと呼ばれ

ているのは冬菊のことである。







散策のために歩き始めたとき、冬菊が夕日を受けて

明るく咲いていた。






冬菊や中学生の通る道




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初冬

2020-11-16 | 俳句・冬・時候




四阿に初冬の山を眺めけり




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冬の初めで、立冬を過ぎた陽暦十一月に当たる。







まだ晩秋の感じも残るが、寒さに向かう引き締まった

気分が感じられる。







木枯らし一号が吹き、木々が落葉をはじめ、冬の訪れ

を感じる頃である。







「初冬(はつふゆ)」「初冬(しょとう)」「冬初め」

などと使われる。







見晴台の四阿から初冬の山々を眺めていた。






初冬や用水の道歩きゐて




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