雲湧きて二百二十日の夕べかな
雑節の一つ。
立春から数えて二二〇日目にあたる日。
九月十一日頃で、今年は九月十日。
二百十日とともに台風が来襲することが多い厄日とされる。
夕方散策すると、台風は来ていないが、二百二十日の雲が湧いていた。
ひとり行く二百二十日の川堤
雲湧きて二百二十日の夕べかな
雑節の一つ。
立春から数えて二二〇日目にあたる日。
九月十一日頃で、今年は九月十日。
二百十日とともに台風が来襲することが多い厄日とされる。
夕方散策すると、台風は来ていないが、二百二十日の雲が湧いていた。
ひとり行く二百二十日の川堤
照りつける日差し精霊ばつたにも
バッタの一種。
草原に多い。
日本、台湾、中国に分布。
体長は雄約40ミリメートル、雌約80ミリメートル。
体は緑色または灰褐色で細長く、頭部は細くとがり、短い触角をもつ。
雄は飛ぶときキチキチと音を出すのでキチキチバッタともいう。
米搗バッタの別名もある。
日差しが照り付けていた。
道を歩いている精霊ばったにも日差しが強かった。
草色の精霊ばつた草の中
葛の花切通しにも日の当たり
マメ科の蔓性多年草。
秋の七草の一つ。
八~九月、葉腋に十数センチの穂をほぼ直立に出し、総状花序に紫赤色の蝶形花を下から密につける。
葉の茂りの中に見え隠れする鮮やかな花は魅力的である。
切通しに葛の花が咲いていた。
そこにも日が当たっていた。
見上ぐればいくつも見えて葛の花
白雲の流れてゐたる白露かな
二十四節気の一つで秋の三番目の節気。
陽暦九月七日頃に当たる。
露が凝って白くなるという意味である。
いまだ暑さが残る時期であるが、朝晩は空気が澄み始める。
今日は白露。
まだ残暑が厳しかったが、空には白雲が流れ、秋の気配が漂っていた。
畑道を風渡りたる白露かな
菊芋の花に寄りたる夕べかな
キク科の多年草。
北米原産。
明治初期に渡来し、野原や川べりに自生している。
秋に菊に似た黄色い一重の花をつける。
根が里芋に似ているので、この名がついた。
道端に菊芋が咲いていた。
見つけるとつい傍に寄りたくなって寄った。
そんな夕べであった。
川縁に咲く菊芋を美しと見し