毎日がちょっとぼうけん

日本に戻り、晴耕雨読の日々を綴ります

「可愛い学生を叱る」  2012年10月7日(日) No.466

2012-10-07 09:53:08 | 中国事情
連休前の先週土曜日のことだ。
尖閣/魚釣島問題で疑心暗鬼になり、反日デモに恐怖を覚えた学生達。
その上中秋節&国慶節のゴールデンウィークが始まるというのに、
普段は休日の土曜日に無理やり振替授業だ。
しかも4年生は、私の「商務日語」ともう1クラスしか授業がない。
心中察するに余りある。

そのような状況の中、這うようにして出席した4年生に対して、私は怒った。

宿題に出したカタカナ語彙問題の答えの多くが、友達同士同じなんである。
解答チェックをしていて、全く同じ誤答が次々出てくると、
キエーッと叫んで破りたくなるのが私だ。

「他人の解答を写してどんな進歩があるのですか!そもそも、学習とは、『自学自習』に尽きるのです。もう4年生だというのに、いつまで赤ちゃんみたいなことをやっているんですか。私はこんな解答見たら(もう日本に帰ろうか)と思うんですよ。時間が無駄ですからね。しっかりしなさい!
と、日本にいた頃小学生に言ってたのとほとんど同じことを言った。

そもそも、この大学の学生の多くは一般にカンニングなどの不正行為に鈍感で、大したことじゃないと思っている様子。
先生たちものんびりおっとりしていて、
「いくら厳しくしても、学生は新たな(カンニングの)方法を生み出すので、取り締まりは不可能なんですわ~。」
と言う。
(じゃ、何でもアリなんかい?それなら期末試験なんて止めたらどうやねん)
私はどうしてもムカつきが収まらない。

授業後、帰り支度をしていると、一人の学生が泣き笑いのような顔をして近づいてきた。
「先生、申し訳ありません。私は宿題をし忘れて、隣の洪さんのを写してしまいました。先生から答案が戻ってきたら、じっくり見直せばいいと思ってしまいました。本当に恥ずかしいです。」
と言って、ポトポト涙を落とした。

「ん、分かればいいです。今度からしないでね。」
日本の子どもたちに何百回も言った言葉を返した。

(ここの大学生は本当に可愛いデチュネ~
これで心もゴールデンウィークだっ
コメント
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