毎日がちょっとぼうけん

日本に戻り、晴耕雨読の日々を綴ります

「キャンパスに響く日本語の歌声」 2012年10月30日(火) No.489

2012-10-30 19:38:13 | 中国事情
今日の午後、3年生の「日本文学」クラスに向かう途中だった。
資料室のある外国語学院センターから外に出て、
地面に落ちたクスノキの実が、自分の靴の底で潰れる音を楽しみながら
道路を歩いていると、
何やらものすご~く聞いたことがある歌が聞こえてきた。

♫名~も~知~ら~ぬ~  ♬遠き~ し~まよ~り~
♬流~れ寄~る  椰子~の実 ひ~と~つ~♫


(「椰子の実」だ!やってるな!
日本から海を隔てた上海、
その上海から飛行機を乗り継いでたどり着く江西省の地方都市南昌、
その南昌市郊外の大学キャンパスの空に、
澄んだ「椰子の実」の歌声が吸い込まれていく。

その歌声は、もちろん日本語学科3年生たちのものだ。
今日は3年生クラスの2チームが、
島崎藤村の「椰子の実」を朗読+歌で表現発表する日なんである。

UA(ううあ)の「椰子の実」を聞いて、好きになった。
その後、2010年8月、大阪釜ヶ崎の夏祭りのステージで、
スナフキン的ムードの若い女性が渾身の力と心をこめて、この歌を歌っていた。
そんなスタンダードナンバーを、
中国の若者たちはどう歌ってくれるか、今日はワクワクしていた。

椰子の実の代わりに、サッとポケットから蜜柑を取り出して
胸にあてるキュートな演出をした雷さんチームの5人。
真ん中にノッポの奥然さんを据えて、歌詞を朗読させ
歌声は左右対称のステレオ効果を狙った周さんチーム。
両チームとも、本当に澄んだ美しい声だった。

歌声は軽々と国境を超えるのだ。
この若者たちなら、2つの国の冷えた心を溶かせるかも知れない。
ふと、そんな希望が湧いた。





コメント
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