毎日がちょっとぼうけん

日本に戻り、晴耕雨読の日々を綴ります

「日本製品不買と言うわりには」 2012年10月22日(月) No.481

2012-10-22 20:04:02 | 中国事情
木枯らし一号みたいな風が吹く突然の寒さの中、
宿舎の道路向いにある財大購物広場(キャンパス内にあるスーパー)に行った。

江西省は農業中心で果樹園もたくさんある。
これがここで暮らす醍醐味ですね~。
小さい種類の蜜柑(左の皿)が出回りだした。甘いんだよ~~ん。
手前は竜眼だ。美味しいんだよ~~ん。


おやつに「紅薯」を買ったのは袋を見て(オヤ?)と思ったから。


「紅薯」右斜め上にカタカナで「クリスピーピタ」、
左側に小さい字で「四季折々の旬の味を食すそ 味にし絶品にてに極まる
と、わかったようなわからんような言葉が日本語で書いてあるんだす。


ふと目を転ずれば、こちらにも。
日式鳥冬面 北海道うどん 伝統の味自慢 ゆで


このように、憎き日本の汚らわしい文字があそこにもここにもにあるではないか。
それを見たからといって、床にその商品を叩きつけたり、
袋を引き裂いたりする客など誰もいない。
みんな普通。
で、「紅薯」は広東省の金鳳凰食品有限公司の製品、
「北海道うどん」は北京金田麦国際食品有限公司が製造し、香港陳記食品集団が販売している。
どちらも中国の会社である。
どうして中国の会社が商品に日本語の宣伝文字を使うのか。
答えは簡単。
それを使うとハクが付き、ステータスになるからである。
中国人にとって、日本という国が本当に単純じゃないのをここでも感ずる。

明治時代の日本の「脱亜入欧」がなかったら、
今頃は中国と日本、どうなっていただろう。
勝海舟さんは、「アジアはまとまって欧米と戦うべきだ」と主張したというが、
歴史のネジは元には戻せない。
この現実から歩み出すしかない。
コメント (2)
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