この間から、日本から届いたメールなどを学生たちに紹介している。
これは、それに対する学生たちの返事だ。
彼女ら、彼らは今日もまた、一生懸命に日本語を勉強し続けている。
「日本の友達へ」 李しめい
拝啓 秋風が立ち始め過ごしやすい季節となりましたが、いかがお過ごしでいらっしゃいますか。
さて、私は江西財経大学日本語学科の3年生です。
最近、悲しいことに尖閣諸島事件が起きてからというもの、中日関係は悪くなってきました。中日国民にいろいろ迷惑がかかり、本当に残念に感じています。
5ヶ月前に私は『中日両国民が仲良くなるための、私ならではの提言』という作文を書きました。けれど今の情勢から見れば、当時の考えを甘く感じます。
私の知る限りでは、中日両国の友好関係のために努力する人は両国にたくさんいます。でも、マスコミは考えを偏らせる危険性があるし、ネットの情報も全て正しいわけではありませんので、私たちは客観的にその情報を分析すべきです。中国に過激な人は確かにいますが、少ないです。それに中国の政府はその人達の行いに懲戒を与えます。
実は、尖閣諸島の問題は政府間の問題、政治家の陰謀だと言えるでしょう。中日両国民は互いに敵意を持つべきではありません。
この間、親友は彼女の同級生と一緒に東京の大学に留学しました。これは中国国民が依然として日本国民を信じていることを示すものです。両国は相互理解と信頼を深めていくべきです。
人間だから判断能力があるので、心の善し悪しはみんな分かります。他人の噂、メディアの情報をひたすら信じるべきではありません。
専門学科の日本人の先生は学生のために、毎日心を尽くして日本語を教えてくれます。学校は一生懸命先生を守っています。私たちも依然として日本語を真剣に勉強し続けています。本当にこの事件が早く終わってほしいです。
もし私達が中日友好のために頑張らなければ、こんな情勢が続いたが最後、最悪の場合は戦争にもなりかねません。そうなったら両方とも損するだけに違いありません。
自分たちのために、私たちは中日の架け橋を作り続けましょう。
羅ちゅう
国慶節の休暇に故郷へ帰ったとき、親友は
「羅さん、日本語学科の学生で大丈夫?」とか
「今の有様で羅さんは仕事が見つかるの?」と聞いた。私は、
「まあ、大丈夫よ、安心して。」
とあやふやに答えた。実は、私も自信がない。確かに尖閣諸島問題は、国民に大きな影響を与えた。日本の製品を破壊し、中国人同士も怪我をした。何はともあれ、このような過激な行為は本当に我が国を守るものだろうか。逆に裏切っているのじゃないか。
中日のマスコミ報道は一面的なので尖閣諸島の問題について真相はよくわからない。この事件の真相は何か、庶民ははっきり述べることはできないだろう。両国のマスコミは客観的に事実を報道すべきだと思う。中国のマスコミは日本の良い所を隠して、日本のマスコミは中国の良い所を隠して…。こうすると中日関係はますます悪くなるだろう。
国と国との関係は、大体人と人との関係と同じように、よく接したら矛盾が発生する確率も高くなる。中国と日本はただ海を隔てて、経済などの交流が密接なので、両国にとっての利益も多く、また矛盾も発生しやすいかも知れない。
世の中は、是か非か簡単に判断できない。ましてさらに、国と国との間のややこしいことの是非だ。この事件は一概に日本の過ちとばかりは言えない。日本語学科の学生だから日本を庇護しているのではない。ただ事実を持って考えるだけだ。
これは、それに対する学生たちの返事だ。
彼女ら、彼らは今日もまた、一生懸命に日本語を勉強し続けている。
「日本の友達へ」 李しめい
拝啓 秋風が立ち始め過ごしやすい季節となりましたが、いかがお過ごしでいらっしゃいますか。
さて、私は江西財経大学日本語学科の3年生です。
最近、悲しいことに尖閣諸島事件が起きてからというもの、中日関係は悪くなってきました。中日国民にいろいろ迷惑がかかり、本当に残念に感じています。
5ヶ月前に私は『中日両国民が仲良くなるための、私ならではの提言』という作文を書きました。けれど今の情勢から見れば、当時の考えを甘く感じます。
私の知る限りでは、中日両国の友好関係のために努力する人は両国にたくさんいます。でも、マスコミは考えを偏らせる危険性があるし、ネットの情報も全て正しいわけではありませんので、私たちは客観的にその情報を分析すべきです。中国に過激な人は確かにいますが、少ないです。それに中国の政府はその人達の行いに懲戒を与えます。
実は、尖閣諸島の問題は政府間の問題、政治家の陰謀だと言えるでしょう。中日両国民は互いに敵意を持つべきではありません。
この間、親友は彼女の同級生と一緒に東京の大学に留学しました。これは中国国民が依然として日本国民を信じていることを示すものです。両国は相互理解と信頼を深めていくべきです。
人間だから判断能力があるので、心の善し悪しはみんな分かります。他人の噂、メディアの情報をひたすら信じるべきではありません。
専門学科の日本人の先生は学生のために、毎日心を尽くして日本語を教えてくれます。学校は一生懸命先生を守っています。私たちも依然として日本語を真剣に勉強し続けています。本当にこの事件が早く終わってほしいです。
もし私達が中日友好のために頑張らなければ、こんな情勢が続いたが最後、最悪の場合は戦争にもなりかねません。そうなったら両方とも損するだけに違いありません。
自分たちのために、私たちは中日の架け橋を作り続けましょう。
羅ちゅう
国慶節の休暇に故郷へ帰ったとき、親友は
「羅さん、日本語学科の学生で大丈夫?」とか
「今の有様で羅さんは仕事が見つかるの?」と聞いた。私は、
「まあ、大丈夫よ、安心して。」
とあやふやに答えた。実は、私も自信がない。確かに尖閣諸島問題は、国民に大きな影響を与えた。日本の製品を破壊し、中国人同士も怪我をした。何はともあれ、このような過激な行為は本当に我が国を守るものだろうか。逆に裏切っているのじゃないか。
中日のマスコミ報道は一面的なので尖閣諸島の問題について真相はよくわからない。この事件の真相は何か、庶民ははっきり述べることはできないだろう。両国のマスコミは客観的に事実を報道すべきだと思う。中国のマスコミは日本の良い所を隠して、日本のマスコミは中国の良い所を隠して…。こうすると中日関係はますます悪くなるだろう。
国と国との関係は、大体人と人との関係と同じように、よく接したら矛盾が発生する確率も高くなる。中国と日本はただ海を隔てて、経済などの交流が密接なので、両国にとっての利益も多く、また矛盾も発生しやすいかも知れない。
世の中は、是か非か簡単に判断できない。ましてさらに、国と国との間のややこしいことの是非だ。この事件は一概に日本の過ちとばかりは言えない。日本語学科の学生だから日本を庇護しているのではない。ただ事実を持って考えるだけだ。