今日のひとネタ

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デビュー40周年につき石川ひとみのシングル曲を語る企画 その8(ハート通信)

2018年05月24日 | 石川ひとみ

 これはデビュー第5弾にして初めての明るくポップな曲でした。発売は1979年8月21日。作詞:松本隆 作曲:吉田拓郎 編曲:馬飼野康二という布陣ですが、初の吉田拓郎作品です。とはいえ、これは元々アグネス・チャンのために書かれた曲なのでカバーになるのですが、オリジナルはシングルリリースされていないので、一般には石川ひとみ作品として知られているかと思います。一般的な拓郎さんの曲らしくない気もしますが、テレビ小説の主題歌だった「元気です」に通じるような感じと個人的には思ってます。

 この曲を初めて聞いたときはよく覚えてて、ある夏の日に家で昼ご飯を食べてたらテレビで「シャボン玉こんにちは」をやってました。女性歌手が何人か出てたのですが、その時に石川ひとみさんが歌ったのがこれ。なんか凄く声の張りと伸びがいいと思って気に入って、その後シングル盤を買ったと。そもそも彼女は気になる存在ではあったのですが、プリンプリンとかやって違う世界にいったかと思い一時興味を失ってたのですが、本格的にファンになったのはこの曲からです。テレビで聞いてすぐ「また聞きたい! レコード欲しい!」と思うくらいですから、かなりインパクトあったのでしょう。それを考えるとヒットする要素はあったのでしょうが、売り上げはそれほどでも…。

 この曲については、メロディは好きなのですが歌詞はあんまり好きではありません。実際曲調は明るいのですが、歌詞は失恋の予感をテレパシーで感じるという物語で、最後も「ハート通信 ヒュールルー」ですから、ちょっと物悲しい雰囲気もありと。

 演奏の方は「簡単そうで弾いてみたくなるけど、やってみると案外出だしがうまく決まらないギターソロ」を始めアレンジはいいです。また、歌唱の方も単に元気よく歌ってるだけではなくツボはいろいろあるのですが、私は2コーラス目の「心がじかに感じたの」の「感」の歌い方に萌えッときます。(細かすぎて伝わらないかも…)

 歌詞では「ルージュの染みてた 誰のシガレット」と聞いて思い出す話が一つ。プロレス・格闘技系のバラエティ番組「リングの魂」で、藤原組長の寝起き取材があって芸人たちがホテルの部屋に突撃したら灰皿にそれこそルージュの付いてたタバコがあり、ナンちゃんが「あれ? 組長口紅着けてましたっけ?(笑)」と突っ込むシーンがありました。まぁ関係ないですけど。

 実際この曲をテレビで見た記憶はそんなにないのですが、今は動画サイトにあれこれ上がってます。彼女は楽しそうにハツラツと歌ってますから、あらためて見ると結構いいですね。つくづくヒットしなかったのが残念です。実はこの曲がシングルでは一番か二番目に好きだったりします。

 なお、アグネスのヴァージョンはごく最近になって初めて聞いたのですが、キーが石川ひとみさんのより1音高く、あの頭のてっぺんから出るような高音が活かされる作りとなってます。が、アグネスにはまったく興味ないのでパス。

 ということで、次回はこのB面の「人の気も知らないで…」です。