パロマ湯沸器死亡事故以来、給湯器の特に古いタイプのものの安全性、不正改造等が世間を騒がせた。
ウチの給湯器、いやウチのはとても古い“大型湯沸器”と呼ばれるタイプのものを長年使用していた。「大きなイカ型」のものだった。現在はハーマンプロに吸収された(?)「ダンホット」ブランド(旧株式会社陽栄製作所)のもの。
パロマ社製のいくつかの問題機種とそれに構造が類似しているハーマンプロ社製のいくつかの機種(当時のダンホットのもの)については無償交換がされた。ウチのはその機種には該当していなかったものの、製造時期というか時代がだいたい同じころだったこともあり、最初にガス会社とメーカーが点検に来たときには対象外ということになっていた。
ウチの「大きなイカ型」の大型湯沸器は、当時でこそ「大型」だったが現代ではまったく能力不足の10号のもの。夏場はシャワーしか使わないのでいいが、真冬になり台所と風呂場とで使うと、水温が低いこともありシャワーはチョロチョロになってしまっていた。
それとまだこのころの湯沸器の湯温設定は「リモコン」などというものはなく、本体についているダイヤルを回して“ぬるい~あつい”を決めるのだが、それだけでは季節による元の水温の違いにより大きく差が出てしまうので、燃焼するガス量を調節するダイヤルもあって、その2つをうまく組み合せて湯温が決まっていた。
このころのモノは、ボイラーの缶体の大きさでもう能力が決まっていて、出したい湯温と湯量によってガス量を比例制御するなんてのは夢のようなものだった。つまり、ダイヤルでだいたいの湯温とガス量を決めたら、流れる水の量が多かろうと少なかろうと缶体に向かって燃焼されるガス量は一定であって、水栓を大きくひねると水量が多すぎて湯温が下がり、逆に絞りすぎるとやけどをしそうなくらい熱くなってしまうという状態だったし、冬の間はシャワー中に台所でお湯を使われると湯量が不足してシャワーを中断しないと単に「限りなく水に近いシャワー」を浴びるハメになっていたのだ。でも当時はそれが当たり前だった。その、当時の「当たり前」が今日まで続いてきてしまっていたのだ。
しかも私は前職で給湯器を主として全自動タイプを中心に2000台ほど売っていたのに我が家では古い湯沸器を使い続けていたのである。「灯台下暗し」とはまさにこのこと。
で、この写真と上記の我が家の湯沸器についての記述が過去形であることでおわかりだと思うがそれがついに新しい機種に変わったのである。使ってみてどうも湯温制御はFBのみのようではあるが、リモコンで「40度」とか設定できること、お湯を沢山出しても少し出しても湯温が同じだということ。能力も大きくなりシャワーと台所を同時使用しても大丈夫なのである・・・ああ夢みたいな文化的生活!!
しかも今度のは浴槽へのお湯張りも湯量設定ができ、自動でできるようになったのである!・・・ああなんて未来的生活!・・ってのはちょっと言い過ぎ。でも世の中って確実に進歩してるのねと実感したのであった。
そして、なぜこんな当たり前のことを書いたのかというと・・・、実は今度の新しい給湯器への交換は、メーカーが、不良機種の対象ではなかったものの時代的にも設計に懸念されるところがあって、機器代も工事代も含めすべて無償交換となったのである!!!以前にくらべ安くなったとはいえ、それも普通に買えば工事代含めれば5万~8万円はするモノだからラッキーであった。(前職時代にね、原価なんかは知っているから見当がつく)
やはりモノは大事に使うことでいいことがあるんだろう。
=追記=
メーカーサイトで定価、というか「メーカー希望価格」を調べた。なんと給排気トップを含めて¥139,900.-(税別)もするのである。それでも原価は工事代含め6万ぐらいかな。でもメーカーって大変だよね、いろいろと。
ウチの給湯器、いやウチのはとても古い“大型湯沸器”と呼ばれるタイプのものを長年使用していた。「大きなイカ型」のものだった。現在はハーマンプロに吸収された(?)「ダンホット」ブランド(旧株式会社陽栄製作所)のもの。
パロマ社製のいくつかの問題機種とそれに構造が類似しているハーマンプロ社製のいくつかの機種(当時のダンホットのもの)については無償交換がされた。ウチのはその機種には該当していなかったものの、製造時期というか時代がだいたい同じころだったこともあり、最初にガス会社とメーカーが点検に来たときには対象外ということになっていた。
ウチの「大きなイカ型」の大型湯沸器は、当時でこそ「大型」だったが現代ではまったく能力不足の10号のもの。夏場はシャワーしか使わないのでいいが、真冬になり台所と風呂場とで使うと、水温が低いこともありシャワーはチョロチョロになってしまっていた。
それとまだこのころの湯沸器の湯温設定は「リモコン」などというものはなく、本体についているダイヤルを回して“ぬるい~あつい”を決めるのだが、それだけでは季節による元の水温の違いにより大きく差が出てしまうので、燃焼するガス量を調節するダイヤルもあって、その2つをうまく組み合せて湯温が決まっていた。
このころのモノは、ボイラーの缶体の大きさでもう能力が決まっていて、出したい湯温と湯量によってガス量を比例制御するなんてのは夢のようなものだった。つまり、ダイヤルでだいたいの湯温とガス量を決めたら、流れる水の量が多かろうと少なかろうと缶体に向かって燃焼されるガス量は一定であって、水栓を大きくひねると水量が多すぎて湯温が下がり、逆に絞りすぎるとやけどをしそうなくらい熱くなってしまうという状態だったし、冬の間はシャワー中に台所でお湯を使われると湯量が不足してシャワーを中断しないと単に「限りなく水に近いシャワー」を浴びるハメになっていたのだ。でも当時はそれが当たり前だった。その、当時の「当たり前」が今日まで続いてきてしまっていたのだ。
しかも私は前職で給湯器を主として全自動タイプを中心に2000台ほど売っていたのに我が家では古い湯沸器を使い続けていたのである。「灯台下暗し」とはまさにこのこと。
で、この写真と上記の我が家の湯沸器についての記述が過去形であることでおわかりだと思うがそれがついに新しい機種に変わったのである。使ってみてどうも湯温制御はFBのみのようではあるが、リモコンで「40度」とか設定できること、お湯を沢山出しても少し出しても湯温が同じだということ。能力も大きくなりシャワーと台所を同時使用しても大丈夫なのである・・・ああ夢みたいな文化的生活!!
しかも今度のは浴槽へのお湯張りも湯量設定ができ、自動でできるようになったのである!・・・ああなんて未来的生活!・・ってのはちょっと言い過ぎ。でも世の中って確実に進歩してるのねと実感したのであった。
そして、なぜこんな当たり前のことを書いたのかというと・・・、実は今度の新しい給湯器への交換は、メーカーが、不良機種の対象ではなかったものの時代的にも設計に懸念されるところがあって、機器代も工事代も含めすべて無償交換となったのである!!!以前にくらべ安くなったとはいえ、それも普通に買えば工事代含めれば5万~8万円はするモノだからラッキーであった。(前職時代にね、原価なんかは知っているから見当がつく)
やはりモノは大事に使うことでいいことがあるんだろう。
=追記=
メーカーサイトで定価、というか「メーカー希望価格」を調べた。なんと給排気トップを含めて¥139,900.-(税別)もするのである。それでも原価は工事代含め6万ぐらいかな。でもメーカーって大変だよね、いろいろと。