前日の12/24に見事なほど富士山がキレイでしたが、夕方からまた風向きが変わり夜になって3.5mmだけ雨が降りました。その後のお天気回復がちょっと遅れ、12/25の朝は雲が多い空となりました。
う~ん、これではイマイチ(>_<)
しかもこの時は手前の雲がだんだん降りてきていて、山頂がちょっと隠れてきてました。2分前までなんとか見えていたのに(>_<)
またちょっと雨降って雪が増えたかどうかは判別できず。
せめて山頂全部見えていたらよかったのになぁ(T_T)
で、この日はこれですぐに移動しました。なんせ12/24・25の2日間だけ、大井川鐵道のSL、トーマスとジェームスが営業運転では初めての重連運転となっていたからで、24日は前記事の通り仕事で出勤だったのでチャンスは25日の1回だけ、ダイヤから算出すれば11:15に大井川第一橋梁を通過するのでそれまでに富士川から到着して場所取りして撮影をセットしないといけなかったのです。
そのSLも今回クリスマス特別仕様になっていると前日ネットで見ていたので、これは相当混むだろうなぁと覚悟しながら東名富士川スマートICから入り清水JCT経由で新東名へ入り島田金谷ICで降りました。
さあここからがちょっと大変。前回同じように朝仕事を終えて大井川鐵道の撮影をしようとこのコースで来たら、新東名高速を下りたあと国道473号を北へ上っていきますが、新東名から家山の駿遠橋まで途中大井川を渡れる橋がなく15kmの道のりで、神尾や福用あたりではかなり曲がりくねった狭い山道になり、自分は平気というかむしろそういうところを走るのは好きですが、一般のクルマに前を塞がれるとスピードがガクっと落ちます。
新東名を下りたところの川の反対側、大井川左岸の道路は大型ダンプも川砂利を運ぶ道路になっているので少なくとも撮影する川根温泉のあたりまでは道路幅もじゅうぶんで曲がりくねっているところも少ないのです。
なので出来れば左岸側を走った方が早く川根温泉まで到達できるのですが、左岸へ行くのには新東名島田金谷ICを下りたら一旦逆方向へ行き近くの国道1号線から左岸へと渡り、向谷ICで下りて…と、ちょっと遠回りをしないといけません(それでもそのほうが速そうですが)。
ところが地図をよーく見ると、新東名から約2kmほど川の上流に小さな橋が見えました。念のため地図の衛星画像を見ても「止まれ」の文字が見えるので一応クルマも通れることがわかりました。でもそれにしても細い…(・_・;)
怪しいので確認すると、なんとこの橋、「大井川水路橋」という橋で本来は左岸で取水された用水を右岸へ送るための“水の橋”なのですが、初代が老朽化して二代目に架け替えるときに地元の強い要望で人や自転車やクルマが通れるように作られたのだそうです。えー、面倒なので静岡県のサイトから引用します(^_^;)↓
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大井川水路橋
大井川水路橋は、静岡県の中央部に位置し県内でも有数の規模を誇る大井川用水の一部となる施設で、この水路橋の上流左岸にある川口取水工で取水された用水を右岸に流すために、島田市神座~島田市横岡間に架設されています。
現在の水路橋は2代目で、平成14年から平成18年にかけてプレストレストコンクリート造で建造されました。新しい水路橋の延長は、732.3mで、1秒間当たり約10m3の水を左岸から右岸に流しています。水路橋の高欄には大きな波が押し寄せてくるような農業用の施設とは思えない、斬新なデザインが取り入れられています。
かつての水路橋は、新しい水路橋の約100m上流に位置した昭和35年完成のものでしたが、経年による老朽化と大井川の河床低下により、使用に支障が生じていたため国営大井川用水農業水利事業により、平成20年度までに撤去されました。
水路橋は、本来は、水を流すための施設ですが、車両等が通行できる強度を保有し、歩行者、自転車等の他、時間帯や通行車両の制限はありますが、一方通行により、一般の車両にも開放され、施設の有効利用を図っています。このような使用は全国的にも例がありません。
現地には、かつての水路橋の写真が掲示された水路橋に関する説明板も設置されています。
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…ということだそうです。ここ通ればいいじゃーん!…と思ったのも束の間、なんとこの橋、1車線しかなくて時間帯によってクルマで通れる方向が変わります。ざっと書くと朝6時から2時間ごとに方向が変わり(例:06:00~07:45が島田から金谷方向へ通行可能、つまり変更の15分前から入れない)、そして夜8時から朝6時までは通行禁止になっていますガーン\(◎o◎)/!
自分は8:30に仕事を終えて上記のとおり富士山を撮影してから東名富士川SAICから清水JCT経由で新東名島田金谷ICへと来たわけで、その時間帯だと…
8:00~9:45 島田から金谷方向へ通行可能
10:00~11:45 金谷から島田方向へ通行可能
…となっていて、つまり9:45までに入らないとSL撮影のために川根温泉まで行くのにここでは川を渡れず、もしダメだったら引き返さないといけなくなります。そうなるとさらにまた撮影までの時間がひっ迫することになります(・o・) 富士川での富士山撮影の時間を取ると残りざっとスタートから1時間しかないわけです。なのでちょっと急ぎました(なるべく合法速度で)。
新東名島田金谷ICを下りてから細~い農道みたいなところを抜けてくるとおじさんがいるゲートがありそこが橋の入り口でそこを抜けて川の土手をしばらく走ると…
…その大井川水路橋の上に出ます。幅がこんなんです。前の軽トラを見れば狭いことがわかると思います。
自分がこの地域で営業車で走り回っていたころにはこの橋はなかった(本当の水路の橋しかなかった)ので知らなかったわけです。ちなみにゲートを通ったのが9:43、なんとギリギリ2分前に通過できました。焦ったっけなー(^_^;)
右のプレハブ小屋が監視小屋で係員のおじさんがいます。左のランプつきボックスが表示版になっていて通行可能か禁止時間帯かがわかるようになってます。
さあここを通ったらあとはほとんど快適な道路です。県道64号から63号を通って川根温泉のところ、大井川鐵道の大井川第一橋梁、一番有名な撮影場所にやってきました。
駐車場は余裕あるところなのでまずクルマを停めて撮影場所を決めようと思ったら…平日なのにすごいカメラマンの数\(◎o◎)/!ざっと150人くらいいたんじゃないかなぁ。それでも空いている場所を探してポイントを決めました。
カメラをセットできたのがだいたいSL通過の1時間前でした。ここへちょうど普通列車が1本やってきたので試し撮りとなりました。
21000系電車がやってきました。元南海「ズームカー」ですねヽ(^。^)ノ
日光が車両や橋梁に反射して光って白くトンじゃいますねぇ。今回信号ケーブルも邪魔で架線柱も邪魔でもこちら側を選んだのは…、
1:こちら側で撮ったことがなかったこと(笑)
2:いつもの場所は逆光になりどうしても明るくしないと車両のディテールがわかりづらくそうなると周辺が白くトビやすくなってしまう。
今回はトーマスとジェームの“色”をちゃんと出したいなと思って順光側にしたこと
3:鉄橋が最後にカーブしてこちら側が外側になるので重連の場合後ろに隠れてしまう機関車の“顔”が、列車が少し開き気味になるのでちょっとでも
顔が見えやすいんじゃないかと思ったこと
…でこちら側を選びました。日光の角度で光って白っぽくなってしまうのは誤算でしたがそこはPLフィルターでなんとかなりそうでした。
そんなこんなでお目当ての列車がやってまいりました。汽笛が近づくので周囲も色めきだしますね(^_^)
おまたせしました
きかんしゃトーマス原作出版 70 周年を記念して
「トーマス号・ジェームス号クリスマス特別運転」
トーマス号&ジェームス号ともにサンタの装飾を施して運転。
また客車もクリスマスのオーナメントで飾り付け
12月24日・25日の2日間はトーマス号&ジェームス号の二つの機関車を連結した重連運転を実施します
…の『トーマス&ジェームス重連クリスマススペシャル仕様』2日目の撮影となりましたヽ(^。^)ノ 原作出版70周年だとはしらなかった(^_^;) 営業運転としては初のトーマス・ジェームス重連運転というとても貴重な機会なのです。そりゃカメラマン多いわけだわな。
この日は風が強くて煙が下がってよこになびいたのが残念(>_<)
シャッター音と親子の歓声が響きますヽ(^。^)ノ
ジェームスの顔もなんとか見えたかな(^_^)/
豪快に汽笛を鳴らして去っていきました。運転士さんも撮っているこちら側も乗客も、みんな手を振って楽しいですね(^_^)/ 煙突のところにサンタ帽をかぶせてましたがススで真っ黒ですね(^_^)
以上で撮影は完了ですが、一応iPhone5で動画撮影も同時にやっておりました。よければそちらもご覧ください。なお、年末にiPhone6sの機種変更したので次の動画からはもう少し映像がキレイになると思われます(^_^;)
大井川鐵道SL トーマス&ジェームス重連 2015/12/25 IMG 0906