不遇な一生を送った天才として、よくゴッホが挙がる。
今でこそ、彼の絵は100億円クラスの値がついているが、
生前に売れたのはたった一枚……。
晩年は精神を病んで、
自らの耳を切り落として友人に送るなど、奇行が目立ち、
最後にピストル自殺をはかる。
最近、私は腹が立つようになった。
当時、ゴッホの周りにいた人たちに、である。
文字通り「どこに目を付けていやがるんだ?
天才をプー太郎扱いしやがって!」と……。
唯一、弟だけは理解者で「兄さんは天才だよ。
もっともっと絵を描いて!」と生活を支えたそうだ。
※皮肉にも、弟に迷惑をかけているという負い目が
ノイローゼを悪化させたともいわれる。
ゴッホの人生から学ぶことは、やはり
常人に理解されない空前雑後のチャレンジをするには、
パトロンを見つけよ、ということだろう。
「フツーなら言語道断だけど、あいつなら仕方ない」
と一目置かれるポジションを勝ち取るのだ。
「たった一人の反乱」を企てるときも同じ。
たとえば、「蛾や雑草の魅力を伝えよう」と思ったら(笑)……
それに理解を示すパトロンがいる可能性が高い環境に飛び込むのも手。
そういうわけで、私は今年度から仕事を増やし、
自然教育研究所センター(CES)でも働き始め、
ときどき二子玉川公園ビジターセンターに出没します。
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