働き方改革が話題になって久しいが、
教員には働き方改革は無理だと思う。
日本の平均的な教員は
「生徒・児童のため」と思えば、
血尿を出し血を吐くまで
がんばってしまうからである。
繰り返すが「平均的な教員」であって
一部の超熱血教師というわけではありません。
教育に経済はなじまないと言われる。
教育を資本主義の波に飲み込ませてしまえば
荒廃と不平等は免れられない。
そこで国家でコントロールして欲しいというわけである。
教員の人数を数倍にするか
(何人増員、というセコいレベルではなく)、
教員(特に専任教諭)を
年収一億円以上にするか……。
もっといいアイデアが出せる偉い人、いるでしょう?
私は講師だからまだいい。
専任教諭は雑務に忙しいあまり、
生徒と向き合ったり授業の準備をしたりする時間がない、
というギャグみたいなことが起こっているのである。
こういうこというと叩かれそうですが、私は「ゆとり教育」の発想自体は悪くなかったと思っています。まずかった点は「教員にもゆとりを持たせなかったこと」ですね。教員がゆったりとゆとりを満喫した上でなければ、それを教えるなんてできっこないですからね。
なんというか、大学の講義で聞くような「スゴイ先生」「スゴイ教育」というのは
・入試で質の良い生徒だけを入れている(附属校などが該当)
・生徒の人数が少ない
のどちらかな感じがするんですよね。
前者は難しいので後者を考えます。生徒と向き合う時間にせよ雑務にせよ生徒の人数が多いとそれに対応できない気がするんですよね。一応生徒数の多い学校は教員数も多いのですが、「校務分掌」の名目で業務量が増えてしまっているようです。
(中教審側は「今の社会教員の役割が増えている」的な言い方をしていますが…)
となると、学校を増やして1校当たりの生徒数を減らせばいい気がします。これにより、教員も余裕をもって生徒に接することができ、結果生徒もよくなっていくのではないでしょうか。