フェイスシールド、ポンチョ、ゴム手袋、
キャップが渡され着用する。
まるでサリンでも生成するかのような格好だ。
そして奥の特別室っぽい部屋に通された。
そこで待っていると、
スタッフが車椅子を押してやってくる。
そこに乗っているのは、ガリガリに痩せてしまっているが
まぎれもなく母であった!
12月20日以来、3ケ月ぶりの面会だ。
まんぼうが解除になったとはいえ、
まだピリピリしているご時勢。
そんな中医師から
「親族にどんどん会わせてあげてください」
という指示が出たということは、
どういうことか理解しているつもりである。
今日の母は目線が動き(ここはPSPらしくない)、
声を発しようとしているものの、
言葉は発することができなかった。
だが反応は、面会前半より後半のほうが
明らかによくなっていた。
週1くらいの面会を許してくれるそうなので、
毎週刺激を提供して
少しでも、ごくわずかでも進行に抗うしかない。
※【これまでの概要】
母は2018年から自転車で転倒を繰り返すようになり、
2019年には歩行不可能、寝たきりになった。
最初はパーキンソン病(PD)と診断されたものの、
あまりに進行が速いことから
大脳皮質基底核変性症(CBD)or進行性核上性麻痺(PSP)の混在が疑われている。
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