冬将軍が接近中!
週末にかけて、今シーズン最強の寒気が南下しそうだ
「寒気」のレベルを見るときには、
850hPa(上空約1500メートル)の気温と
500hPa(上空約5500メートル)の気温で見る。
冬型の気圧配置の場合、おおざっぱに
【小結】500hPaが-30℃:強い寒気。本格的な雪
【関脇】500hPaが-36℃:非常に強い寒気。大雪の恐れ
【大関】500hPaが-42℃:猛烈な寒気。豪雪に警戒
【横綱】500hPaが-48℃:滅多にない。とんでもないことが起こるかも
※ただし、南岸低気圧のときには
500hPaが-20℃以上の高温で大雪のことも。
また、850hPaでは
850hPaが-6℃:平野部でも雪へ
850hPaが-9℃:本格的な雪へ
850hPaが-12℃:「真冬日」の可能性大
※「真冬日」とは最高気温が氷点下のこと。
20世紀以降の東京では、1回しか観測されていない。
南岸低気圧のときには
850hPaが0℃以上の高温で大雪のことも。
850hPaと500hPaどちらをメインで見るかは地域や状況による。
たとえば九州の場合、500hPaはぶっちゃけどうでもいい。
850がそれなりに低ければしっかり雪が降る。
また、850hPaが高めで500hPaが低いときが一番やばい。
大気の状態が不安定になり、
より積乱雲が発達するからである
では、1990年以降、歴史に名を残しそうな寒気を見ていこう。
●2012年1月下旬
500hPa-45℃クラス 850hPa:-20℃クラス
ラニーニャ現象に伴い、息の長い寒気。
東京は最低気温0℃、最高気温5~7℃の寒さ続く。
24日、鳥取で24時間に38センチの降雪、
25日、輪島上空500hPaで-40.9℃を観測。
北海道は-30℃以下の酷寒。酸ヶ湯は積雪4メートル超え。
●2005年12月下旬~2006年1月上旬
500hPa:-45℃クラス
平成17年豪雪。ラニーニャ現象に伴い、息の長~い寒波。
津南町(新潟県)では積雪が400センチに近づく。
100地点以上で12月の積雪記録を更新した。
名古屋:23センチ、鹿児島:11センチ
米子・輪島の上空で500hPa-40℃以下。
●2004年1月下旬
500hPa:-45℃クラス 850hPa-20℃クラス
輪島上空500hPa-42.7℃を記録。
金沢の積雪49センチをはじめ、広島で真冬日手前(max0.0℃)など。
●2001年1月中旬
金沢で真冬日、積雪88センチを記録。
長崎市でも、積雪14センチ。
●1999年2月上旬
立春寒波、節分寒波。
冬型でありながら、東京や水戸でも降雪。
福岡:15センチ、新潟などで真冬日。
寒気の息は短かった。
●1997年1月22日
500hPa:-50℃に迫る?
史上最強レベルの寒気。息は短い。
大阪でも、雷を伴った雪で積雪5センチ。
冬型で雪の降りにくい関東平野でも
熊谷1センチ、宇都宮11センチなどを記録。
●1996年4月
大阪で4月12日に雪を観測。
●1996年1月下旬~2月上旬
北陸などで真冬日。
●1995年12月下旬
クリスマス寒波。四日市で積雪50㎝超え。
関東平野でも、埼玉県辺りまで雪雲侵入。
★伝説のクリスマス寒波【1995年】
https://www.youtube.com/watch?v=4o2C2yBUmpc
●1991年2月下旬
九州や山陰の平野部でも真冬日。
鳥取:37センチ、富山:67センチ、秋田:63センチ
●1990年1月下旬
鳥取:86センチ、福岡15センチなど。
山陰平野部で真冬日。
※以下の拙著もよろしくお願いいたします。
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