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CHIKU-CHANの神戸・岩国情報(散策とグルメ)

神戸・岩国の最新情報を中心に紹介していきます。歴史や時事について調べた結果を紹介。

ユネスコ 世界記憶遺産

2017年11月01日 05時23分36秒 | Weblog
国連教育科学文化機関(ユネスコ)は2017年10月30日(日本時間31日)、
「世界の記憶」(世界記憶遺産)に、日韓の団体が共同申請していた江戸時代の外交資料
「朝鮮通信使に関する記録」と群馬県の古代石碑群「上野(こうずけ)三碑(さんぴ)」
を含む計78件を新たに登録すると発表した。


上記の嬉しいニュースが飛び込んできました。

朝鮮通信使に関する記録




上の写真は朝鮮通信使に関するNHKテレビの報道

上記の写真で御座船に関する写真が紹介されていますので御座船について書きます
 御座船とは慶長14年(1609)に徳川幕府が、これまで諸大名の水軍の主力をなしていた
安宅船の所有、建造を禁止した後、 500石積以下の関船が、諸大名の水軍の中心的存在
となった。その中でも、九州や四国・中国筋の西国大名が、 参勤交代のため領国と
大坂間の海路を往来するのに使用した関船を海御座船(御召関船)と呼んでいます。
この海御座船は、 櫓数が70挺立前後と大型で、船体は1本水押の二階または三階造りで、
上部を総矢倉で囲い、中に屋形が設けられています。
船体、屋形とも朱または黒の総漆塗りで金銅金具が施され、さらに屋形の上段の間は
格天井や四季山水の壁画、 襖絵などで美しく装飾された豪華な船でした。
その他、将軍や大名が、川で用いる御座船を川御座船といいます。 水軍の主力艦を
あてる海御座船と違って、川御座船には軍船としての機能はなく、豪華な装飾が施され
特に、幕府や、中国・四国・九州地方の大名が大坂に置いた川御座船は、朝鮮通信使や
琉球使節の送り迎えにも使われたため、船体・屋形ともにとりわけ豪華でした。


朝鮮通信使(Japanese missions to Joseon)について詳しいサイトへリンク
  https://wikivisually.com/wiki/Japanese_missions_to_Joseon

小生が書いた朝鮮通信使に関して書いたブログ
  http://blog.goo.ne.jp/chiku39/e/4d29af8a0151692583e229ce7c86babc


上野三碑




上の2枚の写真は上野三碑に関するNHKテレビの報道

上野三碑は飛鳥・奈良時代(7~8世紀)に現在の高崎市に建立された
  1)古代山上碑(やまのうえひ)
  2)多胡碑(たごひ)
  3)金井沢碑(かないざわひ)
の石碑群の総称で、現存する古代石碑群では国内最古

 詳細は高崎市のサイトを参照(リンク)

上記の2件が登録されたが下記の2件は今回、登録されなかった。
  「慰安婦問題」に関する資料

  杉原千畝が発給したビザに関する資料


世界記憶遺産は1992年に設立され、1997年より2年ごとに審査され登録される
システムになっています。1か国からの申請は2件以内とされている。
国際諮問委員会(IAC)の勧告に基づきユネスコ事務局長が決定する国際登録のほか、
「世界の記憶」アジア太平洋地域委員会(MOWCAP)等が決定する地域登録がある。


国際登録       348件(2015年10月現在)
地域登録(MOWCAP)   46件(2016年5月現在)


UNESCOの下記サイトで全部のリストを確認できます。
 https://en.unesco.org/programme/mow/register



これを機にこれまで登録された日本の世界記憶遺産をリストアップしました。

国際登録

2011年  山本作兵衛のコレクション
     UNESCOの解説サイト

2013年  慶長遣欧使節関係資料 (スペインと共同)
     UNESCOの解説サイト

       藤原道長のオリジナル日記『御堂関白記』
     UNESCOの解説サイト


2015年  東寺百合文書
     UNESCOの解説サイト

       『舞鶴への生還』:1945年から1946年までの日本人の抑留と
                引き揚げの体験に関する記録

     UNESCOの解説サイト


地域登録(MOWCAP)

2016年 と衡平社国境を越えた被差別民衆連帯の記録
     MOWCAPによる解説



ユネスコ委に日本人派遣へ…記憶遺産に発言力という見出しで読売新聞の下記報道を添付

2015-10-31 03:00 読売新聞

 政府は30日、世界記憶遺産の審査に影響力を持つ国連教育・科学・文化機関(ユネスコ)
 のアジア太平洋地域委員会に、日本人委員を送り込む方針を固めた。

 日本がユネスコに慎重な対応を求めたにもかかわらず、中国が申請した「南京大虐殺
 の文書」が世界記憶遺産に登録された教訓を踏まえた。
 政府は委員派遣を通じ、審査過程における日本の発言力を高めたい考えだ。

 ユネスコの記憶遺産には〈1〉世界〈2〉地域〈3〉国内――の三つのレベルがある。
 審査は各レベルの委員会で個別に行われる。世界レベルの場合は、14人で構成される
 国際諮問委員会が審査し、ボコバ事務局長に登録を勧告する。
 ただ、諮問委員の選考基準は明らかでなく、日本が委員の派遣を申し出ても、
 受け入れられる保証はない。
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