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太平洋横断ケーブル開通 on 1964-6-19

2022年06月20日 06時24分20秒 | Weblog

NHKラジオ「きょうは何の日」6月19日で1964年に太平洋横断ケーブルが開通との情報を得ました。

そこで、表題の件について調べてみました。

1964年6月19日、世界初の太平洋横断海底電話ケーブル「TPC-1(Trans Pacific Cable)」の運用が開始され、日米間の即時通話が可能となりました。

池田勇人首相とジョンソン米大統領との間で開通を祝う記念通話を行った。

それまでの国際電話で主流だった短波無線電話より待ち時間が短くなり、音声も格段に聞こえやすくなったとのこと。

海底ケーブルの設置は、日本のKDD(現KDDI)、米国AT&T社及びハワイアンテレコム社の共同事業によるもので、TPC-1の技術は、その後の光ファイバー海底ケーブル建設技術の基礎にもなっています。

日本~グアム~ハワイ間の約1万kmに渡って敷設されました。

同軸ケーブルを使ったTPC-1は、その後の光ケーブルの普及によって、現在は電話通信のケーブルとしては1990年9月1日に引退しています。

しかし、ケーブルそのものに支障や損傷はないため、地球磁場変動などによって生じる海底ケーブル間の電位差を調べる用途などで、地震研究に役立てられています。

TRC-1に続きTRC-2は1975年にグアム、台湾、韓国、シンガポールで開通845回線

さらにTR-3は1989年4月18日に開通しています。初めて光ファイバーが採用され3,780回線に増強。

その後、1995年TPC-5CNに移行。25,000kmに及ぶ光ファイバーケーブルで 5Gb/s。

詳しくは下記サイトを参照してください。

Transpac (cable system) - Wikipedia

更に高速の光ファイバー回線網がGoogle,NEC,アジアの電話会社などにより整備が進められており、現在の高速インターネット通信網が整備増強されています。

詳細は下記サイトにケーブル網の経路と共に記載されています。

 Google and five telecoms start using 60Tbps undersea cable | Ars Technica

KDDIのTPC-1は現在のインターネット時代の主要な通信インフラ技術に大きく貢献した事が認められ、2014年に「IEEEマイルストーン」に認定されました。

IEEEマイルストーンは、電気・電子・情報関連の分野において、技術的に優れていると同時に社会に大きく貢献した発明や技術開発を讃えるため、1983年に制定された顕彰制度で、現在、世界で147件以上が認定されています。

 

関連サイト

 Trans-Pacific Submarine Cable Systems - Submarine Networks

 

写真が無いと寂しいので2022年6月15日、明石公園サービスセンター隣接のオープンカフェ TTT の前に咲いている紫陽花(アジサイ)の写真を添付して筆を置きます。

(下の4枚の写真)


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