室内を整理していたら「神戸港からのたより」Vol.49(2022.7.22)の表紙に
神戸大学の新練習船「海神丸」の写真を見つけました。(下の写真)
さらに同紙のPage1には2022年4月19日、神戸大学深江キャンパス内に停泊中の海神丸の
船内で行われた神戸港入港セレモニーの様子が紹介されていました。
セレモニーでは、神戸市港湾局川中副局長から藤本昌志船長に初入港記念盾が贈呈され、
神戸海洋博物館アテンダント吉村さんから尾崎高司機関長に歓迎の花束が贈呈されました。
これに、刺激され神戸大学の新練習船「海神丸」について調べてみました。
神戸大学は2020年10月28日、保有する練習船「深江丸」の後継として建造する新船の
名称を「海神(かいじん)丸」と発表した。総トン数は約830トンで、
同449トンの深江丸より大型化。練習船としてだけでなく、探査観測や災害支援にも活用される。
深江丸は1987年に完成。同大大学院海事科学研究科の所属で、海技士の育成や、
深江丸は1987年に完成。同大大学院海事科学研究科の所属で、海技士の育成や、
海域探査などを担ってきた。老朽化で補修費がかさむことなどから、新船建造を決めた。
深江丸は2022年3月に解体されるまでの35年間、約2万6千人の見習い船員を育ててきた。
2016年から2019年には鹿児島県沖の「鬼界カルデラ」付近の海底探査が行われ
世界最大級の溶岩ドームを発見した。詳しくは下記サイトに記載されています。
一方、海神丸は2021年2月19日、三井E&S造船玉野事業所起工式が行われ、
約60億円が投じられ2022年3月23日に引き渡し式が行われました。
約60億円が投じられ2022年3月23日に引き渡し式が行われました。
海神丸は探査観測船として最先端装置を搭載し、鹿児島県・薩摩半島沖の海底火山
「鬼界カルデラ」や大阪湾の海底活断層の探査研究を行う。
災害時には被災地支援の活動もできるよう、1日10トンの造水機能やヘリコプターでの
災害時には被災地支援の活動もできるよう、1日10トンの造水機能やヘリコプターでの
物資輸送が可能なスペースも設けられています。
船内の講義室は多彩なレイアウトを可能にし、居室は4、8人部屋と少人数化して
船内の講義室は多彩なレイアウトを可能にし、居室は4、8人部屋と少人数化して
住環境を改善。女性用トイレやシャワーも拡充して男女の利用に対応されています。
ここで海神丸の基本仕様を纏めて記載
全長:59.7m、全幅:11.0m、型深さ:6.7m(船楼甲板)&4.25m(上甲板)
計画満載喫水:3.5m
総トン数:892トン
航海速力:12ノット
航海速力:12ノット
航海距離:約5,000海里
最大搭載人員:65名(士官8名、部員3名、教官6名、学生46名)
前の練習船「深江丸」との対比などについて下記Youtube動画で詳細に説明されています
2020年10月28日の神戸大学「海神プロジェクト」新船建造記者発表会
神戸大学「海神プロジェクト」新船建造記者発表会
さらに下記サイトで海神丸について詳しく解説されています。
尚、前の練習船「深江丸」については下記ブログで書いています。
深江丸の引退にあたって深江丸の船長を25年間務めた矢野吉治教授(現在は退官)と
深江丸について神戸新聞が2022年3月29日「かじ取り25年さらば深江丸」という表題で
記事を掲載されています。(神戸版)下記サイト
海神丸がこれからもその機能を発揮し長く無事に運用されることを願っています。
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