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垂水日向遺跡(第3次調査)で確認されたアカホヤ火山灰層

2023年12月22日 05時09分26秒 | 神戸情報
神戸市垂水区の神戸生協が入っているレバンテ1番館の地下には垂水日向遺跡1次、3次、4次の
発掘調査の成果が展示されています。
その中から3次発掘調査で確認された アカホヤ火山灰層を中心に写真紹介します。
垂水日向遺跡の第3次調査は平成2年(1990)10月15日から12月7日に実施されました。
場所は1次調査の北西で主な成果は以下のとおりです。     
 1)アカホヤ火山灰層が確認された
 2)縄文時代の中、後期の遺物、流木が出土
   (かなり大規模な川の氾濫があったものと推定される。)

 
Wikipediaの鬼界アカホヤ火山灰の解説をそのまま引用紹介します。(一部省略)
鬼界アカホヤ火山灰は、約7,300年前の鬼界カルデラの大噴火に伴って噴出した火山灰。
幸屋火砕流と同時に噴出した火山灰のうち、上空に噴き上げられてから地上に降下したものをいう。
テフラとしての記号はK-Ah。AKの略称でも呼ばれる。
白色または淡褐色(オレンジ色)を呈し、保水性が無く農業には適さない。
火山灰に覆われた面積は約200万㎢、体積は約100k㎥にもなる。
偏西風にのって東北地方まで到達した。九州南部において地下の比較的浅い場所に
厚さ約1mの層をなしており、四国、中国地方西南部および紀伊半島においても層として
確認することができる。種子島では、20 - 40cm、琵琶湖では3 - 5cmの厚さである。
また、層が不明瞭な地域においては土壌分析によって検出可能であり、おおむね日本全域で
確認されている。
地層の年代決定において縄文時代の草創期と早期とを分ける重要な鍵層の一つになっている。
特に、種子島、屋久島、薩摩半島南部および大隅半島南部は幸屋火砕流が直撃し、
当時居住していた縄文人の生活に壊滅的大打撃を与えたと考えられている。
また、南九州では火山灰の影響により約600年から900年間は照葉樹林が復活しなかった。




上の2枚の写真は地表より約2m以下の地層の剥ぎ取り展示と解説板です
レバンテ1番館の地下の展示 撮影:2023-12-16&2023-12-7
上の写真は展示遠景 撮影:2023-12-7
上の写真は展示遠景 撮影:2023-12-16


上の写真は発掘調査報告書より垂水日向遺跡の地下の構造を図示したものです。 


上の写真は垂水日向遺跡で確認されたアカホヤ火山灰層。
レバンテ1番館の地下の展示 撮影:2023-12-7

上の写真はアカホヤ火山灰の解説。レバンテ1番館の地下の展示 撮影:2023-12-7


最後に垂水日向遺跡第3次発掘調査のもう一つの成果、縄文時代の中、後期の遺物、流木の
展示写真と説明パネルを添付して筆を置きます。撮影は2023年12月16日
かなり大規模な川の氾濫があったものと推定される。



また、鬼界カルデラについてWikipediaより引用紹介しておきます。
 鬼界カルデラ(きかいカルデラ)は、薩摩半島から約50 km南の大隅海峡にあるカルデラ・海底火山。直径は約20 km。薩南諸島北部にある薩摩硫黄島、竹島がカルデラ北縁の外輪山に相当する。カルデラ中央海底には、単一の火口に由来するものとしては世界最大規模の溶岩ドームがある。溶岩ドームからは現在も火山性ガスの気泡が噴出しており、地下にはマグマ溜りが存在すると考えられている。薩摩硫黄島はランクAの活火山に指定されている。
先史時代以前に複数回の超巨大噴火を起こしている。約7300年前の大規模カルデラ噴火は過去1万年の内では世界最大規模で、火砕流が九州南部にも到達し、九州南部の縄文文化を壊滅させたと推測されている。近年の研究では、屋久島、口永良部島、大分県、徳島県などで噴火に伴い発生したと考えられる津波の痕跡が発見されたとの報告がある。



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